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皆川博子の短編集

 今年の締めくくりに、新刊を買ってきました。
◎風間賢二「NHKカルチャーラジオ 文学の世界 怪奇幻想ミステリーはお好き? その誕生から日本における受容まで」NHK出版(14)
 2014年1月~3月、NHKラジオ第2で放送される番組のテキストです。これは聴かなくちゃ。
◎百田尚樹『幸福な生活』祥伝社文庫(13)
 初刊本(祥伝社/2011年刊→ここ)に1編増補。
◎『一行手帳2014』新潮文庫
 販促本。
 筒井康隆『家族八景』からも引用されています。>尾川くん
 コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの冒険』からも引用されています。>北原さん
文学の世界.jpg 幸福な生活.jpg 一行手帳.jpg
◎皆川博子『結ぶ』創元推理文庫(13)
 18編収録。初刊本(文藝春秋/1998年刊)に4編増補とのこと。
◎皆川博子『影を買う店』河出書房新社(13)
 21編収録。〈異形コレクション〉掲載の作品多数。
結ぶ.jpg 影を買う店.jpg
 購入したのは、以上です。
 今日は皆川博子の短編集を2冊も買いました。特に集めているわけではありませんが、皆川博子の短編集(特に幻想系)を見かけて、気が向くと買っています。ほんと、気分で買っていますので、何を持っているかすら定かではなく……(苦笑)。
 書棚を見回し、目についた本を取り出してきました。
◎『祝婚歌』立風書房(77)
◎『愛と髑髏と』光風社出版(85)
◎『たまご猫』中央公論社(91)/ハヤカワ文庫JA(98)
◎『朱鱗の家 絵双紙妖綺譚』角川書店(91)/『うろこの家』角川ホラー文庫(93)
◎『悦楽園』出版芸術社・ふしぎ文学館(94)
◎『ゆめこ縮緬』集英社(98)
◎『皆川博子作品精華 幻妖 幻想小説編』白泉社(01)
祝婚歌.jpg 愛と髑髏と.jpg たまご猫.jpg
たまご猫(文庫).jpg 朱鱗の家.jpg うろこの家.jpg
悦楽園.jpg ゆめこ縮緬.jpg 皆川博子作品精華.jpg
 これで、ほとんど全部と思います。

 ということで――
巫子.jpg 今年一年、ご愛読いただいた皆さま、ありがとうございました。
 よいお年をお迎えください。
 来年もよろしくお願いいたします。

【追記】
 記事をアップして1時間も経たずして、こんな本に気づきました。
◎『巫子』学研M文庫(00)
 ちゃんとリストを作っていない作家の場合、まあ、こんなものです。

【追記2】2015年3月10日
 こんなのもありました。
◎『猫舌男爵』講談社(04)
猫舌男爵.jpg
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TVドラマ『宇宙人ピピ』

 大昔のTVドラマ『宇宙人ピピ』の第37話、38話を観ました。過日、NHK-BSプレミアムで再放送されたものです。私は現在、衛星放送に不自由な環境にいまして、自力でBSプレミアムの番組を観ることはできません。知人に録画してもらい、ようやく、であります。
 この番組は1965年~66年の放送。私が8歳のときです。番組のターゲットど真ん中だったと思うのですけれど、ここにも書きましたように、記憶はおぼろげなんですよね。もしかしたら、本放送のときには観ていなかったのかもしれません。といって、それが不思議なわけではなく、まあ、「たまたま」でしょう。
 現存しているのは、この2話だけみたいです。きっちりと観るのは今回が初めて。

 うわあ。面白い。本放送のときに観たかったなあ。いま観ても面白いんだから、本放送の当時、8歳の私が観たら、狂喜したに違いありません。
 この録画DVD、永久保存版です。
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『吸血鬼』などなどなど

 北原尚彦さんから、どっさりと本が届きました。代理購入をお願いしておいた本、お譲りいただいた本など、いろいろです。
◎『吸血鬼―マルセル・シュオッブ作品集―』盛林堂ミステリアス文庫(13)
 この記事参照。
◎『闇の精―フランシス・ウィリアム・ベイン作品集―』盛林堂ミステリアス文庫(13)
◎『ナイト・スケッチ 橫田順彌ショートショート』盛林堂ミステリアス文庫(13)
吸血鬼.jpg 橫田さんファンからの頼まれものです。
 当初、私用も含めて2冊の代理購入をお願いしていたのですが、森下一仁さんが先日、「高井さん、お好きでしょ」と送ってくれまして、1冊はキャンセルしました。私が自家製本を何冊か差し上げたので、そのお礼とのこと。森下さん、ありがとうございます。嬉しいですけれど、申しわけない気持ちのほうが大きいです。私は好きで作り、喜んでくれる方々に差し上げているだけですから、どうぞ、お気づかいなく。
◎『屋根の上の魚―リチャード・ミドルトン作品集―』盛林堂ミステリアス文庫(13)
◎市川純編訳『「最後の人間」文学集』英国ゴシック文庫(13)
 英国ゴシック文庫の3冊目。
闇の精.jpg ナイト・スケッチ.jpg 屋根の上の魚.jpg 「最後の人間」作品集.jpg
◎『古書手帳』東京古書組合・中央線支部(13)
◎島久平『復刻叢書9 女はナメろ、男はバラせ!』私家版(13)
◎島久平『復刻叢書10 春画地獄』私家版(13)
「復刻叢書」の新刊。
古書手帳.jpg 女はナメろ、男はバラせ!.jpg 春画地獄.jpg
◎「SF倶楽部」№2(69)
 その昔、橫田順彌さんが主宰されていたSF同人誌。3号以降は持っていて、これで残るは創刊号だけとなりましたが……。
◎「荒正人展」杉並区西荻図書館
 荒正人展(西荻図書館/2013年10月4日~12月4日)のパンフレット。星新一が荒正人宛てに送った手紙も掲載されていて、「高井さんの分ももらっておきました」。うわー、ありがたい。
SF倶楽部2号.jpg 荒正人展.jpg
ガニメデテイクオーバー.jpg◎フィリップ・K・ディックとレイ・ネルソン『ガニメデ テイクオーバー』タイロス出版(13)
 これはSFファンの友人からの頼まれものです。

 以上、すべて私家版あるいは非売品――要するに、そこらの書店では購入できない本です。
 ありがとうございました!
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TVドラマ『アルジャーノンに花束を』

 しつこく、今日も『アルジャーノンに花束を』です。
 昨夜から、連続TVドラマの『アルジャーノンに花束を』を観始めました。2002年放送、全11回。放送当時には観ていなくて、今回が初めてです。
 舞台を日本に移し、登場人物も日本人にした翻案ドラマ。おお! 見事な翻案になっているではありませんか。面白い。いや、藤島ハル(原作ではチャーリイ・ゴードン)の言葉を借りれば――すばらしい。
 ここしばらく、うちのテレビは『宇宙大作戦』専用になっていましたが、これから数日は『アルジャーノンに花束を』専用になりそうです。
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『スペクトルマン』

 引き続き、『アルジャーノンに花束を』の話題です。
 ウィキペディアの当該項目を見ますと――
>1971年にフジテレビで放送された『スペクトルマン』の第48話「ボビーよ怪獣になるな!!」、第49話「悲しき天才怪獣ノーマン」のストーリーは「アルジャーノンに花束を」の翻案である。
 わあ。気になるなあ。
 と、YouTube検索しますと――
 おお、ありました(嬉)。









 さっそく視聴。
 う~~~~~~~~~~~~~む。確かに、怪獣化が始まるまでは、もろに『アルジャーノンに花束を』だけど……。この話、別にアルジャーノンの設定を使わなくてもよかったんじゃないかなあ。
 妙なストレスの溜まるドラマでした。
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映画『アルジャーノンに花束を』

 というわけで、映画『アルジャーノンに花束を』(2006年)を観ました。

 そうか~。フランス映画だと、チャーリイがシャルルになるのか~。――名前が違うと、ずいぶんイメージが変わりますね。
 映画自体も、アイデアや大まかなストーリーは原作を踏襲しているのですが、ずいぶんイメージが違います。ラブストーリーの要素が強い――強すぎるのがその大きな原因でしょう。
アルジャーノンに花束を(1968).jpg ラブストーリーが苦手な私としては、それだけで大減点なのですが、にもかかわらず面白く、楽しく観られました。スーパー名作はどんな料理をしても面白い。つまりはそういうことなのだと思います。
 シャルル役の俳優(ジュリアン・ボワスリエ)の表情や演技が素晴らしいと感じました。手術(ではなく、この映画では投薬ですが)前後の演じ分け、お見事!
 久しぶりに1968年版を観たくなってきました。幸い、ビデオ(右の画像)を持っておりますので、いつでも観られます。
 あ、そうそう。
 YouTube検索していて、2000年のカナダ版を発見しました。う~~ん、英語が聞き取れたらなあ(悲)。


 以下、アルジャーノン関連本を適当に。
『アルジャーノンに花束を』早川書房・海外SFノヴェルズ(78)
『アルジャーノンに花束を』早川書房(89)*新装改訂版
戯曲 アルジャーノンに花束を』早川書房(92)
アルジャーノンに花束を.jpg アルジャーノンに花束を(改訂版).jpg 戯曲アルジャーノンに花束を.jpg
『心の鏡 ダニエル・キイス傑作集』早川書房(93)*短編版を収録
『ダニエル・キイス読本』早川書房(95)
『アルジャーノン、チャーリイ、そして私』早川書房(00)
心の鏡.jpg ダニエル・キイス読本.jpg アルジャーノン、チャーリー、そして私.jpg
 ほんと、大好きなんです。
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演劇『アルジャーノンに花束を』

 ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』が好きです。大好きです。特に短編版!
 ゆえあって、この作品をネット検索していましたら、おや、演劇が……。
 劇団むさしの座の公演。ネットで全編を観られるようです。

 さっそく観ました。
 やっぱりいいなあ。まさに名作ですよ。こういったものが自宅で好きなときに、しかも無料で観られるなんて、幸せな時代になったものです。
 同じく劇団むさしの座の公演で『猿の手』もアップされているのを発見。これまた大好きな短編です。近いうちに鑑賞しようと思います。


アルジャーノンに花束を(2006).jpg『アルジャーノンに花束を』検索ではもうひとつ、思いもかけない発見がありました。
 この作品の映画化は『まごころをきみに』(1968年)しか知りませんでしたが、あら、2000年にカナダ、2006年にフランスでも映画化されているのですね。
 うわー、どちらも観たいなあ。
 とりあえずフランス版のDVDが売っているのを見かけましたので、注文しました。カナダ版は日本でソフト化されていないのかな。TV映画みたいですから、難しいかも。
 本日、注文したDVDが届きました。今夜か明晩、観ると思います。
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『SF奇書コレクション』

SF奇書コレクション.jpg SF奇書天外.jpg
 北原尚彦さんから新著『SF奇書コレクション』東京創元社(13)を送っていただきました。ありがとうございます。
『SF奇書天外』東京創元社(07)の姉妹編です。前著では「変な本が好きだなあ」と笑いながらも、うちの書棚を見回すと、採り上げられている本がけっこう目についたりして……(苦笑)。新著でもそれは変わりません。
 変な本、好きだなあ。いやあ、楽しいなあ。
 ぱらぱらと眺めていまして、ふと目にとまった280ページ。
>文庫本サイズ同人誌には、ひとつだけ残念な点がある。それは「○○文庫」という名称が付されていないこと。文庫コレクターにとっては、結構重要なポイントなんです。
 うひゃあ、そうだったのか。
 私は夏以降、どっさりと文庫サイズの冊子を作ってきましたが、1冊たりとも「○○文庫」なんて書いてません。というか、著者名だけで発行者すら書いていないものも多数。
 北原さん、ごめんね。――というか、それなら言ってくれればよかったのに。
 はたと思えば、私の私家版冊子のいくつかは奇書と言えるかもしれないですね。ことに江戸門戸狂人の作品は(笑)。
江戸門戸狂人全作品.jpg
 最後に、余談。
 278ページに『SF奇書外伝』なんて書名が書かれていて……。一瞬、そんな本があるのかと焦っちゃいました(笑)。
 もちろん、『SF奇書天外』の誤植。
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映画『虹を掴む男』リメイク!

 へえ。映画『虹を掴む男』がリメイクされたのですか。日本では来年3月に公開とのこと。タイトルは『LIFE!』となっています。これが邦題ということなのでしょうか。
 オリジナル(1947年制作)を私が初めて観たのは、だいぶ前にNHK-BSで放映されたときです。原作(小説)とはずいぶん違っていて、私の好みで言えば原作のほうが好きですが、映画も決してつまらなくはなく、けっこう楽しめました。さて、リメイク版は?
 言うまでもないと思いますが、原作はジェイムズ・サーバーのショートショート「虹をつかむ男」(別題「ウォルター・ミティの秘密の生活」)です。
 で、映画リメイクに伴い、来月、異色作家短篇集の『虹をつかむ男』がハヤカワepi文庫で再刊されるとのこと。異色作家短篇集の文庫化なんて、おお、ランジュラン『蝿』以来で、2冊目ではないですか。思えば、このときも映画化(リメイク)に絡んでのものでした。まあ、どんな形であれ、ショートショート作家(!)サーバーが注目を浴びるのは嬉しいですね。

「虹をつかむ男」はまさにサーバーの代表作でして、いろんな邦訳書に収録されています。本棚を見回し、目についた本を取り出してみました。
『虹をつかむ男』早川書房・異色作家短篇集(62)*もちろん、改訂版(76)、新装版(06)にも収録されています。来月にはハヤカワepi文庫に。
『空中ブランコに乗る中年男』講談社(74)/講談社文庫(87)
虹をつかむ男.jpg 空中ブランコに乗る中年男.jpg 空中ブランコに乗る中年男(文庫).jpg
『虹をつかむ男』角川文庫(74)
『ジェイムズ・サーバー傑作選Ⅰ』創土社(78)
『傍迷惑な人々 サーバー短篇集』光文社古典新訳文庫(12)
虹をつかむ男(文庫).jpg ジェイムズ・サーバー傑作選Ⅰ.jpg 傍迷惑な人々.jpg
 アンソロジーにも収録されていて、たとえば――
『37の短篇(傑作短篇集)』早川書房・世界ミステリ全集(73)
『ニューヨーカー短篇集Ⅰ』早川書房(79)
『十夜』ランダムハウス講談社(06)
37の短篇.jpg ニューヨーカー短篇集Ⅰ.jpg 十夜.jpg
 もちろん、ほかにもあると思います。

 オリジナル版の予告編。

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昨日の続き(古本編)

◎『昔話 そろり そうはち』エール・グラフィック(75)
 ハードカバーの豆本です。
> 春日井市の教育委員会が市内の昔話を蒐録したなかにある〝そろり そうはち〟を編集者の許可を得て すこし手を加え版画にしたものです。
 とのこと。版画・装幀は長江涉。
◎桑田次郎『アンドロイド・ピニ』サン出版・COMIC・PET(80)
 桑田次郎は好きな漫画家の1人です。気が向くと、ひょいっと買います。
◎うめざわしゅん『一匹と九十九匹と①』小学館・ビッグコミックス(11)
 へえ、こんな本が出てたのか。『ユートピアズ』、面白かったなあ。
 こちらは読切オムニバス・シリーズか。読まなきゃ。
そろりそうはち.jpg アンドロイド・ピニ.jpg 一匹と九十九匹と1.jpg
◎緑川聖司『時をこえた怪談 金の本』ポプラポケット文庫(12)
 この〈本の怪談〉シリーズ(全10巻+別巻1)は、古本で見かけると買うことにしています。今回、やっと9冊目。あと2冊です。
◎戸板康二『新ちょっといい話』文藝春秋(80)
 ちょっと前に『ちょっといい話』を買ったなあ……と過去記事を検索しますと、おお、10月4日でしたか。
◎夏樹静子『見知らぬわが子』講談社(71)
『ベッドの中の他人』と同系統の短編集。――と思う(苦笑)。
金の本.jpg 新ちょっといい話.jpg 見知らぬわが子.jpg
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『5分後に意外な結末①赤い悪夢』ほか

 新刊を買いました。
◎ 穂村弘 『いじわるな天使』アスペクト文庫(13)
『いじわるな天使から聞いた不思議な話』大和書房(94)の改題再刊『いじわるな天使』アスペクト(05)の文庫化。単行本の書影はここに。
◎『5分後に意外な結末①赤い悪夢』学研(13)
 ショートショート・アンソロジー、なのですが……。
>本書には、オリジナル作品のほか、
>日本や世界の小話、都市伝説や、
>名作小説、古典落語などを翻案した作品を収録しています。
>(クレジット表記のないものは、特定の作者が存在しないものです)。
>また、名作小説は、原典を忠実に翻訳したものではなく、
>短い時間に読み切れるようにアレンジを加え、
>翻案した内容になっております。
 とあり、その企画自体は悪くないと思います。しかし!
 収録されている30編すべてに「翻案」と書かれています。つまり、オリジナルは1編もないということですね。この時点で、?となります。さらに、翻案となれば原典を表記するのは当然と思いますが、ほとんどの作品には原典が書かれていなくて、????
「クレジット表記のないものは、特定の作者が存在しないもの」?
 ふむ、なるほど。では、「箱のボタン」も「特定の作者が存在しない」とおっしゃる? これを盗作と言うのです。(タイトルを見た瞬間、ある作品が思い浮かんで、とりあえずこれだけ読んでみたのです。もちろん当たっていましたが、原典は書かれておらず……)
◎桂千穂『カルトムービー 本当に面白い 日本映画1945→1980』メディアックス(13)
 目次をざーっと眺め――
 うわあ、観たことのない映画、いーっぱい。タイトルを聞いたこともない映画も多いなあ。
 全154本のうち、私が観たことのあるのは20本ほどでした。
 この本を参考に、がんがん観たいと思います。
いじわるな天使.jpg 5分後に意外な結末1.jpg カルトムービー.jpg
 古本も買いましたが、『5分後に意外な結末①赤い悪夢』で(精神的に)疲れてしまいましたので、今回はここまで。古本に関しては、またあとで気が向いたら。

【追記】
『5分後に意外な結末①赤い悪夢』の補足として――
 原作が明記されている作品を抜き出し、作者の歿年を添えてみます。
 サキ「開いた窓」1916年歿
 W・W・ジェイコブズ(原作名が抜けていますが、「猿の手」)1943年歿
 A・ビアス「アウル・クリーク橋でのできごと」歿年不詳(1914年ごろ?)
 サキ「アン夫人の沈黙」
 本文にも書きましたが、収録されている30編すべてが翻案とされています。うち原作が明記されているのは上記4編だけです。作者の歿年を見ると、裏が見えてくるような気がします。
 ついでに書いておくと、リチャード・マシスンは今年歿です。

【追記】2014年5月18日
『5分後に意外な結末』の顚末はここにまとめてあります。
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マンガ『さそり』

 篠原とおる『さそり(全6巻)』小池書店・漫画スーパーワイド(08)を読み終わりました。
さそり.jpg 読み始めたのは、ええ~と、昨年の2月27日ですか。2年近くかかってしまったのですね。あはは。
 このマンガの連載スタートは1970年とのこと。当時、リアルタイムでは読んでなくて、7~8年後、大学生になって、単行本を何冊か断続的かつ適当に読んだくらいです。あのころはSF一辺倒でしたから、それ以外に対しては、極めていいかげんなスタンスだったのですね。
 40年以上も前の作品ですけれど、いま読んでも充分に面白い。う~む、映画を再鑑賞したくなってきたぞ。
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『ぞくっ!』ほか

 自家製本を2冊、こそっと作りました。
◎江戸門戸狂人『奇蹟を行なう男』
 先月、『江戸門戸狂人ショートショート集』を発行。これにより、江戸門戸狂人で書いた作品の未冊子化は「ピノーキオ」と「奇蹟を行なう男(前篇)」だけとなりました。
 今回の『奇蹟を行なう男』冊子化で、残るは「ピノーキオ」のみです。ここまで来たら、こいつも……。迷っております。
◎高井信『ぞくっ!』
 その昔、星新一ファンクラブ〈エヌ氏の会〉では、会員たちから星新一作品の続編を募集していました。会報「ホシヅル通信」に掲載。
 ふと思い立って、私が書いたもの(全8編)を1冊にまとめてみました。ほとんどは1975年から76年にかけて執筆。うはあ……。
奇蹟を行なう男.jpg ぞくっ!.jpg
 さて。
 今年の夏、手探り状態で自家製本を作り始めました。豆本を作ってみたいという思いからスタートしたものでしたが、だんだんと趣旨が変わり――むかし書いた原稿を整理しておこう、へと。
 豆本の製本には手間がかかりますけれど、文庫サイズの中綴じでしたら一瞬。思いつくたびに作っていたら、とんでもない数になりました(笑)。
 今年も残すところ2週間。年末ということで、在庫をチェックしました。いずれも在庫僅少。まあ、発行部数自体が僅少(6部~10部)ゆえ、発行した瞬間に在庫僅少になるのですが(笑)。
在庫.jpg

ピノーキオ.jpg【追記】12月20日
> 今回の『奇蹟を行なう男』冊子化で、残るは「ピノーキオ」のみです。ここまで来たら、こいつも……。迷っております。

 作っちまいました。あはははは。
 これで江戸門戸狂人、すっからかんです。
 すっきりした気分で、いい正月を迎えられそう(笑)。


【追記2】12月21日
 この記事の効果で、少し在庫が減りました。
 現在、以下のようになっています。
在庫目録.jpg
 発行部数が違うので、在庫の少なさが人気に直結するわけではありません。
 もちろん、取り置きを頼まれている分は確保してあります。頼まれていないけれど、進呈を予定している分も。(発送のタイミングは極めていいかげんなのです)
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テレビ『相葉マナブ』

 このブログでも何度も書いていますように、私は日本語が大好きで、特に誤用には高い関心を抱いています。新聞のテレビ欄を見て、それっぽい番組に気がつくと、すかさず録画予約。
 ついさっき、そんな番組の一つ――『相葉マナブ』を観ました。
 12月15日午後6時~6時半、メ~テレにて放送。新聞のテレビ欄に「ホント!?間違いだらけの日本語」と紹介されていた番組です。
 へえ、今年10月、国語事典『大辞泉』で「間違った意味で使われる言葉ランキング」が発表されたのですか。
大辞泉.JPG
ランキング.JPG
 ベスト10の前に圏外から――
・27位 爆笑:大勢の人がどっと笑うこと。1人で爆笑はできない。
・20位 割愛する:惜しいと思うものを捨てる。いらないものを捨てるのではない。
・19位 役不足:本人の力量に比べて役目が軽すぎること。
 と軽く助走をつけたところで、ベスト10(上の画像で「?」になっている言葉)の発表&解説です。
・6位 失笑:思わず笑い出す。
・2位 確信犯:信念に基づいて「正しいことだ」と思い込んでする犯罪。
・7位 敷居が高い:相手に不義理などがあって、その人の家に行きにくい。
・1位 ハッカー:コンピューターやインターネットに詳しい人。
 以上。
 あまりに定番すぎて、笑ってしまいます。まあ、これらの誤用が当たり前のように使われている現実を考えると、笑ってもいられませんが(苦笑)。
 この手の番組の常として、出演していた面々(相葉雅紀、カンニング竹山、澤部佑(ハライチ))は「知らなかった」「間違っていた」を連発していました。さて彼らは今後、たとえば「爆笑」をどのように使うのでしょうか。
 そして、番組を観た人たちは……?
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いただきもの3点

◎ラジオドラマ『梅田地下オデッセイ』CD
 言うまでもなく、原作は堀晃の傑作SFです。先月25日、MBSラジオにて放送されました。
 聴きたかったのですが、うちは残念ながら聴取エリア外。――関西の人たちはいいなあと思っていたら、なんと、原作者ご本人から録音CDをいただいてしまいました。
 ありがとうございます。
 さっそく聴かせていただきました。ラジオドラマとして、かなりよくできているのではないでしょうか。――もっとも、「麺は急げ」とか「いい雑貨屋、居酒屋や」とか、しょーもないダジャレは蛇足かな、と思いますが(笑)。
 書影はハヤカワ文庫JA(81)です。
梅田地下オデッセイ(CD).jpg 梅田地下オデッセイ.jpg ディオ.jpg
◎デーモン・ナイト『ディオ』青心社(82)
 だいぶ前の記事で――
>『星々の轟き』は、これまた懐かしい青心社SFシリーズの1冊です。実に素晴らしい――私好みの叢書でした。ハミルトン以外にもR・A・ラファティ『子供たちの午後』(82)、ロバート・F・ヤング『ピーナツバター作戦』(83)、ヘンリイ・カットナー『世界はぼくのもの』(85)……。
> と書庫で本を手に取っていて、デーモン・ナイト『ディオ』がないことに気がつきました。この叢書、短編集だけはすべて買っていたはずなんですが……。
> ショックを受けております。
 と書きました。いつでしたか、山本孝一さんと話していて、青心社SFシリーズのことが話題になったのです。「『ディオ』を探してる」と言ったら、「それなら持ってます。不要ですから、差し上げます」。
 うわあ、ありがとうございます!

◎星製薬株式会社協力商品券
 和田信裕さんからいただきました。星製薬の商品券です。1枚50銭。ご縁があるように、と10枚も!
 昭和3年6月15日ですか。こんなの、存在すら知りませんでした。
 珍しいものをありがとうございます!
星製薬商品券.jpg

 いやもう、SF界の先輩たちには甘えっぱなし、お世話になりっぱなしです。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
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『死人妻』

 今月の初めでしたか、尾川健くんから「式貴士さんの未収録作品集が出ますよ」とお知らせをいただきました。商業出版ではなく、私家版。ちゃんと注文サイト(→ここです)も書き添えられています。
死人妻.jpg うほー。この記事にも書きましたが、私は式貴士さんの大ファンです。
 言うまでもなく、すぐさま注文! 昨日、届きました。
◎式貴士『死人妻(デッド・ワイフ)』虹星人叢書(13)
 まだ読んでいませんが、装幀も本文レイアウトも抜群で、実に素晴らしい本になっています。
 こんなファンを得て、式さんは本当に幸せな作家と思います。
 編集・発行された五所光太郎さん、ありがとうございました。噛みしめるように読みたいと思っています。

 注文から本が届くまでの間に――
【1】式さんのことに思いを馳せつつ、うちにある式さんの著作を並べてみました。
式貴士・著作.jpg
【2】式さんのことに思いを馳せつつ、テレビドラマ「懲役30日」を観ました。『世にも奇妙な物語 秋の特別編』1998年9月25日放送。
 どこにもクレジットされていませんが、どう見ても「カンタン刑」のドラマ化なのです。
世にも奇妙な物語.jpg 懲役30日.jpg
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『おかしな先祖』

 本日、ブックオフで星新一『おかしな先祖』を見かけました。文庫ではなく、単行本(講談社)です。
 何気なく手に取ったところ――
 あれ? ソフトカバー? この本、ハードカバーじゃなかったっけ? 確か、単行本は1種類しか出てなかったよなあ。カバー画にも見覚えあるし、ハードカバーというのは私の勘違いなのかなあ。
 若いころでしたら記憶力には絶対の自信がありましたが、いまや完全無欠のボケジジイ。自分の記憶が当てにならないことは、思い切り自覚しています。
 私の勘違いと結論し、そのまま棚に戻して帰途に。帰宅したころにはこのことをすっかり忘れていまして、のほほんとブログ記事を書いたのですが、しばらくして、そういえば……と思い出し、うちにある『おかしな先祖』を確認したところ――
 ありゃ、ハードカバーではないですか。ということは、私の勘違いではなかったのですね。私が知らないだけで、『おかしな先祖』にはハードカバーとソフトカバーがあった! うっひゃあ(驚)。これって、よく知られていることなのかしらん。
 こういうときに頼りになるのは星新一コレクターです。
 星新一・未収録作品の調査・収集でもお世話になった和田信裕さんに電話して事情説明。すると驚いたことに、和田さんもソフトカバーなんて知らないとのこと。
 和田さんには「明日にでも確認しに行きます」と話し、電話を切ったのですが――
 あの本、なんだったんだろう。もしかしたらカバーだけが『おかしな先祖』で、中身は別の本だったのかもしれないなあ。そんなにすぐには売れないと思うけど、明日、もし見当たらなかったら、めちゃ後悔するなあ。
 どうしようもなく気になってきて、再出撃。中身も『おかしな先祖』であることを確認し、購入してきました。
 ソフトカバーは昭和50年7月24日発行の第10刷。初版の発行日はハードカバーもソフトカバーも同じで、昭和47年10月20日です。定価はハードカバー(初版)500円、ソフトカバー(10刷)620円。
 以下、書影を掲載します。
 まずは表紙と背。言うまでもありませんが、左がハードカバー、右がソフトカバーです。
表紙.jpg 背.jpg
 続いて本体。
本体.jpg
 ひと回り小さいだけで、デザインそのほか、同じです。

 ということで、情報を求めます。
 皆さんがお持ちの『おかしな先祖』はハードカバーでしょうか、ソフトカバーでしょうか。発行日データとともにお知らせいただければ嬉しいです。
 よろしくお願いいたします。
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『日本幻想文学事典』ほか

 新刊書店に行ってきました。
◎東雅夫『日本幻想文学事典』ちくま文庫(13)
 メインとなるのは作家事典です。文庫本では、そんなに多くの作家を採録することはできず、どんな基準で線引きするのかな~と思っていました。
特撮ニッポン.jpg おお、なるほど。昭和10年(1935年)以前に生まれた作家限定ですか。これもひとつの見識でしょうが、こうなると『続・日本幻想文学事典』の発行に期待したくなります。
◎「別冊宝島2089 特撮ニッポン」宝島社(13)
 日本の特撮史がコンパクトにまとめられています。マニアには物足りないかもしれませんが、私のようなミーハー特撮ファンにはこれで充分。
日本幻想文学事典.jpg
 ブックオフにも行きました。
◎ジョン・ソール『暗い森の少女』ハヤカワ文庫NV(78)
 これ、面白かったなあ。懐かしくなって、思わず購入。
◎文藝春秋編『アンソロジー人間の情景6 奇妙なはなし』文春文庫(93)
 こんなのをブックオフで見たら、買っちゃいます(苦笑)。(この記事のコメント欄参照)
◎戸田誠二『唄う骨』ぶんか社コミックス(05)
 また戸田誠二を買いました。読むのが、ま~~~~たく追いつきません。
暗い森の少女.jpg 奇妙なはなし.jpg 唄う骨.jpg
◎ダニエル・キイス『タッチ』ダニエル・キイス文庫(10)
 とにかく「アルジャーノンに花束を」(短編版)が大好きですから、ダニエル・キイス文庫も発刊からしばらくの間は嬉々として買っていました。しかし、徐々にいいかげんになり……。実を申せば、『タッチ』が文庫化されていたとは知りませんでした。
タッチ.jpg ダニエル・キイス文庫.jpg
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TVドラマ『宇宙大作戦』

 この記事に書きましたように、TVドラマ『宇宙大作戦』が好きです。『スタートレック』ではなく『宇宙大作戦』――カーク船長やミスター・スポックのやつ。

 特に理由はないのですが、先日、DVD『ザ・ベスト・オブ 宇宙大作戦』を観ました。TVドラマから4本を選んだベスト版です。
 収録エピソードは――
「危険な過去への旅」
「新種クアドロトリティケール」
「宇宙基地SOS」
「バルカン星人の秘密」
 いや~懐かしい。そして、いま観ても面白い!
 もっともっと観たくなって、全話収録のDVDボックス(計25枚)を買ってしまいました。デジタル・リマスター版なんてのも発売されているようですが、私は画質には無頓着なので、これで充分です。
宇宙大作戦.jpg
 とりあえず昨夜、1枚目を鑑賞(3エピソード収録)。――いいなあ。もちろん、画質にも満足。これが昔のTVドラマですよ(嬉)。
 むか~し、夢中になって観ていたのは確かですが、家庭用録画機器のない時代ゆえ、観ていないエピソードもけっこうあるでしょうし、それに何より、多くは忘れちゃっているはず。
 時間をかけ、ゆったりと観ていこうと思っています。う~~~~ん、楽しみ!

 あ、そうそう。最初のエピソード「惑星M113の吸血獣」を観て、手塚治虫『バンパイヤ』のウェコを思い出しました。こういう話、大好き!

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『ウルフガイ』

 昨日と一昨日、マンガを大量に買いました。
 どれから読もうか――と迷うこともなく、原作・平井和正/漫画・坂口尚『ウルフガイ(上下)』に決定。
 上巻「狼の紋章」は昔、奇想天外社版で読みましたが、あれからすでに30年以上が経ち、あらかた忘れてします。上巻から順に読みました。(奇想天外社版には下巻の冒頭70ページほどまでが収録されています)
 いやあ、面白い! 2冊、700ページ超を一気読み。やはり大傑作ですね、ウルフガイ。
 原作に夢中になり、新作を心待ちにしていた若き日を思い出しました。
ウルフガイ.jpg ウルフガイ(旧).jpg
 本棚を眺めて――
◎原作・平井和正/画・ケン月影『狼男だよ(全3巻)』講談社・コミックノベルス(84)
◎原作・平井和正/画・ケン月影『狼のバラード』講談社・KCスペシャル(87)
◎作・平井和正/画・かどたひろし『Wolf Guy ウルフガイ(全4巻)』ぶんか社コミックス(96~98)
狼男だよ.jpg
WolfGuy.jpg
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戸田誠二

 近所のブックオフを散歩してきました。今日も昨日に続いてマンガを購入。
◎道満晴明『ニッケルオデオン【赤】』小学館・IKKI COMIX(12)
◎道満晴明『ニッケルオデオン【緑】』小学館・IKKI COMIX(13)
 昨日買った丸山薫『ストレニュアス・ライフ』と同じく、SFファンの友人に「ショートショートっぽいよ」と勧めてもらった本です。各話は8ページで、それぞれ13編収録。
ニッケルオデオン【赤】.jpg ニッケルオデオン【緑】.jpg
 もう1冊、またも戸田誠二を買いました。これで計8冊となります。これまでに何を買ったか、まとめておくことにします。
『美咲ヶ丘ite 1』小学館・IKKI COMIX(08)
『美咲ヶ丘ite 2』小学館・IKKI COMIX(10)
『スキエンティア』小学館・BIG SPIRITS COMICS SPECIAL(10)
『グリム奇譚』ぶんか社・Bunkasha Comics(12)
美咲ヶ丘ite1.jpg 美咲ヶ丘ite2.jpg スキエンティア.jpg グリム奇譚.jpg
『生きるススメ』宙出版・Next COMICS(03)
『しあわせ』宙出版(04)
『説得ゲーム』宙出版・Next COMICS(06)
『音楽と漫画と人』宙出版・Next COMICS(12)
生きるススメ.jpg しあわせ.jpg 説得ゲーム.jpg 音楽と漫画と人.jpg
 買うばかりで、まだ半分も読んでいません。ま、今さら反省もしませんけれど(笑)。
 今のところ、全部揃えようとは思っていなくて、目についた本が面白そうであれば買う、というスタンスです。
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久しぶりの古本屋(続)

 昨夜の記事の続きです。
 活字本、もう少し買いましたが、ここに書いても仕方がないような本ばかりなので省略。マンガと行きましょう。
 昨日行った店は、古本屋1軒、ブックオフ3軒。ブックオフのうち2軒はコミック20パーセント引きのセールをしていました。
◎田中圭一『あわひめ先生の教イク的指導♡』ぶんか社(13)
 こんな本が出てたか! 知りませんでした。新刊では見ないでブックオフで見てしまうという、まあ、よくあるパターンです。
◎中川貴賀『ほしにねがいを』講談社・アフタヌーンKC(13)
 ちょっと前、尾川健くんに「冒頭に『きまぐれ暦』からの一節が引用されてるよ~。話中でも星さん訳の『竹取物語』が出てくるよ~」と教えてもらいました。
 近所の書店(書店というより、雑誌屋、コミック屋。店舗面積はやたら広いけどね)を4軒回りましたが、いずれも店内在庫なし。今年6月発行の本なのになあ。マンガの品揃えすら悪いなんて……。結局、最初に見たのはブックオフとなりました。
 え~。主人公が星新一訳『竹取物語』を買うシーン(87ページ)。店主の顔、なんだか星さんに似てるなあ。で、その手には『きまぐれ暦』。
 尾川くん、ありがとうございました。
◎戸田誠二『美咲ヶ丘ite 2』小学館・IKKI COMIX(10)
 前にも書きました(→ここ)ように、ここんところ戸田誠二が気になっています。本書で7冊目。
◎丸山薫『ストレニュアス・ライフ』エンターブレイン・BEAM COMIX(11)
 SFファンの友人に「ショートショートっぽいよ」と教えてもらった本です。24話収録。
あわひめ先生の教イク的指導♡.jpg ほしにねがいを.jpg 美咲ヶ丘ite2.jpg ストレニュアス・ライフ.jpg
◎原作・平井和正/漫画・坂口尚『ウルフガイ 上 狼の紋章』マンガショップ(11)
◎原作・平井和正/漫画・坂口尚『ウルフガイ 下 狼の怨歌』マンガショップ(11)
 うわ! こんな本が出ていたとは!(驚)
 上巻『狼の紋章』は昔、奇想天外社の2冊本(79)で読みました(下の書影、右の2冊)。〈ウルフガイ〉シリーズのマンガ化作品はいろいろ読んでいますが、坂口尚バージョンが一番好き。『狼の怨歌』も読めるとは……。感無量であります。(しかも105円の2割引き!)
 巻末の刊行目録を見ると、『遊星仮面』『海底人8823』『スーパージャイアンツ』『宇宙エース』『怪獣王子』『エムエム三太』……。な、なんじゃ、このラインナップは!
ウルフガイ.jpg ウルフガイ(旧).jpg
◎水島新司『ドカベン①』秋田文庫(94)
◎水島新司『ドカベン②』秋田文庫(94)
 一昨日、鈴木則文監督の映画『ドカベン』を観ました。これを観るのは超久しぶり。あんまり覚えていなくて、こんなに原作に忠実だったのか、と驚いた次第。
 マンガをブックオフで見かけて、読み返したくなりました。といっても、もちろん全巻を読む気はありません。映画で描かれているのは(文庫では)2巻までなので、この2冊だけ購入。
◎原作・梶原一騎/作画・川崎のぼる『巨人の星 すべての始まり!!大リーグボール養成ギプス!』講談社・KPC(09)
◎原作・梶原一騎/作画・川崎のぼる『巨人の星 嗚呼熱闘甲子園!!血と涙の大優勝旗は誰の手に!』講談社・KPC(09)
◎原作・梶原一騎/作画・川崎のぼる『巨人の星 飛雄馬、今こそ夜空に輝く巨人の星をつかみ取れ!』講談社・KPC(09)
 川上哲治さんの訃報を受け、読み返したいなあと思っていたのです。『ドカベン』ほどではないけれど、これまた全巻を読むのはしんどいので、3冊だけ。といっても、こんなに厚いです。
ドカベン.jpg 巨人の星.jpg
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久しぶりの古本屋

 たま~にしか行かない古本屋、たま~にしか行かないブックオフに行ってきました。どうして行かないかというと、うちから遠い(というか、うちから行くには交通の便が悪い)からです。出かけたのが遅かったせいもあり、帰宅も遅くなりました。
◎植松黎編訳『ポケット・ジョーク㉑夫と妻』角川文庫(90)
 このシリーズ、テンパイしました。(この記事参照)
◎イーデン・フィルポッツ『悪魔の首』学研・中学生痛快文庫(60)
「中学二年コース」昭和35年2月号・第3付録。タイトルを見ただけで面白そうと思い、買ってしまいました。帰宅して解説を読んだら――あ、『闇からの声』でしたか。
◎『岩波少年文庫解説目録』岩波書店(78)
◎早川書房編集部編『ミステリアス・ショーケース』ハヤカワ・ミステリ(12)
ポケット・ジョーク21.jpg 悪魔の首.jpg 岩波少年文庫解説目録.jpg ミステリアス・ショーケース.jpg
 今日はマンガをたくさん買いました。それらも含めて、また明日にでも。
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TVドラマ『黄金鯱伝説グランスピアー』

 先ほど、ちょっとテレビをつけたら、ミョーなドラマを放送していました。「オソガイ」なんて妖怪が出てくるし、「鯱神さま」なんて言葉も……。
 なんじゃこりゃ。気になって調べてみると――
 へえ、『黄金鯱伝説グランスピアー』ですか。名古屋のご当地ヒーロー・グランスピアーを主人公とした特撮ドラマとのこと。ぜ~んぜん知りませんでした。

 ははは。いいなあ(笑)。
 続けて観るかどうかわからないけれど、来週から録画予約しました。
 ちなみに、「おそがい」は名古屋弁で「恐ろしい」の意味です。
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「イマジニア」復刊!

 渡辺晋(天瀬裕康)さんから「イマジニア」復刊第8号(2013年12月1日発行)を送っていただきました。
 え? なに? 「イマジニア」復刊!?
 驚かれた方も多いでしょう。私もその1人です。(「イマジニア」をご存じない方は、この記事をご覧ください)
 確かにまあ、「宇宙気流」も復刊されたし、「イマジニア」が復刊されても不思議はないのですが、それにしても……。
 ただノスタルジーに浸るだけではなく、内容がまた素晴らしいんですよね。ともあれ目次をご覧に入れましょう。(画像クリックで拡大表示されます)
イマジニア8.jpg 目次.jpg
 ね。読みたくなるでしょ。たとえば「怪奇の創造―城昌幸と星新一の未発表対談」とか……。これはまあ、最後まで読むと「やられた!」なんですけどね(苦笑)。
 表紙デザインが以前のものを(ほぼ)踏襲しているのも嬉しいです。誌名のロゴも(3号以降と)全く同じですし。
 渡辺さん、ありがとうございました。驚くとともに感動しております。

 以下、うちにある「イマジニア」全冊の書影です。第6号のみ欠。できれば揃えたいとは思いますが、これは至難の業でしょうね。
イマジニア1.jpg イマジニア2.jpg イマジニア3.jpg
イマジニア4.jpg イマジニア5.jpg イマジニア7.jpg

【追記】
 画像だけはあります。>「イマジニア」6号
イマジニア6.jpg
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『この本読んだ? おぼえてる? 2』

 本日、近所のブックオフにて。
◎あかぎかんこ『この本読んだ? おぼえてる? 2 教科書で習ったお話編』フェリシモ出版(01)
この本読んだ?おぼえてる?2.jpg 子どものころに教科書で読んで、なぜか忘れられない話。しかし、作品名も作者も思い出せない……。
 そんな作品を“こどもの本の探偵”あかぎかんこが探し出します。
 私がこの本を手に取ったのは、もしや? と思ったからです。
 目次を見ますと――おお、ありましたありました。80ページ「珍しいSF作品」として、星新一「おみやげ」、小松左京「宇宙人の宿題」(なぜか漢字)が採り上げられています。
 実際の掲載ページの画像もあり――ほお、こういう誌面構成ですか。
 もちろん作品自体は文庫本などで容易に読めるわけですが、教科書を目にする機会は極めて少ないですから、なんだか嬉しいですね。イラストも見られますし。
おみやげ.jpg 宇宙人の宿題.jpg
 それはいいのですが、「珍しいSF作品」の冒頭に――
>教科書にSFが載ることは滅多にないと思いますが、それはおそらくSFというジャンルに
>短編が少ない、それと多分に批判精神を持っている……からじゃないのかな、と私は
>思っています。
 SFに短編が少ない? ほんと?
 まあ、このとき以来、あかぎかんこ(赤木かん子)の書くことには眉唾なのですが。

 手塚治虫のエッセイ「アニメーションとわたし」(この記事参照)も採り上げられています。へえ、これは書き下ろしだったのですか。
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『夜鳥』

 モーリス・ルヴェル『夜鳥』春陽堂(28)ゲット!!!!!
 いやあ、長かったですねえ(感涙)。

 ルヴェル初体験は、はっきりは覚えていませんが、おそらく高校生のころに読んだジュール・ヴェルヌ『八十日間世界一周』東京創元社・世界大ロマン全集(57)に併録されていた「モーリス・ルヴェル短編集」(全14編)だろうと思います。
夜鳥(春陽堂).jpg 八十日間世界一周.jpg
 時は流れ、私はショートショートの研究を始めました。その資料としてルヴェルの本も揃えておこうと考えたのですが……。
「別冊宝石32 世界探偵小説全集5 フランス傑作篇」岩谷書店(53/全14編。世界大ロマン全集と同一)は簡単に入手。『ルヴェル傑作集』創土社(70/全25編)はちょっぴり苦労して入手。『夜鳥』創元推理文庫(03/全31編。春陽堂版に1編増補)は新刊で購入。しかし、そのあとは……。
別冊宝石.jpg ルヴェル傑作集.jpg 夜鳥(創元推理文庫).jpg
 インターネット時代、お金さえ出せばすぐに買えるわけですが、読む気もない本(収録作品はすべて、創元推理文庫『夜鳥』で読めます)に1万だの2万だのを出す気にはなれません。気長に待っていれば、いつか買えるだろうと思っていましたところ、ようやく! その「いつか」がやってきました。リーズナブルなお値段で買うことができ、大納得であります。
 あと残るは『青蝿』博文館文庫(39/全29編。春陽堂『夜鳥』から1編割愛)ですが、『夜鳥』以上に入手は難しそうです。まあ、これも読む気はないわけですし、気長に待ちましょう。

【追記】
ブックハンターの冒険.jpg ふと思い出して、牧眞司『ブックハンターの冒険 古本めぐり』学陽書房(00)に収録されている「忘れられた作家、モーリス・ルヴェル」を読み返しました。
『青蝿』は――
>『夜鳥』から二篇をのぞいた文庫化
 と書かれています。ん? 記事本文では1編割愛と書きました。私は実物を持っていないので、ネット検索です。2編? 1編? どっちなんでしょ。
 それにしても牧くん、春陽堂『夜鳥』をずいぶん高く買ったみたいです。私の買値(たぶん9割くらい安い)を聞いたら卒倒するかも(笑)。いやもちろん、創元推理文庫で再刊される前とあとでは価値が全く違いますから、そんな比較は意味がないですが。

【追記】12月3日
 調べてみましたら、2編割愛のようです。>『青蝿』
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