三省堂・SF傑作短編集の再刊
ふとしたきっかけで、三省堂・SF傑作短編集の再刊状況を調べておこうと思い立ちました(全巻のラインナップはここに)。
この叢書の入手は著しく困難で、全16冊のうち9冊しか所有していません(要するに、このときから停滞)。しかも実はこれ、ほんの2時間くらい前に思いついたことでして、準備不足もはなはだしいのですが、思い立ってしまったからには仕方がない。
とりあえず暫定チェック(←あえて重複表現)ということで、うちにある本と私の記憶を頼りに調査してみました。
今日の調査で判明したのは以下です。
①福島正実『海に生きる』
『赤い砂漠の上で』文化出版局・ポケットメイツ(81)*「狂った星座」を割愛。
②矢野徹『幽霊ロボット』*未所有
『孤島ひとりぼっち』角川文庫(81)*「孤島ひとりぼっち」を増補。
③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
④眉村卓『猛烈教師』*未所有
『モーレツ教師』角川文庫(81)*「ぼくたちは見た」「モデル・コーポ」を割愛。「ショートショート13」「終りがはじまり」を増補。
⑥豊田有恒『クフ王のピラミッド』
『クフ王のピラミッド』角川文庫(82)
⑩矢野徹『盗まれた東京』
『桃色の川は流れる』角川文庫(81)*「トムトムとトモコ空港」「桃色の川は流れる」を増補。
⑪福島正実『超能力ゲーム』
『超能力ゲーム』文化出版局・ポケットメイツ(81)
⑭豊田有恒『もう一つの世界』
『もう一つの世界』角川文庫(84)*「透明人間ばんざい」「空飛ぶジャケット」「恐竜作戦」を増補。
⑯内田庶『幻の特攻機』*未所有
『ねじれた時間』文化出版局・ポケットメイツ(81)*ショートショート11編を増補。
以上。
抜けなど、ご教示いただければ幸いです。
【追記】6月19日
>③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
> 巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
と書きましたが、一夜明け、ふと胸騒ぎがして書棚をチェックしてみましたら、あらら、持っていました。>『ぬすまれた教室』岩崎書店・あたらしいSF童話(84)
長編とはいえ、大きな活字で80ページ弱。半分近くはイラスト。大人の感覚で言えば短編ですね。
「あとがきにかえて」に、
>[これは、小学館の『小学三年生』(一九七六年)に連載していた作品に、加筆したものです]
とあります。ということは、連載時にはもっと短かったわけで……。
『秘密指令月光を消せ』は1977年9月刊。『ぬすまれた教室』は1984年12月刊。
時系列的に見ますと、『秘密指令月光を消せ』に収録されている「ぬすまれた教室」は「小学三年生」に連載されたもの。で、それに加筆したのが単行本『ぬすまれた教室』と推測できますが、現物を確認・比較しないことには正確なことはわかりません。
いずれにしても、両作品が同一ではないことは確かでしょう。
【追記2】6月23日
近所のブックオフにて、光瀬龍『ぬすまれた教室』フォア文庫(90)を購入しました。よく見かける本なので、見かけたら買おうと思っていたのです。いつか必要になるかな、ならないかな(笑)。
全然関係ないけど、ブックオフでは細野不二彦『GU-GUガンモ』小学館・少年サンデーコミックススペシャル(08)を見かけ、あまりのぶ厚さに驚愕。連載時から好きで読んでいて、たぶん家のどこかに単行本(新書版)全巻があると思うのですが……。
この叢書の入手は著しく困難で、全16冊のうち9冊しか所有していません(要するに、このときから停滞)。しかも実はこれ、ほんの2時間くらい前に思いついたことでして、準備不足もはなはだしいのですが、思い立ってしまったからには仕方がない。
とりあえず暫定チェック(←あえて重複表現)ということで、うちにある本と私の記憶を頼りに調査してみました。
今日の調査で判明したのは以下です。
①福島正実『海に生きる』
『赤い砂漠の上で』文化出版局・ポケットメイツ(81)*「狂った星座」を割愛。
②矢野徹『幽霊ロボット』*未所有
『孤島ひとりぼっち』角川文庫(81)*「孤島ひとりぼっち」を増補。
③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
④眉村卓『猛烈教師』*未所有
『モーレツ教師』角川文庫(81)*「ぼくたちは見た」「モデル・コーポ」を割愛。「ショートショート13」「終りがはじまり」を増補。
⑥豊田有恒『クフ王のピラミッド』
『クフ王のピラミッド』角川文庫(82)
⑩矢野徹『盗まれた東京』
『桃色の川は流れる』角川文庫(81)*「トムトムとトモコ空港」「桃色の川は流れる」を増補。
⑪福島正実『超能力ゲーム』
『超能力ゲーム』文化出版局・ポケットメイツ(81)
⑭豊田有恒『もう一つの世界』
『もう一つの世界』角川文庫(84)*「透明人間ばんざい」「空飛ぶジャケット」「恐竜作戦」を増補。
⑯内田庶『幻の特攻機』*未所有
『ねじれた時間』文化出版局・ポケットメイツ(81)*ショートショート11編を増補。
以上。
抜けなど、ご教示いただければ幸いです。
【追記】6月19日
>③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
> 巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
と書きましたが、一夜明け、ふと胸騒ぎがして書棚をチェックしてみましたら、あらら、持っていました。>『ぬすまれた教室』岩崎書店・あたらしいSF童話(84)
長編とはいえ、大きな活字で80ページ弱。半分近くはイラスト。大人の感覚で言えば短編ですね。
「あとがきにかえて」に、
>[これは、小学館の『小学三年生』(一九七六年)に連載していた作品に、加筆したものです]
とあります。ということは、連載時にはもっと短かったわけで……。
『秘密指令月光を消せ』は1977年9月刊。『ぬすまれた教室』は1984年12月刊。
時系列的に見ますと、『秘密指令月光を消せ』に収録されている「ぬすまれた教室」は「小学三年生」に連載されたもの。で、それに加筆したのが単行本『ぬすまれた教室』と推測できますが、現物を確認・比較しないことには正確なことはわかりません。
いずれにしても、両作品が同一ではないことは確かでしょう。
【追記2】6月23日
近所のブックオフにて、光瀬龍『ぬすまれた教室』フォア文庫(90)を購入しました。よく見かける本なので、見かけたら買おうと思っていたのです。いつか必要になるかな、ならないかな(笑)。
全然関係ないけど、ブックオフでは細野不二彦『GU-GUガンモ』小学館・少年サンデーコミックススペシャル(08)を見かけ、あまりのぶ厚さに驚愕。連載時から好きで読んでいて、たぶん家のどこかに単行本(新書版)全巻があると思うのですが……。
2014-06-18 19:03
コメント(1)
記事本文に【追記】を書きました。どうぞご覧いただきますよう。
いいかげんなことを書いて、申しわけありませんでした。ものすごく恥ずかしいです。
by 高井 信 (2014-06-19 09:35)