『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』
いろいろありまして、『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』という本を自費出版(オンデマンド出版)しました。
拙ブログの読者には説明不要かもしれませんね。2015年2月に初稿を脱稿(→この記事)。現在、〈ハードSF研究所〉の会誌「Hard SF Laboratory」に連載している「日本ショートショート出版史・覚え書き」に加筆修正したものです。連載はまだ終わってなくて、次号(8月発行予定)が最終回なんですけどね(苦笑)。
ともあれ、「はじめに」を読んでいただきましょう。
わが国におけるショートショートの歴史は星新一に始まる。もちろん、それまでにもショートショートと言ってもいい小説は書かれ、そういった作品を書く作家はいた。しかしそれらはショートショートとして認識されていなかった。
本稿は星新一がデビューした1957年を起点に、日本ショートショートの歴史を編年体で――その年の出来事と出版物を中心にして綴ったものである(それ以前の出版物についても、必要に応じて取り上げている)。詳細な記述は星新一が歿した1997年までとし、以降は簡略に記すにとどめたが、基本的な流れは押さえたつもりだ。―中略―
今年は2017年。星新一のデビューを日本におけるショートショートの誕生と考えるならば、今年で60年――すなわちショートショートは還暦を迎えることになる。この機会に、星新一とともに生まれ成長したショートショートとその時代を眺めることは、決して無駄ではないだろう。
いざ、60年前にタイムスリップ!
とまあ、このような内容です。15年ほど前から、こういう本を作りたいなあと思って、準備してきました。陽の目を見せるなら、今年をおいてはない、と。
古くからのファンには懐かしさ爆発、若いファンには目から鱗の連続。書影をふんだんに掲載しましたので、それを眺めているだけでも楽しめると思います。よろしければ、ぜひ。
B6判/300ページ/オールカラー/頒価:3000円
私はいま、心地よい満足感に浸っています。本書が好評をもって迎えられたら、幸せ感に包まれることでしょう。
そんなこんなで、私も来月、還暦を迎えます。自分自身への最高のプレゼントができました(嬉)。
【追記】2019年10月28日
販売を終了しました。→この記事参照
拙ブログの読者には説明不要かもしれませんね。2015年2月に初稿を脱稿(→この記事)。現在、〈ハードSF研究所〉の会誌「Hard SF Laboratory」に連載している「日本ショートショート出版史・覚え書き」に加筆修正したものです。連載はまだ終わってなくて、次号(8月発行予定)が最終回なんですけどね(苦笑)。
ともあれ、「はじめに」を読んでいただきましょう。
わが国におけるショートショートの歴史は星新一に始まる。もちろん、それまでにもショートショートと言ってもいい小説は書かれ、そういった作品を書く作家はいた。しかしそれらはショートショートとして認識されていなかった。
本稿は星新一がデビューした1957年を起点に、日本ショートショートの歴史を編年体で――その年の出来事と出版物を中心にして綴ったものである(それ以前の出版物についても、必要に応じて取り上げている)。詳細な記述は星新一が歿した1997年までとし、以降は簡略に記すにとどめたが、基本的な流れは押さえたつもりだ。―中略―
今年は2017年。星新一のデビューを日本におけるショートショートの誕生と考えるならば、今年で60年――すなわちショートショートは還暦を迎えることになる。この機会に、星新一とともに生まれ成長したショートショートとその時代を眺めることは、決して無駄ではないだろう。
いざ、60年前にタイムスリップ!
とまあ、このような内容です。15年ほど前から、こういう本を作りたいなあと思って、準備してきました。陽の目を見せるなら、今年をおいてはない、と。
古くからのファンには懐かしさ爆発、若いファンには目から鱗の連続。書影をふんだんに掲載しましたので、それを眺めているだけでも楽しめると思います。よろしければ、ぜひ。
B6判/300ページ/オールカラー/頒価:3000円
私はいま、心地よい満足感に浸っています。本書が好評をもって迎えられたら、幸せ感に包まれることでしょう。
そんなこんなで、私も来月、還暦を迎えます。自分自身への最高のプレゼントができました(嬉)。
【追記】2019年10月28日
販売を終了しました。→この記事参照
2017-06-12 12:09
コメント(22)
これは、うれしい本がでますね。
早速、注文しました。
by 雫石鉄也 (2017-06-12 14:43)
おめでとうございます。
大切にしてきた思いが凝縮した一冊であろうと確信しております。
ショートショートが、この後ふたたび栄えるのなら、これを無視してはいかんでしょう。心ある出版関係者には必読でありましょう。
by 斎藤肇 (2017-06-12 14:46)
雫石さん、ありがとうございます。お陰さまで、ぼちぼちと注文がはいっているようです。
とにかく多くの方々に読んでいただきたいです。
斎藤さん、お世話になっています。ご期待に添える内容になっているといいのですが。(昨日発送していますので、明日には届くと思います)
by 高井 信 (2017-06-12 17:18)
さきほど『日本ショートショート出版史』届きました。
ありがとうございました。
月並みな言い方ですが大労作の一冊です。
まだはじめのところしか読んでおりませんが楽しい本です。
1957年を起点にされていますが、折に触れて大正から昭和初期の出版にまで言及されています。
まさに日本のショートショートの歴史が語られています。
それからなによりすごいのが千点を超えるオールカラーの書影。圧巻です。見たことのない本ばかりで先にそれを眺めました。
日本SF界の歴史に残る一冊でしょう。こうして書き残しておけばそれが後世にまで残りますからね。
高井さん、お疲れ様でした。還暦というのは一回りしてまた生まれた年に戻ることだと聞いています。また新たな高井さんの活動を楽しみにしております。
by 山本孝一 (2017-06-12 18:02)
山本さん。
ご感想をありがとうございます。楽しんでいただけているようで、とても嬉しいです。
隅から隅までお楽しみください。
by 高井 信 (2017-06-12 18:13)
凄いすごい!
ハード研広報連載でも楽しく読ませていただいていました。
さきほどオンデマンド版を注文しました。
by 牧眞司 (2017-06-12 19:57)
連載バージョンよりもパワーアップしています。いくつかの間違いも修正済み。書影も増えてるしカラーだし、連載を読んでいる人でも楽しめると思います。
お楽しみに。
by 高井 信 (2017-06-12 20:00)
早速、注文させていただきました。
よろしくお願いいたします。
楽しみです。
by 橋本喬木 (2017-06-12 20:44)
橋本さんは懐かしさ爆発と目から鱗、どちらも楽しめるのではないでしょうか。
楽しみに待っていてくださいね。
by 高井 信 (2017-06-12 20:52)
ご高著、ちょうだいしました。拙著も取り上げていただきありがとうございます。さっきから手紙を書いていたのですが、こちらのほうが伝えやすいと思い、書き込みさせていただきます。
今年、自分は公募新人賞の歴史をさらっていて、1950年代後半に戦後文芸の形ができたのかな、と考えていました。拝読したところスタート地点が1957年で、つながるものを感じました。それにしても、日本の文芸史の中で重要な役割を果たしながら、多くの人が気がついていない重要な流れを垣間見た思いです。ご研究に敬意を表するとともに、また高井さんのショートショートを拝読したいと思います。
とり急ぎ、お礼申し上げます。
by 西谷史 (2017-06-12 22:18)
本日届きました。帰宅してすぐページをめくりはじめ、むさぼるように読んでいます。
まさに労作! 特に書名だけでなく書影がこれだけ収録されていることが資料価値の高い本になっていると感じ入っております。
素晴らしいお仕事、ありがとうございました。
by t-kita (2017-06-12 23:39)
西谷さんも喜多さんもありがとうございます。
渾身の1冊です。お楽しみいただければ、最高に嬉しいです。
by 高井 信 (2017-06-13 05:32)
献本させていただいた方から、誤植の指摘がありました。29ページの書影、『東京のドン・キホーテ』のタイトルが『夜のドン・キホーテ』と誤記されています。お詫びして、訂正させていただきます。(本文ではちゃんと『東京のドン・キホーテ』となっています)
誤植に限らず、ご指摘大歓迎です。
よろしくお願いいたします。
by 高井 信 (2017-06-13 05:36)
同じ方から、もう一点、ご指摘をいただきました。
105ページ(書影)、108ページ(本文)の『筒井漫画讀本』『筒井漫画讀本ふたたび』は『筒井漫画瀆本』『筒井漫画瀆本ふたたび』の間違いです。これまた、お詫びして訂正いたします。
by 高井 信 (2017-06-13 06:01)
あ、書影ページでは『筒井康隆漫画讀本』『筒井康隆漫画讀本ふたたび』なんて書いちゃってますね。大失敗です。すみません。
by 高井 信 (2017-06-13 06:25)
どうにも気になるので、版下を修正しました。様子を見て、販売登録してあるデータを差し替えるかも、です。
あ、現在の販売登録データは第2刷です。献本用に発注したあと、誤植1箇所を発見。修正して、第2刷としました。(献本はすみません、誤植のある初版です)
今度、修正版を登録することになったら、第3刷となります。
ちなみに、初版の誤植は273ページ6行目――
新一」→新一
閉じカッコが余分なのでした。申しわけないです。
by 高井 信 (2017-06-13 06:55)
ひとつの文学史の総まくりを成し遂げられたワケで、それだけでも大変な労作(!!)なのですが、こだわりのカラー書影がまた良いですね。どこを開いても楽しめる、というか、パラッとめくったが最後、という感じで読まされてしまいました。
御恵送頂けると思わずに注文してしまっておりましたが(しかも2冊(笑)。資料性の高い本はそうしているので。索引含め300ページものオールカラー本が、3,000円とは良心的)、初版が入手できて嬉しいです(笑)。
ありがとうございます。
by 代島正樹 (2017-06-14 10:43)
初版、欲しいだろうなあと思って(笑)。
それはともかく、2冊もお買い上げいただき、ありがとうございます。1冊は使い倒してください。
by 高井 信 (2017-06-14 11:55)
書影ページの誤植をまとめました。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2017-06-17
申しわけありません。
by 高井 信 (2017-06-17 06:02)
これまでに発覚したのはケアレスミスの範疇でしたが、ある方にデータ的なミスをご指摘いただきました。
11ページ――
・「小説ジュニア」1972年4月号
が抜けています。
ああ! すっかり忘れていました。大失敗です。
これまた、第3刷にて修正します。(いちおう、作る気でいます)
by 高井 信 (2017-06-18 07:58)
第3刷(判明した誤植を修正)を販売登録しました。これからご注文いただく方には第3刷が届きます。
by 高井 信 (2017-06-27 07:30)
第3刷の注文フォームには『日本ショートショート出版史』という書名も明記されるようにしましたので、ご確認くださいませ。書名が見当たらない場合は、差し替え登録が反映されていません(つまり第2刷のまま)。
by 高井 信 (2017-06-27 07:36)