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映画『キャリー』


 映画『キャリー』を観ました。2013年のリメイク版です。オリジナル版(1976年)は面白かったですねえ。大好きです。
 リメイク版は、ストーリーはオリジナル版に忠実で、クライマックスの超能力爆発シーンの迫力はオリジナル版を凌駕しています(と思う。オリジナル版、うろ覚えなので)。まあ、時代が違いますから、映像面に差があるのは当たり前でしょう。
 映画としては面白く、充分に楽しめました。しかしながら、本編がスタートした途端に違和感を覚え、それは最後まで消えませんでした。要するに、主人公のキャリーが愛らしいのですね。オリジナル版のキャリーは幸の薄さが前面に出ていましたが、リメイク版ではそれが感じられないのです。う~ん、キャリーは薄倖の少女じゃないとなあ。
 その点が残念ではありますけれど、面白く観られましたので、満足です。
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『妙なるテンポ』ほか

 行きつけの書店へ。
 まずは店長に第2回星新一賞のポスターを渡し、店内に貼ってもらいました。リーフレットも託しましたので、どこかに置いてくれると思います。
ポスター.jpg
 せっかく書店に来たのですから、本を買います。
◎ヴァレリー・アファナシエフ『妙なるテンポ』未知谷(14)
 120ページほどに21編収録。活字も大きく、各編は極めて短いです。作者は全く知りませんが、音楽家のようです。「訳者あとがき」に「これはショート・ショートと名付けたい大変短い作品である」と書かれており、迷わず購入。「ショート・ショート(ナカグロ付き)」を見るのは久しぶりだなあ(笑)。
◎大森望・日下三蔵編『さよならの儀式』創元SF文庫(14)
 式貴士「死人妻」も収録されています。
◎星新一『ノックの音が』新潮文庫(85/2014年6月10日30刷)
 この夏の限定カバー。帯の袖には、なんと! 現物をご覧ください。
妙なるテンポ.jpg さよならの儀式.jpg ノックの音が.jpg
 帰りにはブックオフ。
◎藤子・F・不二雄『ドラえもん[パニック編]』小学館(00)
 先日、廣嶋玲子『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』偕成社(13)を読みました。ブログには書きませんでしたが、収録作の1編「釣り鯛焼き」を読んだとき、ドラえもんのお座敷釣り堀に似ているなあ、読み返したいな、と思っていたのです。
 お座敷釣り堀が登場するのは「勉強べやの釣り堀」という作品で、この『ドラえもん[パニック編]』にも収録されているのです。帰宅して、さっそく読みました。けっこう鮮明に覚えている自分にびっくり。
◎小山勝清『彦一とんちばなし(上下)』偕成社文庫(77)
 彦一ばなしって、小学生のころに読んだきりです。ショートショートっぽい話もあるかも、と買ってみることにしました。2冊で計99編収録。
ドラえもん.jpg 彦一とんちばなし上.jpg 彦一とんちばなし下.jpg
ぬいぐるみ.jpg
【追記】7月1日
 ドラえもんといえば……。
 先日買った細野不二彦『GU-GUガンモ』小学館・少年サンデーコミックス スペシャル(08)を読んでいましたら、こんなのが。
 ペンギンのぬいぐるみだそうですけれど……。185ページです。
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『竹取物語』

 古本屋にて、中川與一訳注『竹取物語 ―付 現代語訳』角川文庫(56)を見かけ、ん? と買うことにしました。角川文庫の『竹取物語』といえば、拙ブログの読者でしたら、多くの方は星新一訳を連想するのではないでしょうか(→この記事参照)。私もです。でまあ、特に理由はないんですが唐突に、一般的な訳と星新一訳、どれくらいの違いがあるんだろ、と思った次第。
 冒頭のみ、比較してみます。

◎中川與一訳
 今ではもう昔のことになつてしまつたが、竹取の翁と呼ばれる人がゐた。野や山にはいりこんで、竹を取つては、いろいろの道具を作るのに使つてゐた。その名をさかきのみやつこと云った。
◎星新一訳
 むかし、竹取りじいさんと呼ばれる人がいた。名はミヤツコ。時には、讃岐(ルビ:さぬき)の造麻呂(ルビ:みやつこまろ)と、もっともらしく名乗ったりする。
 野や山に出かけて、竹を取ってきて、さまざまな品を作る。

 へえ、なるほど~。興味深いですね。どっちがいいとか悪いとか、ではなく。
竹取物語.jpg クリスピー物語.jpg
 同じ古本屋で『クリスピー物語』ネスレ文庫(06)も売っていました。短めの小説6編を収録したアンソロジー。いやあ、久しぶりに見たなあ。懐かしいなあ。――と、なんとなく購入。もちろん発売時に買っているんですけどね(笑)。
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SFサッカークラブ

 来月19日から世田谷文学館にて「日本SF展・SFの国」展が開催されます。詳しくは世田谷文学館サイトをご覧になっていただくとして。
 この展覧会のことが本日のYahoo!ニュースで採り上げられました。そこには「SFサッカークラブ」の写真(!)が掲載されています。この写真はSFファンなら何度かご覧になったことがあり、由来もご存じと思います。
 しかしながら、こんな写真も存在するのはご存じでしょうか。
写真.jpg
HIRAIST.jpg 平井和正『HIRAIST』コトダマ社(88)に掲載されているものです。キャプションには「SF作家クラブの親睦旅行。かの有名な『SFサッカークラブ』事件の証拠物件を囲んで。」とありながら、写真に写っているのは「SF作家クラブ」!
 これはいったい何なのでしょうか。写真を見て以来、ずっと気になっています。いい機会なので、ブログに書くことにしました。ご存じの方、ご教示いただければ幸いです。

 写真の掲載に問題があるようでしたら、即座に削除いたします。
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映画『マニアック』


 映画『マニアック』(2012年)を観ました。1980年に製作された同名映画のリメイク版です。
 オリジナル版については、この記事に書きました。さほど好きなタイプの映画ではありませんが、インパクトは抜群で、強く印象に残っています。となれば、リメイク版も観ておきたいな、と。
 設定やストーリーはもちろん、雰囲気もオリジナルを踏襲していて、なかなかよくできています。リメイク映画としては成功の部類にはいるのではないでしょうか。
 前の記事で――
>ラストの阿鼻叫喚シーンも再現されるのかなあ。されるとしたら、どのように……。
 と書きました。
 同じシーンはありましたが、う~~~~む、オリジナル版の勝ちだなあ。
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日本SF大会

 本日届いたメールのなかに、日本SF大会に関する記述がありました。
 SF大会か~。懐かしい響きだなあ。
 最初に参加したのは1979年に名古屋で行なわれたMEICON3で、最後に参加したのは、いつだったかの大阪(調べてみますと、おそらく1993年のDAICON6)。もう20年以上もご無沙汰しているのですね。
 とはいえDAICON6は、当時は完全に昼夜逆転生活をしていたため、午後に起きて、会場に着いたのは夕方。すでに昼間の企画の多くは終わっていました。結局、会場にははいらず、受付付近でたむろしていた友人たちと飲みに。――そんな具合ですから、参加したとは言いがたいですね。そういえば、最寄り駅から会場へ歩いているとき、帰宅途中の堀晃さんと擦れ違ったのでした。「今ごろ、何しに来た?」と呆れられたのを覚えています(笑)。
 では、ちゃんと参加した最後のSF大会は……? 明確には覚えていないのですが、1982年のTOKON8(1982年)の名札が残っていますから、ここに参加したのは間違いありません。で、たぶんこれが、ちゃんと参加した最後です。おお! 32年前!
 あのころは、けっこう参加していたのです。
名札.jpg 1979年:MEICON3(初参加)
 1980年:TOKON7(2回目)
 1981年:DAICON3(不参加)
 1982年:TOKON8(3回目)
 いずれも名札が残っていますが、なんと言ってもすごいのはMEICON3のもの。
「式貴士」名義なのです。なんでこんなものがあるんでしょう。
 入手経緯は全く覚えていませんが、これをつけて会場を歩いていたら、何度も「式さんですか」と声をかけられ、サインを求められることもあり、さすがにまずいと思って、外したことは覚えています。
 ちなみに、私名義の名札は残っていません。たぶん、「式貴士」名義の名札しかもらっていないのだと思います。う~~~む、不思議だ。
 開催されたのは1979年8月25日~26日。「奇想天外」でデビューする3ヶ月前です。いやあ、ムチャしてましたね。
 今さらですが――
 式さん、そして式さんのファンの方たち、ごめんなさい。

 おっと。
 式さんと私の関わりはここに。ほんと、大好きです。作品も、ご本人も。
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映画『ムービー43』


 映画『ムービー43』を観ました。オムニバス映画なんですが、その内容は――下品で下劣でシュールなスラプスティックの連続! いきなりヒュー・ジャックマンの喉仏がキ××マだもんなあ。呆れて、ものも言えません。
 これは毀誉褒貶が激しいでしょうねえ。私? もちろん好きです。誰にも勧めませんけどね(笑)。

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『喰らう読書術』

 所用で外出。新刊書店を覗きました。
◎荒俣宏『喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方』ワニブックスPLUS新書(14)
 目次を見たら「コレクターは7勝8敗の人生で御の字」という項目があり、ざっと斜め読みしたところ――
 おお、おお、おおっ! 大いに勇気をもらい、迷わず買うことにしました。コレクターの方々、ここだけでも読んでみてください。
 ちなみに「御の字」とは、「いちおう納得できる」と思っている人が多いようですが、正しくは「とーってもありがたい」です。
◎佐野洋子『そうはいかない』小学館文庫(14)
 エッセイ集のようですが――
>この本は、見事な〈変愛〉小説集だ。フィクションとエッセイの間を行ったり来たりする不思議な作品ぞろい。これを〈物語エッセイ〉と名づけることにしよう。
 と書かれています。全34編収録。初刊本(小学館/2010年)には全33編。文庫化にあたり、中編「或る女」を増補したとのこと。
 岸本佐知子のエッセイみたいなものかなあ。――買うことにしました。
喰らう読書術.jpg そうはいかない.jpg そうはいかない.jpg

【追記】2015年3月26日
 近所のブックオフにて『そうはいかない』の初刊本(小学館/2010年)を買いました。文庫版の隣に書影を掲載します。
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『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』

 廣嶋玲子『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』偕成社(13)を読みました。全6編からなる連作短編集です。
銭天堂.jpg 不思議な品物を売る店・銭天堂と、その女主人・紅子を中心に繰り広げられる物語。――不思議な店で買った不思議な品物によって巻き起こる騒動を描いています。こういうパターン自体は特に目新しいものではありません。江坂遊のショートショートにも何編かあったような……。
 このタイプの小説で大切なのは、どんな品物か、どんな騒動が起きるのか、結末はどうなるのか、です。いずれの面でも、この作品集は魅力的ですね。面白くて、一気に最後まで読んでしまいました。――しっかしまあ、品物を買った面々、ちゃんと説明書を読まないなあ。ほんと、呆れるくらい(笑)。

◎ウエルズ『魔法を売る店 魔法の品を売るふしぎな店の物語』旺文社ジュニア図書館(75)
◎荒俣宏編『魔法のお店』奇想天外社(79)
◎荒俣宏編『新編魔法のお店』ちくま文庫(89)*上の大幅増補改訂版
魔法を売る店.jpg 魔法のお店.jpg 新編魔法のお店.jpg
 魔法の店って楽しいですね。わくわくします。
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ウィル・スタントン

 一昨日の記事「バーニイ」に、ほんの少しだけですが反響がありました。
 で、ちょっと調べてみたところ、作者のウィル・スタントンには「バーニイ」以外に2編の邦訳があるようです。

◆それゆけ、ドジャース
 浅倉久志訳編『救命艇の叛乱』文化出版局・FICTION NOW(75)
 各務三郎編『世界ショートショート傑作選2』講談社文庫(79)
救命艇の叛乱.jpg 世界ショートショート傑作選2.jpg
◆ガムドロップ・キング
 浅倉久志編『世界ユーモアSF傑作選1』講談社文庫(80)
 浅倉久志編訳『グラックの卵』国書刊行会・未来の文学(06)
世界ユーモアSF傑作選1.jpg グラックの卵.jpg
『グラックの卵』の「編者あとがき」には――
>ウィル・スタントン(一九一八~)はSF作家名鑑のたぐいにも名前の出てこないマイナーな存在だが、五一年から六三年にかけて十一の短篇をSF雑誌に発表している。これまでにぼくの読んだものはどれも愛すべき小品という形容がぴったり。大好きな作家のひとりだ。
 とあります。
 読みたいなあ。どっかで短編集を出してくれないかしらん。
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映画『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』


 映画『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』を観ました。2007年の映画ですが、まるで1980年代~90年代に作られたような――というか、21世紀に作られたとは思えない(笑)スプラッタ・ホラー映画です。
 いやはや、でろでろ、げろげろ、ぐちゃぐちゃ、きっちゃないなあ(嬉)。
 勝手に副題をつけるなら、「遊星からのパラサイト・ゾンビ」。いや、これはゾンビじゃないな。脳みそを食べるから、バタリアンとは言えるかもしれないけど。『73光年の妖怪』、それに『人形つかい』や『盗まれた街』の要素もありますね。――こういうの、好きです。
 さほど期待していなかったのですが、掘り出し物でした。

 映画の序盤、やたらと女性が脱ぎます。なんなのでしょうねえ。まあ、嫌ではないですけれど(笑)。
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「バーニイ」

 山本孝一さんにラジオドラマ『アルジャーノンに花束を』をお送りしました(この記事のコメント欄参照)ところ、お礼メールのなかで、「『アルジャーノンに花束を』にヒントを与えたと言われているショートショートがあって」なんて書かれていました。咄嗟に思い出せず、え? そんなのあったっけ? だったのですが、ウィル・スタントン「バーニイ」と聞いて――
 うわああ。そうだったあ。知ってます知ってます。読みました読みました。覚えてます覚えてます。
 読んだのは40年近く前ですが、この名作ショートショートを忘れてはいけないですね。ほんと、情けない……。
海外SFショート・ショート秀作選2.jpg 翻訳が掲載(収録)されているのは以下です。
◎「ミステリマガジン」1969年7月号(159号)
◎伊藤典夫訳編『吸血鬼は夜恋をする』文化出版局・FICTION NOW(75)*ショートショート・アンソロジー。私が読んだのはこの本です。発売されて即、のはず。
◎風見潤・安田均編『世界SFパロディ傑作選』講談社文庫(80)
◎アイザック・アシモフ編『海外SFショート・ショート秀作選2』集英社文庫コバルトシリーズ(84)
ミステリマガジン.jpg 吸血鬼は夜恋をする.jpg 世界SFパロディ傑作選.jpg
『吸血鬼は夜恋をする』をパラパラと眺めていて、巻末にウォルター・S・テヴィス「ふるさと遠く」が収録されているのに気がつきました。
ふるさと遠く.jpg あ。これを表題とする短編集、持ってるぞ。読んでないけど(苦笑)。
「ふるさと遠く」はショートショートです。もしかしたらショートショートが多数収録されている作品集かも。――書棚から取り出します。
◎ウォルター・テヴィス『ふるさと遠く』ハヤカワ文庫SF(86)
 全13編。いくつか、ショートショートと言える長さの小説も収録されています。これは読んでおいたほうがいいですね。
 と、相変わらず読書の基準がおかしいです(笑)。

【追記】
シッコモーロー博士.jpg すっこーんと忘れていた、といえば、先日買った吾妻ひでお『シッコモーロー博士』サンコミックス(76)に収録されている「ママ」です。ほかの収録作は基本的にギャグ(あの吾妻ひでお)なのですが、これはタイプがまるっきり違っていまして。
 タイムトラベル・テーマの、ちょっとしんみりさせるSFなのです。何度も書いていますが、こういうのは私の大好物です。しかも、きれいにまとまったショートショート!
 若いころに読んだはずなのに、すっかり忘れていました。これも情けないですねえ。とほほ……。
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映画『地獄の血みどろマッスルビルダー』


 自主制作映画『地獄の血みどろマッスルビルダー』を観ました。『死霊のはらわた』日本版とも言われているそうで、『死霊の~』大ファンの私(→この記事参照)としては観るしかないでしょう。
 手作り感満載の特撮(スプラッタ描写)に関しては正直、苦笑せざるを得ないのですが、しかし! 『死霊のはらわた』へのオマージュ爆発! 観ながら、何度『死霊のはらわた』を思い出したことか。のみならず、『死霊のしたたり』を彷彿させるシーンも! 私は『死霊のしたたり』も大好きなんですよね(→この記事参照)。
 笑えるシーンもありますし、何よりスプラッタ愛がびんびん伝わってきます。いやあ、楽しませてもらいました。
 62分という短い映画ですが、完成までに15年を費やしたそうです。監督をはじめとする関係者の皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございます。
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映画『アルジャーノンに花束を』

 ダニエル・キイス追悼。
アルジャーノンに花束を.jpg 映画『アルジャーノンに花束を』を観ました。1968年版です。
『アルジャーノンに花束を』を原作とする映画やドラマ、いろいろと観てきました。どれもいいんですが、やはりこれが一番ですね。何度観ても、じんとなります。
 もひとつ、NHKラジオ「文芸劇場」のドラマも忘れられません。これは昔、カセットに録音したものをパソコンに取り込んであります。明日にでも聴こうかしらん。

 あ、そうそう。
 今朝の「中日新聞」のコラム「中日春秋」で、『アルジャーノンに花束を』が採り上げられていました。こちらをどうぞ。
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『怪人スケレトン博士』

 ニュースで大きく採り上げられているので、多くの皆さんはご存じでしょうが――

 いやあ、すごい発見ですね。これだけでも嬉しいのに、この発見をしたのが尾川健くん――古くからの友人であり、拙ブログに何度もコメントを寄せてくれてます――となれば、嬉しさマックスです。尾川くん、やったね! 素晴らしい!
 いかにしてこれが小松左京の作品であると断定されたか。小松左京ライブラリにて詳細に検証されていますので、どうぞご覧ください(→ここ)。この検証も素晴らしい!
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三省堂・SF傑作短編集の再刊

 ふとしたきっかけで、三省堂・SF傑作短編集の再刊状況を調べておこうと思い立ちました(全巻のラインナップはここに)。
 この叢書の入手は著しく困難で、全16冊のうち9冊しか所有していません(要するに、このときから停滞)。しかも実はこれ、ほんの2時間くらい前に思いついたことでして、準備不足もはなはだしいのですが、思い立ってしまったからには仕方がない。
 とりあえず暫定チェック(←あえて重複表現)ということで、うちにある本と私の記憶を頼りに調査してみました。
 今日の調査で判明したのは以下です。

①福島正実『海に生きる』
『赤い砂漠の上で』文化出版局・ポケットメイツ(81)*「狂った星座」を割愛。
②矢野徹『幽霊ロボット』*未所有
『孤島ひとりぼっち』角川文庫(81)*「孤島ひとりぼっち」を増補。
海に生きる.jpg 赤い砂漠の上で.jpg 孤島ひとりぼっち.jpg
③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
 巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
④眉村卓『猛烈教師』*未所有
『モーレツ教師』角川文庫(81)*「ぼくたちは見た」「モデル・コーポ」を割愛。「ショートショート13」「終りがはじまり」を増補。
⑥豊田有恒『クフ王のピラミッド』
『クフ王のピラミッド』角川文庫(82)
モーレツ教師.jpg クフ王のピラミッド.jpg クフ王のピラミッド(文庫).jpg
⑩矢野徹『盗まれた東京』
『桃色の川は流れる』角川文庫(81)*「トムトムとトモコ空港」「桃色の川は流れる」を増補。
盗まれた東京.jpg 桃色の川は流れる.jpg
⑪福島正実『超能力ゲーム』
『超能力ゲーム』文化出版局・ポケットメイツ(81)
超能力ゲーム.jpg 超能力ゲーム(文庫).jpg 
⑭豊田有恒『もう一つの世界』
『もう一つの世界』角川文庫(84)*「透明人間ばんざい」「空飛ぶジャケット」「恐竜作戦」を増補。
⑯内田庶『幻の特攻機』*未所有
『ねじれた時間』文化出版局・ポケットメイツ(81)*ショートショート11編を増補。
もう一つの世界.jpg もう一つの世界(文庫).jpg ねじれた時間.jpg
 以上。
 抜けなど、ご教示いただければ幸いです。

【追記】6月19日
>③光瀬龍『秘密指令月光を消せ』*未所有
>  巻末に「ぬすまれた教室」なる短編収録。同タイトルの長編は岩崎書店・あたらしいSF童話(84)/岩崎書店・フォア文庫(90)があるが、いずれも未所有のため、両者の関係をすぐに確認するのは不能。とりあえずメモしておきます。
 と書きましたが、一夜明け、ふと胸騒ぎがして書棚をチェックしてみましたら、あらら、持っていました。>『ぬすまれた教室』岩崎書店・あたらしいSF童話(84)
ぬすまれた教室.jpg
 長編とはいえ、大きな活字で80ページ弱。半分近くはイラスト。大人の感覚で言えば短編ですね。
「あとがきにかえて」に、
>[これは、小学館の『小学三年生』(一九七六年)に連載していた作品に、加筆したものです]
 とあります。ということは、連載時にはもっと短かったわけで……。
『秘密指令月光を消せ』は1977年9月刊。『ぬすまれた教室』は1984年12月刊。
 時系列的に見ますと、『秘密指令月光を消せ』に収録されている「ぬすまれた教室」は「小学三年生」に連載されたもの。で、それに加筆したのが単行本『ぬすまれた教室』と推測できますが、現物を確認・比較しないことには正確なことはわかりません。
 いずれにしても、両作品が同一ではないことは確かでしょう。

【追記2】6月23日
 近所のブックオフにて、光瀬龍『ぬすまれた教室』フォア文庫(90)を購入しました。よく見かける本なので、見かけたら買おうと思っていたのです。いつか必要になるかな、ならないかな(笑)。
 全然関係ないけど、ブックオフでは細野不二彦『GU-GUガンモ』小学館・少年サンデーコミックススペシャル(08)を見かけ、あまりのぶ厚さに驚愕。連載時から好きで読んでいて、たぶん家のどこかに単行本(新書版)全巻があると思うのですが……。
ぬすまれた教室.jpg GU-GUガンモ.jpg
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訃報:ダニエル・キイス

 ダニエル・キイス逝去! 享年86。
 昨夜は11時就寝、今朝は9時起床。私が惰眠をむさぼっている間、こんな衝撃的なニュースが世間を駆け巡っていたとは……。
 ブログに何度も書いているので、細かくは書きません。大好きでした、アルジャーノン。
 ご冥福をお祈り申し上げます。

 思い返せば半年前、『アルジャーノンに花束を』を原作とした映画や演劇、TVドラマを立て続けに観たのでした。演劇フランス映画TVドラマ(日本)TVドラマ(韓国)。どれも面白かったです。


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「宇宙人」

 昨日、うちのメールボックスでは「宇宙機」の話題が交錯しておりました。「宇宙機」のことはご存じの方も多いと思います。日本空飛ぶ円盤研究会の会誌で、星新一も会員だったことでも知られています(この記事参照)。
 ネット検索してみますと――
 おお、こんな顕彰サイトが!
 さらに、ブログ「UFO本の世界」には全号の表紙画像が!
 いやあ、眼福眼福。
 当然と言いましょうか、私は「宇宙機」を1冊も持っていません。それどころか、実際に手にしたこともありません。世田谷文学館の星新一展に展示されていましたので、見たことはありますが。

 さて。ここからが本題です。
宇宙人.jpg「宇宙機」の話題を耳にするたび、私は「宇宙人」を思い出します。「宇宙塵」ではありません。「宇宙人」です。宇宙クラブ発行。
 うちにあるのは第5号(1958年5月発行)だけです。10数年前、ある方からいただいたもの。
「宇宙塵」や「宇宙機」と同時代の創刊で、似たような誌名。言ってしまえば、昭和30年代前半の三大「宇宙~」(笑)。にもかかわらず「宇宙人」はほかの2誌と比べてあまりにもマイナーです。気が向くと調べるのですが、全容は杳として知れず。といって、特に知る必要があるわけでもなく(笑)、まあ、いつかどこかで詳しい情報を得られることもあるだろうと、のんびり待っております。

 この号で私が面白く読んだのは「十代の欄」に掲載されている「科学小説」という一文。執筆は小学6年生(12歳)で、内容はSF小説の感想文です。採り上げられているのは、フィリップ・ジョン「火星号不時着」、同「消えたロケット」、エリック・リーン「水星基地SOS」、ポールアンダースン「五百年後の世界」、A・ドナルド「土星の環の秘密」、アーサー・クラーク「宇宙島へ行く」、レスター・デル・リー「海底大陸アトランチス」。
 末が楽しみな小学生ですね。いまもSFファンなのでしょうか。
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映画『恐怖!蛇地獄』


 映画『恐怖!蛇地獄』を観ました。ジャケットに魅せられて(笑)。
 こういう映画って、あまりに馬鹿らしくて楽しんでしまうか、箸にも棒にもかからないか、どっちかであることが多いです。この映画は……残念ながら後者かな。
恐怖! 蛇地獄.jpg
 ジャケットには上記のように書かれていますが、エロティックだのポルノだの、ほど遠い映画です。
 なぜか中盤から嘉門達夫の歌が脳裡に流れ始めました。ここまで突き抜けてくれたら、楽しめるのですが……。

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ファンジンと背

 SFファンダムで遊び始めて40年あまりが経ちました。もっとも、積極的に会合やコンベンションに参加していたのは最初の10年ほどだけで、あとの30年はもっぱらファンジンを読んだり出したり……。
 ファンジンの多くはダンボール収納ですが、資料的な価値の高いもの、私が寄稿しているものは書棚に並べてあります。先月下旬の書棚整理の際、ファンジンの棚にも手をつけました。
 書棚の一部をご覧に入れましょう。
ファンジン.JPG
 棚を眺めて、背に誌名の書かれたファンジンのありがたさを感じました。背文字がないと、どれがどれやら、になってしまうんですよね。
 このあたりはまだ厚いものが多くて、背文字がなくても判別しやすいのですよ。薄っぺらなファンジン(もちろん背文字なし)がどちゃっと並んでいるあたりは、そこに並べた私ですら目的のファンジンを探すのに苦労します(笑)。ある程度の号数が出ていればともかく、1冊とか2冊だけだと、ほとんど「ウォーリーを探せ」です。会報類(ペラ1枚のもの多数)ともなると、『20億の針』――は大袈裟ですね(笑)。

 蛇足ながら――
 写真のファンジンでは、「SF倶楽部」は創刊号が欠、「未来趣味」は2号が欠、「東キャナル年鑑」は4号が欠、「イマジニア」は6号が欠(先日、レプリカを作りましたが)です。何冊も欠けているのでしたらともかく、1冊だけなら何とか……とは思うのですけれど、ファンジンは出たとき買っておかないと、あとで入手するのは至難の業なのであります。
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『まるまる動物記』

 先月28日、岡崎二郎『まるまる動物記①』アフタヌーンKC(12)を買いました(→この記事)。すぐに読んで――おおおおおおお、面白い! 第2巻、早く見つけたいな。
 と思っていましたところ、早くも発見。もちろん購入。さっそく読了。
 最新の生物学をもとに岡崎二郎が想像力を縦横無尽に働かせ、さまざまな仮説を披露します。動物、鳥、昆虫、魚など、生き物がお好きな方に勧めます。
 あ。同じ店で乃木坂太郎『幽麗塔~黒岩涙香[幽霊塔]より~口減らし』小学館・ビッグコミックス・スペリオール(13)も買いました。こちら、すでに7巻まで発売されていて、いまだ完結せず。1冊だけ読んでも欲求不満になるだけですから、あと何冊か買ってから読むことにしましょう。(この記事参照)
まるまる動物記2.jpg 幽麗塔4.jpg
 わが家の岡崎二郎コーナー(文庫以外)です。大好き!
岡崎二郎.JPG
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『信長同窓会』など

 ここのところ古本屋とご無沙汰しています。梅雨の真っ最中ですが、今日は天気がよさそうで……。
 辛抱たまらん!
 自転車かっ飛ばし、鶴舞~上前津の古書街を散策してきました。あいにく3軒が木曜定休で、ちょっぴり残念でしたが、調べずに出かけた自分が悪いのです。それでも、けっこう嬉しい収穫がありました。
◎「AZICONⅠ プログラムブック」AZICONⅠ実行委員会(83)
 AZICONとは吾妻ひでおコンベンションの略みたいです。へえ、そんなのがありましたか。本文56ページ。手書きオフセット印刷というのが時代を感じさせます。
◎吾妻ひでお『シッコモーロー博士』サンコミックス(76)
 うわあ、懐かしい!(ここに缶バッヂ)
◎吉田知子『吉田知子作品選 私的小論 小説篇 戯曲篇 ショート・ショート篇』深夜叢書社(71)
 この本、持ってはいるのですが、手持ちはかなり状態が悪いです(書影はこの記事に)。それに、背の色が気になります。見かけた本は赤いのですが、手持ちの本は白かったような気がするのです。少し迷ったのですが、買っておくことにしました。
 帰宅して確認すると――おお、やっぱり白い! しかし……。
 よく見たら、前から持っている本は背が焼けまくっていたのですね。あまりにも違和感なく白くなっているので、全然気がつきませんでした(苦笑)。
あじこん.jpg シッコモーロー博士.jpg 吉田知子作品選.jpg 背.jpg
文学少女.jpg◎木々高太郎『文學少女其の他』雄鶏社・推理小説叢書(46)
 短編集。探偵小説の古い短編集は気が向くと(要するに、めちゃ安いと)買います。

 ブックオフを覗きつつ帰宅。
 今日はちょっと遠回りして、年に数回しか行かないブックオフにも行ったのですが、そこでの収穫はなし。ちょくちょく散歩している自宅近所の店で嬉しい収穫がありました。
◎朝里佳仁『信長同窓会 ショートショート集』日本文学館(12)
 おお! 今日一番の収穫です。――って、ほんとか(笑)。
◎齋藤孝『三色ボールペンで読む日本語』角川文庫(05)
 教材として、星新一「新発明のマクラ」も使われているのです。全文収録。元版は角川書店(02)です。
信長同窓会.jpg 三色ボールペンで読む日本語(文庫).jpg 三色ボールペンで読む日本語.jpg
 以上。満足です。

 あ、そうそう。
 木々高太郎の古い短編集、こんなのを所有しております。
『エキゾチックな短篇』尾崎書房(47)
『睡り人形』隆文堂(47)
『無音音譜』九峰書院(48)
エキゾチックな短篇.jpg 睡り人形.jpg 無音音譜.jpg
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「TERRA」


 このコマーシャル、いいなあ。――私の好みです。
 さて、たまにはマニアな話題を。
 ファンジン「TERRA」――明治大学SF研究会の会誌を眺めています。うちにあるのは4号(1970年1月)、5号(1971年6月)、6号(1973年4月)だけです。
TERRA4号.jpg TERRA5号.jpg TERRA6号.jpg
 目次を見て、すぐに目につくのはクラーク、ラファティなどの翻訳ですが、私の個人的な興味で言えば、4号と5号に埋め草的な囲み記事で掲載されている「SFジョーク」に注目しちゃいますね。4号に6編、5号に5編、計11編。
 いずれも「××博士は~~を発明した」で始まり、次文か次々文にオチがついています(つまり、最長で3文)。こんなの、好きですねえ。読んでいて思い出すのは星新一「命名」(『つぎはぎプラネット』に収録)です。ほんと、よく似ているのですよ。仮に「SFジョーク」に「命名」が紛れ込んでいても、さほどの違和感はないほど。
SFファン48年.jpg「TERRA」には読者からの感想も掲載されています。そのメンバーは星新一、柴野拓美、浅倉久志、渡辺晋、岡部宏之……。豪華ですね。星新一の感想は4号と5号に掲載。5号では「SFジョーク」に触れ、「気がきいています」と。
 1号から3号には「SFジョーク」は掲載されていないのか、気になります。ですが、ご安心。明治大学SF研究会の設立者である川瀬広保の著書『SFファン48年』近代文芸社(09)には「TERRA」1~5号までの目次が掲載されています。それを見ますと、「SFジョーク」が掲載されているのは4、5号だけです。ほっ。
 ファンジンって、どうしてこんなに楽しいのでしょう。

 実は私、大学生のときに「発明」というショートショートを書いています。星新一「命名」を読み、それで思いついて書いたものです。覚えていませんが、たぶん未発表。――というか、こんなの発表できません(笑)。
 しかしまあ、ここなら構わないかな。発表しちゃいましょう。

      発 明

 アルファ博士は、光子ロケットを発明した。ほぼ光速に近い速度で航行できるようになった。
 ベータ博士は、ワープ宇宙船を発明した。けれど、目的地を出発点にひきよせるために光速を要し、また元に戻さなくてはならなかったので、結局、光子ロケットの二倍の時間がかかった。
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映画『HK/変態仮面』


 映画『HK/変態仮面』を観ました。うはははは。なんじゃ、こりゃ(嬉)。
 練馬変態クラブ(がきデカ)や海パン刑事(こち亀)を思い出すなあ。あと、おっぴろげジャンプ(けっこう仮面)も。んでもって、まぼろしパンティと共演してほしい。
 好きです、こういうの(笑)。

【追記】6月11日
 まぼろしパンティの映像を探しました。

 あ。原作は永井豪です。
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「たんしぇす・えふ」

 天瀬裕康さんより、別冊イマジニア「たんしぇす・えふ」短詩型SFの会(14)を送っていただきました。ありがとうございます。
 SF詩歌のファンジン、と言っていいのでしょうか。いずれも興味深い内容ですが、なかでも天瀬裕康の論考「SF短歌――松宮静雄とその同行者たちへの試論」はまさに圧巻。私の知らないことが次から次へと語られます。
 ファンジンといえば数日前、石原藤夫さんから「Hard SF Laboratory」135号を送っていただきました。こちらも毎号、私の知らないことが山盛りです。
 天瀬さん1931年生まれ、石原さん1933年生まれ。このパワフルかつ有意義な活動には脱帽するしかありません。いつまでもお元気で活躍されることを!
たんしぇす・えふ.jpg イマジニア6.jpg
 ところで、この記事に書きましたが、うちには「イマジニア」の6号のみが欠けています。この1冊欠けという状態はどうにも落ち着かず……。幸い、石原さんに全ページの画像データをいただいています。今回、意を決してレプリカを作ることにしました。
 この程度でしたら慣れたもの(笑)。レプリカ混じりとはいえ全号が揃い、にまにましております。
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『アフリカの爆弾』

 いやいやいやいや、ぜ~~~~~~~~~んぜん気がつきませんでした。
 私の知る限り、山上たつひこ『アフリカの爆弾』は装いを変えて3度出版されています。
①ペップコミックス/1975年10月20日発行
②ペップコミック文庫/1976年6月5日発行
③ペップ特選まんが劇場/1989年5月20日発行
ペップコミックス.jpg ペップコミック文庫版.jpg ペップ特選まんが劇場.jpg
 私が最初に買った(=読んだ)のは②のペップコミック文庫版です。ほかの2冊もその後に購入しましたが、同内容と思い込んでいて、ろくに中身も確認しないまま放置していました。ところが!
 先ほど、何気なくペップコミックス版を手に取り、目次を眺めましたら――
 げっ! ペップコミック文庫版とだいぶ違う! じゃ、ペップ特選まんが劇場版は? げっ! こっちも違う!
 3冊に共通して収録されているのは表題作の「アフリカの爆弾」(筒井康隆原作)だけなのでした。(ちなみに、ほかに筒井康隆原作のマンガは、ペップ特選まんが劇場版に「穴」が収録されています)
 ほんと、先入観は当てにならないですね。改めて、そう思いました。反省!
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ドラマ『極楽町一丁目』

恩讐の彼方に.jpg 二階堂正宏『恩讐の彼方に』新潮社(13)を読みました。(どっかで見たようなタイトル、そして内容の)短編「恩讐の彼方に」「きりぎりす」「七人の百姓」(すべて描き下ろし)を収録した短編集。二階堂正宏の本を読むのは久しぶりですね。相変わらずで(笑)楽しめましたが、それはともかく。
 二階堂正宏の本、だいぶ読んだなあ。未読はあとどれくらいあるんだろ。とネット検索しておりましたら――
 え? 『極楽町一丁目』なんてDVDが発売されているぞ。映像化されたの?
 調べてみて、2008年にWOWOWにて放送されたドラマで、全12話(各5分)と判明。
 へえ、そうなんですか。知らなかったなあ。
 んで、ひょっとして、とネット検索しましたら――
 あはは。ありました。しかも全話!

 3話目まで観ました。けっこう原作に忠実に作られているようです。
 全話を一気に観るようなドラマではないので、続きは適当に、気が向いたときに……。

 うちにある二階堂正宏を集めてみました。ほとんどは3年前、二階堂正宏ブーム(もちろん、私の個人的なブームです)だった際に集中的に買い、読みまくった本です。
二階堂正宏.jpg
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『5分で読める! 怖いはなし』

 昨日に引き続き、今日も井上雅彦さんから本を送っていただきました。『5分で読める! 怖いはなし』宝島社文庫(14)――10人の作家による計27編収録のショートショート・アンソロジーです。(うち井上作品は5編)
「5分で読める!~」シリーズはこれで7冊目、姉妹編の『10分間ミステリー』と『もっとすごい! 10分間ミステリー』も含めると9冊目となります。ショートショートのファンとして実に嬉しいです。
 ちょうどいい機会ですから、まとめておきましょう。
◎『このミステリーがすごい!』大賞編集部編
『10分間ミステリー』宝島社文庫(12)
『もっとすごい 10分間ミステリー』宝島社文庫(13)
◎『このミステリーがすごい!』編集部編
『5分で読める! ひと駅ストーリー 乗車編』宝島社文庫(12)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 降車編』宝島社文庫(12)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 夏の記憶 東口編』宝島社文庫(13)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 夏の記憶 西口編』宝島社文庫(13)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 冬の記憶 東口編』宝島社文庫(13)
『5分で読める! ひと駅ストーリー 冬の記憶 西口編』宝島社文庫(13)
『5分で読める! 怖いはなし』宝島社文庫(14)
5分で読める!怖いはなし.jpg 5分で読める~.jpg
 井上さん、ありがとうございました。
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『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』

 新刊書店に行ってきました。
◎中川翔子編『にゃんそろじー』新潮文庫(14)
◎山岸真編『SFマガジン700【海外篇】』ハヤカワ文庫SF(14)
◎大森望編『SFマガジン700【国内篇】』ハヤカワ文庫SF(14)
◎ロアルド・ダール『キス・キス』ハヤカワ・ミステリ文庫(14)
にゃんそろじー.jpg SFマガジン700【海外篇】.jpg SFマガジン700【国内篇】.jpg キス・キス.jpg
 帰宅すると、井上雅彦編/ロバート・ブロック『予期せぬ結末3 ハリウッドの恐怖』扶桑社ミステリー(14)が届いていました。井上さん、ありがとうございます。
 あまりにも嬉しいので、そこらじゅうからブロックの短編集を掻き集めてきました。われながら奇妙な喜びの表現だと思いますが、本当に嬉しいのです。
ハリウッドの恐怖.jpg ロバート・ブロック.jpg
 次はリチャード・マシスンかなあ。わくわく。
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『なごや爆笑寄席』


 今年2月3日、名古屋の大須演芸場が閉館しました。だいぶ前の記事(→これ)にも書きましたように、私も大須演芸場と関わりがないわけでもなく、淋しく思っています。
 閉館のニュースが流れたとき、大須演芸場の演目を放送するテレビ番組があったことを思い出し、ダンボールのなかから録画テープを探し出しました。――『なごや爆笑寄席』です。
 そのときは少し観ただけで放置していましたが、何を思ったか数日前、観る気になりました。古いビデオゆえ画像の乱れが著しいものも多く、それは残念ですけれど、贅沢を言ってはいけません。
 演者を挙げますと――
 アサダ二世、桂福団治、バラクーダ、桂才賀、早野凡平、ぼん&ミッサン、桂文生、あした順子・ひろし、古今亭円菊、横山たかし・ひろし、三遊亭歌笑、ニック&ビオ、サムライ日本、ナポレオンズ、橘家圓蔵、ペペ櫻井、三遊亭円丈、ふじゆきえ・はなこ、桜井長一郎、Wコミック、PEE WEE、けろっぴ、桂三之丞、柳亭芝楽、森野ひろし、はたのぼる、春雨や雷蔵、浮世亭写楽、大石昌美、水田かかし、伊東かおる、正司敏江・玲児、上方柳次・一枝。人情喜劇(作・伊東かおる)も。
 いやいや懐かしい。なんと言っても私の場合、伊東かおるさんですね。残っていたのは漫談が2本、人情喜劇が2本。
 DVDに焼いておこうと思います。
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