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かんべむさしのショートショート集

 かんべむさしのショートショート集リストを掲載します。SF第2世代の作家で、ショートショートの書き手としては横田順彌と並ぶ存在です。
 かんべむさしの登場は衝撃的でしたねえ。長編、短編、ショートショート、エッセイ……。むさぼるように読んでいたことを思い出します。

『水素製造法 かんべむさしミニミニSF展示室』徳間書店(78)/徳間文庫(81)
 特に表題作は必読。とにかく、すごいです。
『ひらめきの技術 20奇譚による発想教室』カッパ・ブックス(84)
 西谷史『発想を変える15分』を紹介した際にも採り上げました。
『巡回洗脳班 ザ・ショートショート』中公文庫(85)
水素製造法.JPG 水素製造法(文庫).JPG ひらめきの技術.jpg 巡回洗脳班.JPG
『環状0号線 むさしのミラクル・ワールド』新潮文庫(86)
『時空いちびり百景』毎日新聞社(89)*堀晃との共著。
『遊覧飛行』徳間書店(90)
 ちょっと長めのショートショート集です。
環状0号線.JPG 時空いちびり百景.JPG 遊覧飛行.JPG

 以下、余談ですが……。
宇宙の坊っちゃん.JPG 星新一作品の人気投票をすると必ず上位に選ばれる作品に「午後の恐竜」があります(ショートショートと扱われることが多いですが、長さから見て短編)。私も大好きな作品です。
 かんべむさしの短編「女子大生火事場論理」(『宇宙の坊っちゃん』徳間書店(78)/徳間文庫(86)に収録)は、かんべ版「午後の恐竜」とも言える作品で、深く印象に残っています。同じ題材を扱っても作家によってこんなに違うのか、と唸らされたんですね。
 ご存じない方は、読み比べてみてください。
コメント(2) 

コメント 2

雫石鉄也

かんべさんのデビュー作は「決戦日本シリーズ」阪神VS阪急」の日本シリーズのどんちゃん騒ぎをネタにした話でしたね。
関西人で阪神ファンの私は、これの実現をずっと待っていました。ところが時は移り、阪急ブレーブスはなくなり、阪急電車と阪神電車が同じ系列になってしまいました。
去年は、ブレーブスの後継ともいうべきバッファローズがちょっとだけ調子がよく、「阪神VSオリックス」の日本シリーズが実現するかなと思っていましたが残念でした。
今年は阪神、オリックスとも調子が悪く、
「逆、決戦日本シリーズ」になるかも知れません。
by 雫石鉄也 (2009-07-04 08:30) 

高井 信

 そうでしたね。>「決戦・日本シリーズ」
 いやあ、本当に面白い短編でした。当時、私は名古屋に住んでいて、関西の鉄道事情など全く知らなかったのですが、それでも楽しめました。
>「逆、決戦日本シリーズ」になるかも知れません。
 いや、さすがにそれはないでしょう。横浜さんがいらっしゃいますから。
 それにしても、セ・リーグは早々にクライマックス・シリーズ出場の3チームが決まりそうな気配で、つまらないです。反対にパ・リーグはオリックス以外のチームにはチャンスがありそうですから、まだまだ楽しめますね。
by 高井 信 (2009-07-04 13:16) 

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