『幻の怪談映画を追って』
和洋問わず、古い特撮映画が好きです。邦画では、この記事にも書きましたように昭和30年代の東宝映画ですね。
同じころ、新東宝でも盛んに特撮映画――おもに怪談映画を作っていたのですが、これまであまり観る機会がありませんでした。記憶にあるのは『東海道四谷怪談』『怪談累が渕』『亡霊怪猫屋敷』『怪猫お玉が池』くらいでしょうか。
正月、新東宝の映画『女吸血鬼』と『花嫁吸血魔』を観ました。
2作とも面白かったですねえ。独特の味わいというか癖というか、東宝の特撮映画とは明らかに違っています。
『女吸血鬼』は、そのタイトルに反して女吸血鬼は出てきません。出てくるのは、月の光を浴びると変身する、まるで狼男みたいな男吸血鬼(笑)。現代を舞台にしているのですが、現代といっても半世紀前の現代でして……。「カックンよ」なんて、子どものころに聞いたことがあるような、ないようなセリフもあり、笑みを浮かべてしまいました。
『花嫁吸血魔』は明らかにデュマ『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』を下敷きにしていて、その点でも楽しめました。怪談映画ではありませんが、やはり新東宝の『女巌窟王』は観たことがあります。『女巌窟王』よりも『花嫁吸血魔』のほうがずっと『巌窟王』(笑)。
いやはや、恐るべし、新東宝の怪談映画。
ということで、山田誠二『幻の怪談映画を追って』洋泉社(97)を手に取りました。だいぶ前に読み、面白そうな映画が多いなあと思いつつ、実際に観る機会がないまま過ごしていました。
改めて、巻末の「大藏貢の製作した怪談映画全部解説」を眺めると、観たい映画が目白押しです。
お楽しみはこれからだ~(嬉)。
同じころ、新東宝でも盛んに特撮映画――おもに怪談映画を作っていたのですが、これまであまり観る機会がありませんでした。記憶にあるのは『東海道四谷怪談』『怪談累が渕』『亡霊怪猫屋敷』『怪猫お玉が池』くらいでしょうか。
正月、新東宝の映画『女吸血鬼』と『花嫁吸血魔』を観ました。
2作とも面白かったですねえ。独特の味わいというか癖というか、東宝の特撮映画とは明らかに違っています。
『女吸血鬼』は、そのタイトルに反して女吸血鬼は出てきません。出てくるのは、月の光を浴びると変身する、まるで狼男みたいな男吸血鬼(笑)。現代を舞台にしているのですが、現代といっても半世紀前の現代でして……。「カックンよ」なんて、子どものころに聞いたことがあるような、ないようなセリフもあり、笑みを浮かべてしまいました。
『花嫁吸血魔』は明らかにデュマ『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』を下敷きにしていて、その点でも楽しめました。怪談映画ではありませんが、やはり新東宝の『女巌窟王』は観たことがあります。『女巌窟王』よりも『花嫁吸血魔』のほうがずっと『巌窟王』(笑)。
いやはや、恐るべし、新東宝の怪談映画。
ということで、山田誠二『幻の怪談映画を追って』洋泉社(97)を手に取りました。だいぶ前に読み、面白そうな映画が多いなあと思いつつ、実際に観る機会がないまま過ごしていました。
改めて、巻末の「大藏貢の製作した怪談映画全部解説」を眺めると、観たい映画が目白押しです。
お楽しみはこれからだ~(嬉)。
2011-01-06 22:58
コメント(2)
私も『幻の怪談映画を追って』は好きな本です。
新東宝の作品はちょっと変わった作風でおもしろく、特撮映画ではありませんが『女真珠王の復讐』など何枚かDVDを購入しました。
前田通子って女優さん綺麗ですなぁ。
あっ、宇津井健主演の『鋼鉄の巨人 スーパージャイアンツ』もDVDで買いましたがこれも新東宝ですね。
テレビの『渡る世間は鬼ばかり』で宇津井健さんを見るとスーパージャイアンツの勇姿を思い出します。
『スーパージャイアンツ』はアメリカでも『スターマン』のタイトルでDVDになっていて、物好きにもこれも1枚だけ取り寄せました。
英語をしゃべる宇津井健に感激しました。
by 山本孝一 (2011-01-08 08:55)
山本さんもお好きですか。
新東宝の映画って、どこかヘンで、ミョーな魅力がありますよね。これからは積極的に観ていきたいと思っています。
by 高井 信 (2011-01-09 09:32)