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訃報:西村京太郎さん

 西村京太郎さんの訃報に接しました。享年91。
 残念なことに私は西村さんのよい読者ではなく、さほど読んではいませんけれど、2作、とても強く印象に残っている作品があります。
◎『おお21世紀』春陽堂・サン・ポケット・ブックス(69)
 私が読んだ最初の西村作品です。高校生のころだったでしょうか。あのころはSFであればなんでも読んでいましたから、「お、未来小説と書いてある。SFだ」と手に取ったのではないかと思います。すなわち西村京太郎は最初、SF作家としてインプットされたのでした。
 文庫化(角川文庫/1986年)の際に『21世紀のブルース』と改題。これは21世紀になってから買いました。(この作品についてはここここにも書いています)
◎『殺しの双曲線』実業之日本社・ホリデー・フィクション(71)
 これはSFではなく推理小説です。冒頭いきなり「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです」なんて書かれていて、度肝を抜かれました。
おお21世紀.jpg 21世紀のブルース.jpg 殺しの双曲線.jpg
 楽しい想い出をありがとうございました。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
コメント(2) 

コメント 2

吉田怜央

 初めてコメントさせて頂きます。名もないショートショートや短編のファンです。私も西村氏の良い読者ではありませんでしたが、今回の訃報には驚きました。
 西村氏にも「アリバイ」や「マルチ商法」といったショートショートの作品(初出はショートショートランド)がありましたね。
 短編においても孤島サスペンスと感染症を題材にした「南神威島」や、ヘンリースレッサーを思わせる「優しい脅迫者」、SFとサスペンス、ブラックユーモアを融合させた「アンドロメダから来た男」など優れた書き手の一人であったと思います。
 乱文失礼いたしました。謹んで西村氏のご冥福をお祈り申し上げます。
 
 
by 吉田怜央 (2022-03-06 21:37) 

高井 信

 吉田さん、いらっしゃいませ。
 あー、ショートショート! 書かれていましたねえ。すっかり忘れていました(苦笑)。
 短編3つは知りません。どれも面白そうですね。探してみたいと思います。
 ご教示、ありがとうございました。
 今後ともよろしくお願いします。
by 高井 信 (2022-03-07 05:12) 

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