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『あなもん』

 戸川昌士『あなもん』Pヴァイン(19)を読んでいます。
 著者は神戸・元町の古本屋ちんき堂の店主で、私とは顔馴染みです。小さな店なんですが、並んでいる本に特色があり、また店主の話も面白くて、実に楽しい時間を過ごすことができます。
 本書は古本その他にまつわるあれこれを綴ったエッセイ集です。楽しくないわけがなく、実際、楽しく読み進んでいたのですが、「11 だまされた者がバカなだけ」で、ん? となりました。
 大阪の業者市で星新一、高齋正の色紙を落札したのはいいけれど、これがニセモノで……云々。その色紙の写真も掲載されています。
あなもん.png
 いやこれ、ホンモノではないかなあ。
 うちにも全く同じ言葉をいただいた色紙があります。これはご本人にお願いして、目の前で書いてもらったものですから、間違いなくホンモノです。
星新一サイン色紙.JPG
 いかがでしょう。
 高齋さんの色紙もホンモノだと思います。以下、『ランサーがモンテを目指す時』トクマノベルス(79)にいただいたサインです。
ランサーがモンテを目指す時.png
 いかがでしょう。正字と略字の違いはありますが、高齋さん、どちらも書かれたような気がします。
コメント(4) 

コメント 4

尾川 健

写真の「SHINCON」プログラムが気になります。取り寄せて読んでみます。
by 尾川 健 (2019-07-02 18:58) 

高井 信

 特別なものではないと思いますよ。必要ならスキャンデータを送りましょうか。
by 高井 信 (2019-07-02 19:09) 

山本孝一

> 「SHINCON」
私が最後に参加したSF大会だ。
桂米朝師匠の「地獄八景亡者戯」の口演や、劇団「欅」による『スタア』の上演など忘れがたい大会でした。
会場の壁に貼ってあった半村良さんの『太陽の世界』のポスターをパクッて帰ったのは私です。
その大会でお二人に書いてもらったという色紙でしょうか。
しかし星さんと高斎さんの色紙というのはなかなか渋い。
仲人と新郎の関係でですか。
この色紙、私もホンモノだという気がします。
「おーい でてこーい」の「い」の字体が違うようですが、ニセモノを作ろうというのなら同じような字にすると思います。
あえて変えないのでは。
この色紙が今もこの古書店にあって、ニセモノという前提で安く売ってくれるのなら買いたいです。
by 山本孝一 (2019-07-02 20:35) 

高井 信

 SHINCON、行きたかったなあ。羨ましいです。
>この色紙が今もこの古書店にあって、ニセモノという前提で安く売ってくれるのなら買いたいです。
あ、私も(笑)。「たぶんホンモノですよ」と、ちんき堂さんにお知らせしておいたほうがいいかも。

by 高井 信 (2019-07-03 05:23) 

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