映画『クォーターマス博士』シリーズ
先月、『火星人地球大襲撃』という映画を観ました(1967年制作)。私はよく知らないのですが、イギリスのTVドラマ『クォーターマス博士』シリーズを映画化した、その第3作ということです。
これがまあ、底抜けに楽しい映画でして、なんと言っても、主人公のクォーターマス博士! とんでもない傑物なんですね。いちおうは科学者という設定なんですが、その思考回路はSF的というか誇大妄想というか。「その材料から、どうしてそんな結論を導く?」と突っ込みたくなるシーン多数。しかし、クォーターマス博士の言うことは、結果的に正しいんですよね(笑)。
また、タイトルに偽りありで、火星人が地球を襲撃したりしませんが、それもご愛嬌。いやあ、愉快な映画でした。
全3作あるそうで、となれば当然、第1作、第2作も観たくなります。近所のレンタルショップにはなかったのですが、幸いなことにビデオを知人が持っていて、貸していただきました。
で、まずは第1作『原子人間』(1955年)を観ました。
これも面白かったですね。ラストが少々呆気ない気もしますが、制作年代を考えると納得できます。モンスターを退治してハッピーエンドかと思ったら、「いや、まだまだ」なんて映画が主流になったのは、いつごろからでしょうか。強く印象に残っているのは『エイリアン』の第1作です。エイリアンのしつこさときたら……(笑)。
ここのところ、古いSF映画を何本も観ています。改めて思うのは――私はこのころのSFが好きなんだなあ、ということです。映画に限ったことではありません。小説も、いわゆる50年代黄金期のSFが大好き。中学時代、その魅力にノックアウトされ、40年経った現在もSFファンなんですから。
以下、蛇足――ほんとに、どうでもいいような話です。
『原子人間』を観終わって――なんか似たような映画を観たことがあるような気がするなあ。
記憶をまさぐってみると、どうやら『溶解人間』(1977年)のようです。幸い、ビデオを持っているので、取り出してきました。
ずいぶん前に観た映画で、あまりよく覚えていないのですが、ジャケットの写真とストーリー紹介を見て、少しだけ思い出しました。溶解人間の特殊メイク以外は、取り立てて見るところはなかったような……。
いや、それにしても、すさまじい表紙ですね。
【追記】
続いて、第2作『クォーターマス2 宇宙からの挑戦』(1957年)を観ました。(これはビデオのタイトルで、DVDのタイトルは『宇宙からの侵略生物』だそうです)
宇宙から飛来したエイリアンが地球人の体内に侵入し、その人間を支配する。――この記事にも書きましたように、こういうタイプの侵略SF映画、大好きです。
巷では第3作『火星人地球大襲撃』の評価が最も高いようですが、私の好みでは第2作がベストですね。
大満足しました。――最大の欠点は、字幕が「先脳」となっていることかな(苦笑)。
これがまあ、底抜けに楽しい映画でして、なんと言っても、主人公のクォーターマス博士! とんでもない傑物なんですね。いちおうは科学者という設定なんですが、その思考回路はSF的というか誇大妄想というか。「その材料から、どうしてそんな結論を導く?」と突っ込みたくなるシーン多数。しかし、クォーターマス博士の言うことは、結果的に正しいんですよね(笑)。
また、タイトルに偽りありで、火星人が地球を襲撃したりしませんが、それもご愛嬌。いやあ、愉快な映画でした。
全3作あるそうで、となれば当然、第1作、第2作も観たくなります。近所のレンタルショップにはなかったのですが、幸いなことにビデオを知人が持っていて、貸していただきました。
で、まずは第1作『原子人間』(1955年)を観ました。
これも面白かったですね。ラストが少々呆気ない気もしますが、制作年代を考えると納得できます。モンスターを退治してハッピーエンドかと思ったら、「いや、まだまだ」なんて映画が主流になったのは、いつごろからでしょうか。強く印象に残っているのは『エイリアン』の第1作です。エイリアンのしつこさときたら……(笑)。
ここのところ、古いSF映画を何本も観ています。改めて思うのは――私はこのころのSFが好きなんだなあ、ということです。映画に限ったことではありません。小説も、いわゆる50年代黄金期のSFが大好き。中学時代、その魅力にノックアウトされ、40年経った現在もSFファンなんですから。
以下、蛇足――ほんとに、どうでもいいような話です。
『原子人間』を観終わって――なんか似たような映画を観たことがあるような気がするなあ。
記憶をまさぐってみると、どうやら『溶解人間』(1977年)のようです。幸い、ビデオを持っているので、取り出してきました。
ずいぶん前に観た映画で、あまりよく覚えていないのですが、ジャケットの写真とストーリー紹介を見て、少しだけ思い出しました。溶解人間の特殊メイク以外は、取り立てて見るところはなかったような……。
いや、それにしても、すさまじい表紙ですね。
【追記】
続いて、第2作『クォーターマス2 宇宙からの挑戦』(1957年)を観ました。(これはビデオのタイトルで、DVDのタイトルは『宇宙からの侵略生物』だそうです)
宇宙から飛来したエイリアンが地球人の体内に侵入し、その人間を支配する。――この記事にも書きましたように、こういうタイプの侵略SF映画、大好きです。
巷では第3作『火星人地球大襲撃』の評価が最も高いようですが、私の好みでは第2作がベストですね。
大満足しました。――最大の欠点は、字幕が「先脳」となっていることかな(苦笑)。
2010-12-19 18:15
コメント(3)
私は、『原子人間』はビデオで、『火星人地球大襲撃』はDVDで観ました。DVDは近くのレンタルショップにあるのを知っていたので、
会員になっている息子に借りてくるよう頼んだのですが、ものすごいタイトルにあきれてました。
地味な映画ですが、面白い出来になってます。
昔のSF映画っていいですね。なにより長くないのが良い。
だいたい90分前後でしょう。それぐらいかちょうどいい。
2時間とか3時間となると、ええ加減にしなさい!と言いたくなります。
>小説も、いわゆる50年代黄金期のSFが大好き。
私もそうです。
今からでもいいから当時のエースブックスの長編SFを訳してほしいものです。
カバーも当時のエース版の表紙そのままで。
長編といっても、そんなに長くないのが良い。
いつからでしょう、SFがあんなに長くなったのは。
ワープロが普及してからでしょうか。
1950年代の、シオドア・コグスウェルとかジェローム・ビクスビィといった作家の
短編集が訳されないものでしょうか。読みたいなぁ。
by 山本孝一 (2010-12-19 21:34)
山本さんとSFの好みが合うのは、よ~~~~く存じています。理屈抜きで楽しいですよね。>50年代SF
小説に関しては、目ぼしい作品(もちろん、翻訳のあるものだけ)はほとんど読んでしまっていると思いますが、映画は未鑑賞がたくさんあります。楽しみ~。
by 高井 信 (2010-12-19 21:58)
>最大の欠点は、字幕が「先脳」となっていることかな(苦笑)。
私は昔、電器店の店先のレーザーディスク処分セールで、「盗まれた町」を買いました。
ジャック・フィニィ原作の映画化で、評判が高い作品です。
もともとはモノクロ作品なのですが、あとで色をつけたバージョンなのですが、
「全編総天然色」と書くべきところをへが「前編総天然色」となっていて
じゃ後編はモノクロのままか、とツッコミをいれました。
しかし、1990年代になっているのに「総天然色」はないだろうと思いました。
by 山本孝一 (2010-12-19 22:14)