『日本語の大疑問』
◎国立国語研究所編『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界』幻冬舎新書(21)
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>若者ことばの「やばみ」や「うれしみ」の「み」はどこから来ているものですか
とあり、私も気になっている(違和感のある)言葉ですから、買うことにしました。
例として、「やばみ」「うれしみ」「食べたみ」「分かりみ」が挙げられており――
・文法的には「~み」はおもに形容詞のあとに付いて名詞を作る「接尾辞」(あるいは「接尾語」)。
・従来、形容詞「やばい」「うれしい」、形容詞型活用の助動詞「(食べ)たい」、動詞「分かる」には「~み」は付かない。
・本来は、同じく名詞を作る接尾辞「~さ」を付けて「やばさ」「うれしさ」「食べたさ」とするもの。動詞「分かる」には「~さ」も「~み」も付けない。
・名詞化すると、婉曲的に表現する効果が生まれる。
・従来の「~さ」ではなく逸脱的な「~み」を使うことで、冗談めかしたネタとして自分の感情や欲求を表現している。
なるほど。むかし流行った「~なーんちゃって」みたいなものかな。――そう考えると、納得できます。とはいえ違和感は拭えず、私は使わないでしょうけど。
(本書20ページより)
2024-08-24 05:48
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