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〈ネオ・ヌル〉の寸評

 古いファンジンに想いを馳せていて(昨日の記事参照)、改めて――
 私の創作者としての原点は〈ネオ・ヌル〉にあるのだなあ。
 と思いました。(この記事参照)
〈ネオ・ヌル〉では、投稿した作品に対して、筒井康隆さんや眉村卓さんに寸評をいただきました。いずれも示唆に満ちた寸評でしたが、なかでも特に以下の2つのお言葉は、あれから40年近く経った現在でも、私の心に深く刻まれています。

 眉村さん――いいのである。が……折角の材料をどうしてこんなに類型的にシメてしまうのか。
 筒井さん――最後に主人公の「まあ、いいさ」で終っている。これは思考停止ではないのか。結末を、もっと苦しんで考えてほしい。

 類型的なのはダメ。思考停止はダメ。結末を苦しんで考える。
 当たり前といえば当たり前のことなんですが、創作を始めたばかりのころに、それを明確に意識させていただいたことは、その後の私の創作人生に大きな影響を与えたような気がします。
 今さらながらに、〈ネオ・ヌル〉に感謝! 筒井さん、眉村さんに感謝! なのであります。
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