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「蘇る『ウルトラQ』伝説」

 昨日、新刊書店で、「蘇る『ウルトラQ』伝説」宝島社・宝島MOOK(11)という本を見かけました。
蘇る『ウルトラQ』伝説.jpg TVドラマ『ウルトラQ』、大好きでしたねえ。なんと言っても強く印象に残っているのは、第1話「ゴメスを倒せ!」です。こういったドラマに全く免疫のなかった私は、ほんと、怖くて怖くて……。
 このムックにはDVDが付録に付いていて、収録されているのは「ゴメスを倒せ!」のカラー版!
 言うまでもありませんが、『ウルトラQ』はモノクロのドラマです。当然、私が観ていたのもモノクロです。
 色付きのリトラやゴメスが見られますか。うほほーい、であります。
 購入して、さっそく鑑賞。いやあ、懐かしい!
 それにしても、モノクロをこんなに見事にカラー化できるとは驚きです。全く違和感がないのですよ。
 堪能しました。

 新刊書店では、「小説宝石」9月号、東雅夫編『文豪怪談傑作選・昭和篇 女霊は誘う』ちくま文庫(11)も買いました。
「小説宝石」は「掌編恐怖小説特集」(9編掲載)。平山夢明・春日武彦の対談「正しい恐怖の愉しみ方」もあります。
『女霊は誘う』は『文豪怪談傑作選・明治篇 夢魔は蠢く』『文豪怪談傑作選・大正篇 妖魅は戯る』に続く時代別アンソロジー3冊目で、これにて完結。読んだことない作家も多く、自分の読書範囲の狭さを痛感させられます。
小説宝石.jpg 夢魔は蠢く.jpg 妖魅は戯る.jpg 女霊は誘う.jpg
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コメント 20

橘まるみ

 ウルトラマン・シリーズの「ウルトラQ」は、ウルトラマンどころか怪獣さえも登場しない回があって、その分、SF味が強い作品だったようですね。
 だったようです、というのは、「帰ってきた」、「エース」世代なので、ほとんど見ていないからです。
 白黒作品だったので、再放送もされませんでした。
 謎に包まれていたので、ちびっ子時代には、
「ウルトラQでは、怪獣は自衛隊が倒した」
「最終回では、ウルトラマンゾフィーが登場した」
 など、伝説が語られていました。
 後になって知り合った、女性学の、北澤杏子先生(
http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=RkTKqMOwi_g )(http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=2JCsfKA1ZDI )が、ウルトラQの脚本担当者で驚きました、
 その時になって関連書籍を読み、初めて、星新一先生の作品集「ようこそ地球さん」(新潮文庫)みたいな味わいの作品である事を知りました。
 実際、星先生も、ウルトラQの脚本担当者だったそうですね。
 それどころか、石川喬司、大伴昌司、小山内美江子、金城哲夫、小松左京、豊田有恒、半村良、平井和正、福島正実、光瀬龍といった方(敬称略)も、脚本担当者だったとか。
 上原正三「金城哲夫 ウルトラマン島唄」(筑摩書房)
 にも、珍しい、ウルトラQ時代の、星先生の挿話が登場します。
 山梨県にある、北澤先生の山荘に泊めて頂いた時(http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1154021248&owner_id=8325272&org_id=1156976781)には、星先生の思い出話をおねだりしました。
by 橘まるみ (2011-09-21 21:03) 

高井 信

> ウルトラマン・シリーズの「ウルトラQ」は、ウルトラマンどころか
>怪獣さえも登場しない回があって、
 あ、いやいや。『ウルトラQ』はウルトラマン・シリーズではないのですよ。ウルトラマンが登場しないのは当然です。
『ウルトラQ』をご覧になってないとのこと。それは残念ですね。面白いですよ~。
 品揃えのいいレンタルショップでしたら、DVDを置いていると思います。機会がありましたら、ぜひ!

 星さん以下、多くのSF作家が『ウルトラQ』の脚本を担当されたというのは知りませんでした。私が知っているのは大伴さんくらいですね。SF作家の方々がどの脚本を書かれたのか、ご教示いただければ幸いです。
by 高井 信 (2011-09-21 22:08) 

雫石鉄也

私も、ウルトラQはリアルタイムで観ていました。
日曜午後7時になるのが楽しみで楽しみで。「ウルトラQ]という字がぐにゃ~と曲がるオープニングの後、石坂浩二のナレーションが始まるとワクワクしたものです。
SFマガジンで「ウルトラQ]DVDセットプレゼントをやっていたのでハガキを出しましたが、どうやら外れたようです。
石川さん、小松さん、星さん、半村さん、豊田さん、福島さん、光瀬さんといった人たちが、ウルトラQの脚本を担当していたという話は、私も、不勉強ながら知りません。私もご教示願えればうれしいです。
by 雫石鉄也 (2011-09-22 09:28) 

高井 信

 あのころの子どもはみんな観ていましたよね。>『ウルトラQ』
 第1回放送の翌日、教室では『ウルトラQ』の話題で持ちきりだったことを思い出します。
 DVDを買う気はしないですけれど、レンタルショップで見かけたら借りるかも。
 あ、そうそう。
 you tubeで「ウルトラQ カラー」で検索をかけると、少しだけですがヒットし、カラーの映像が観られます。
by 高井 信 (2011-09-22 14:10) 

橘まるみ

「ウルトラQ」の、総天然色(カラー)動画は、こちらで紹介されているようです。
http://homepage.mac.com/onishi2/index.html )
 私も、ウルトラQ時代の星新一先生の話は、沖縄県那覇市の書店で出会った、
 上原正三「金城哲夫 ウルトラマン島唄」(筑摩書房)(http://www.amazon.co.jp/%E9%87%91%E5%9F%8E%E5%93%B2%E5%A4%AB-%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%B3%B6%E5%94%84-%E4%B8%8A%E5%8E%9F-%E6%AD%A3%E4%B8%89/dp/4480885072 )
 と、
 ヤマダ マサミ「ウルトラQ伝説ー日本初の空想特撮シリーズの最終資料」(アスペクト)(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9Q%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%9D%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%83%B3%E7%89%B9%E6%92%AE%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E8%B3%87%E6%96%99-%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%83%80-%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%83%9F/dp/4757200528 )(http://books.livedoor.com/item/618412 )
 に記されている内容を読んで、北澤杏子先生のお話を聞いた程度の事しか知りません。
 神奈川県藤沢市に、ウルトラセブンのレストランという店(http://r.tabelog.com/kanagawa/A1404/A140404/14022476/)があって、簡単なウルトラマン関連のライブラリがありましたが、読み比べても、星新一先生を知るのに、この2冊が良く書かれていたようです。
「ウルトラQ伝説」から引いているようですが、ウルトラQ時代の星新一先生の話は、こちらに記されています。
http://homepage.mac.com/onishi2/woo.html )
http://www.alles.or.jp/~tsuyama/monster.htm )
「ウルトラQ」の、制作、未制作作品の一覧は、こちらにありました。
http://homepage.mac.com/onishi2/storylist.html )
http://homepage.mac.com/onishi2/plot.html )
by 橘まるみ (2011-09-23 06:43) 

高井 信

 橘さん。
 ご紹介のサイトをざっと読ませていただきました。星さんほかが『ウルトラQ』の脚本を書かれたとは、どこにも書かれていないようなのですが、はて?
『WOO』という番組(企画だけで、実現しなかった)への参加については書かれています。もしかして、この番組と混同されていませんか?
by 高井 信 (2011-09-23 07:55) 

橘まるみ

 書名は覚えていませんが、ウルトラセブンの店で見た本にあった表現を使うと、
「宇宙塵の連中」
 が書いた脚本のうち、制作寸前まで行った作品は、こちらのページ(http://homepage.mac.com/onishi2/plot.html )から引くと、
 大伴昌司「霊界放送局」
 半村 良「幽霊自動車」
 福島正実「宇宙バクテリア」
 福島正実「マグマ」
 光瀬 龍「魔のグランプリ」
 があったようです。
 その後、
「怪獣が出て来ない作品は駄目」
 みたいな話があって、だからといって作ってしまった作品については捨てるに忍びなく、怪獣なしの作品も交え、順番も後ろに回しながら放送したのが現在の形らしいです。
 本当は「宇宙塵の連中」ではないですが、福島正実先生がモデルと思われる人物が登場する、怪獣が出て来ない、最終話の「あけてくれ!」については、完成していながら没にする話さえもあったそうです。
 ちびっ子時代に信じていた、最終話にウルトラマンゾフィーが登場して怪獣を倒し、次シリーズの「ウルトラマン」に引き継ぐといった話は何だったんだろう。
by 橘まるみ (2011-09-23 13:40) 

高井 信

 え~と、「未制作作品一覧」の【「UNBALANCE」の企画書に添付されたサンプルストーリー】ですか。
 私がお尋ねしたのは、橘さんが名前を挙げられたSF作家たちが『ウルトラQ』のどのエピソードを担当したのか、ということです。別の番組の企画書に添えられたサンプルストーリーを挙げられても、困惑するしかありません。
 ふと思い、「蘇る『ウルトラQ』伝説」を手に取りました。実はDVDを観ただけで、中身は読んでいなかったんですよね。
 この本には各エピソードの脚本家データも掲載されています。誰がどのエピソードを書いているのか、わくわくしながらチェックしましたが、星さん、小松さん、半村さん、石川さん、光瀬さん、福島さん、豊田さん、平井さんの名前はなく……。残念!
by 高井 信 (2011-09-23 16:19) 

橘まるみ

 どうもすみません。
「ウルトラQ」は、東京放送(ラジオ)の「ウルトラQ倶楽部」(http://www.tbs.co.jp/radio/bb/ultra/ )、東京12チャンネルの「ウルトラQ dark fantasy」(http://avexnet.or.jp/ultraq-df/index.html )、 中城健太郎先生の漫画については、全編、聴いたり見たり読んだりして、藤原カムイ先生の漫画についても数編読んでるのですが、本編については数編しか見ていません。
 肝心の本編をほとんど見ていず、「ウルトラQ伝説」を引く事しかできませんので、説明に適任でないと思います。
by 橘まるみ (2011-09-24 07:52) 

山本孝一   

私がはじめてSFマガジンを買ったのは昭和40年の暮、1966年2月号でした。
その号の大伴昌司さんの連載コラムに「ウルトラQ」のことが載ってました。
すでに1965年の前半には全話撮影が終り完成していたらしい。
当時、「スーパージェッター」に筒井さん、「宇宙人ピピ」に小松さんと平井さん、「エイトマン」に平井さん、「鉄腕アトム」に豊田さんがそれぞれ関係されていたことは皆さんがエッセイなどに書かれていたので知ってましたが、「ウルトラQ」については何も書かれていないので脚本についてはまったくからんでいないのでしょう。
星さんが東宝の「マタンゴ」の原案に関係されていたのは有名ですが、それぐらいしかきいた事がありませんね。
昭和30年代に東宝が映画化するとかで光瀬龍さんが「マグラ!」という中篇を書いておられますが、結局映画化はならなかったようです。あの原作は光瀬さんの作品集にも収録されていないのでは…。
同じ頃、SF作家の面々がアイデアを提供して東宝が映画化する「宇宙怪物 パラン」という怪獣映画の企画があったようですがこれも流れたようですね。
当時の想定画(どこで見たのだろう、SFマガジンだったか…)を見ると、半透明の巨大なクラゲのような怪物が描かれています。映画化されていたら面白かっただろうなぁ。操演はたいへんだろうけど。
by 山本孝一    (2011-09-24 14:55) 

高井 信

 橘さん。
 ご自身がよくわかっていないことをネットに書くのはよくないですね。今回、結果的に誤情報だったわけで、もし私が修正しなければ、それを信じる人も出たことでしょう。
 ネットには間違った情報が氾濫しています。ほんと、呆れるばかり。私のブログがその仲間入りをするのは避けたいです。
 その点、よろしくお願いします。

 山本さん。
 さすが、詳しいですねえ。毎度のことながら感心します。
 マグラもバランも知りませんでした。興味津々です。
>操演はたいへんだろうけど。
 いまの特撮技術なら簡単でしょうね。クラゲ・モンスター、見たいです!
by 高井 信 (2011-09-24 22:42) 

NO NAME

>ネットには間違った情報が氾濫しています。ほんと、呆れるばかり。
そうですね。私の情報についても確認してみました。
光瀬龍 「マグラ!」
SFマガジン 46号(1963年8月創刊号)掲載
さっきSFMのバックナンバーで確認したところ、扉に「東宝映画化」とはっきりうたわれておりました。
私は読んでおりません。
巨大で強暴になったマグロが人間を襲う話だったと聞いてます。
もうひとつの「宇宙怪物 パラン」ですが、1962~64年頃のSFマガジンのバックナンバーを繰ったのですが出てきません。
どこで映画化予定の絵を見たのかな。
子供の頃「少年サンデー」に「パラン」というクラゲのような怪獣が出てくる絵物語があったのを思い出しました。それを原案にして映画化するという話だったのか。
時間があるときに当時の「少年サンデー」(そんなにたくさんはないのですがマガジンとサンデーを段ボール箱3つほど保存してます)を繰ってみます。
たよりない話ですみません。

by NO NAME (2011-09-25 11:12) 

山本孝一

すみません、上の投稿、わたしです。
by 山本孝一 (2011-09-25 14:15) 

高井 信

>私の情報についても確認してみました。
 わざわざ、ありがとうございます。山本さんみたいな書き方でしたら、もし間違っていたとしても問題ないと思いますよ。
>光瀬龍 「マグラ!」
>SFマガジン 46号(1963年8月創刊号)掲載
 私も確認しました。目次にも「東宝映画化・モンスターの決定版!」と書かれていますね。この号(特集!SFセクソロジー)は読んだはずなのですが、全く覚えていません。
 あ、そうそう。8月創刊号と書かれていますが、正しくは8月臨時増刊号です。単純な入力&変換ミスと思います。

 あ、それと。
 私は「バラン」と読んでしまっていましたが、「パラン」なんですね。(濁音ではなくて半濁音)
 すみません。
by 高井 信 (2011-09-25 14:20) 

高井 信

 ネット検索して、こんなのを見つけました。

 宇宙指令パラン 「少年サンデー」S36,41号~S37,1号
http://www16.ocn.ne.jp/~t2349/htm47.html#a02
 パランの逆襲 「少年サンデー」S37,2号~22号
http://www16.ocn.ne.jp/~t2349/htm60.html#a02

 タイトルはちょっと違いますが、山本さん、よく覚えておられますね。
by 高井 信 (2011-09-25 16:38) 

高井 信

 さらにネット検索。
 光瀬龍「マグラ!」は、東雅夫編『怪獣文学大全』河出文庫(98)に収録されていると判明しました。
 光瀬さんの作品集に収録されているかは不明です。
by 高井 信 (2011-09-25 16:49) 

北原尚彦

 クラゲの怪獣って、昔『宇宙大怪獣ドゴラ』って映画をテレビで見たなあ……と思っておりました。
 で、上記の「宇宙指令パラン」のサイトを見たら、ドゴラそっくり。
 『宇宙大怪獣ドゴラ』の原案は丘美丈二郎ですが、怪獣デザインは、ウィキによると“「週刊少年サンデー」(小学館)での怪獣絵物語用に小松崎茂がデザインした怪物のイラストを立体化したもの”とのこと。それこそ、この「宇宙指令パラン」だったんですね!
 おかげでスッキリしました。山本さま、高井さま、ありがとうございました。
by 北原尚彦 (2011-09-25 21:58) 

高井 信

 あ。楽しい発見ですね。こういう副産物は嬉しいです。
 ドゴラって、なんとなく見覚えはありますが、たぶん映画は観ていなくて、ポスターか何かで見ただけと思います。
 調べてみると面白そうで……。レンタル屋さんにあるかなあ。
by 高井 信 (2011-09-26 08:22) 

山本孝一

ああ「ウルトラQ」からどんどんそれていきますが面白いです。
私は東宝の怪獣映画はあまり知らないので、クラゲの怪獣があらわれる『宇宙大怪獣ドゴラ』も知りませんでした。
北原さんが投稿されていた話をすこし飛躍させると、小松崎茂さんが「少年サンデー」に連載していた絵物語「宇宙指令パラン」を映画化しようとしたがうまくいかず、そのクラゲ怪獣のデザインだけを残して『宇宙大怪獣ドゴラ』という映画を作った…ということでしょうか。
クラゲのような怪獣もうまく操演できたのですね。

>調べてみると面白そうで……。レンタル屋さんにあるかなあ。
私も見たい。
あとで「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」というDVDを借りにレンタル屋さんに行くので探して見ます。
by 山本孝一 (2011-09-26 20:23) 

高井 信

 こういうふうに話題が発展していくのは楽しいですね。
 パランとドゴラの関係は、山本さんの想像が当たっているような気がします。
 ますます観たくなってきました。>ドゴラ
by 高井 信 (2011-09-27 07:55) 

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