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映画『夢の中の恐怖』

 映画ファンの友人からDVD『ステップフォード・ワイフ』を借りたことは、先日の記事に書きました。
夢の中の恐怖.jpg 実はそのとき、彼の手にはもう1枚のDVDがありました。
「『夢の中の恐怖』? 知らないなあ」
「ウェルズ原作だよ。こんなの好きだろ」
 ジャケットには大きく「H・G・ウェルズによるイギリス怪奇ホラーの秀作」と書かれています。まるでウェルズ原作の長編映画のようですが、説明文を読みますと――
 ふむふむ、ホラーのオムニバス映画ですか。全5話。それぞれ原作者は違っていて、あっ、E・F・ベンソンも! おお、懐かしいなあ。
「貸してくれるの?」
「もちろん。そのために持ってきた」

 あれから約2週間、ようやく『夢の中の恐怖』を観ました。
 1945年(昭和20年)の映画ということで、古めかしいのは仕方ないですね。モノクロですし。
 ジャンル分けするならばホラー映画となりましょうが、全然怖くない(笑)。といって、つまらないかと言うと決してそうではありません。静かに始まり、じわじわと画面に引き込まれていきます。
ベンスン怪奇小説集.jpg クライマックスは最終話(腹話術師の話)からエピローグですね。それまでのエピソードが、まさに走馬灯! 思い切り楽しませてもらいました。

 鑑賞後、ふと思ってE・F・ベンソン(ベンスン)の邦訳書を調べてみました。
 あら、『ベンスン怪奇小説集』国書刊行会(79)だけですか。これは残念ですね。光文社古典新訳文庫に期待しましょう。
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