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『怪人ジキル』

 盛林堂書房さまより波野次郎『怪人ジキル』盛林堂ミステリアス文庫(17)をお送りいただきました。ありがとうございます。
怪人ジキル.jpg 古書山たかし『怪書探訪』東洋経済新報社(16)で紹介されているのを読み、なんじゃこれ?(笑)と気になっていた本の復刻版です。サイズこそ文庫判になっていますが、元の仙花紙本の雰囲気を再現。いやこれが実に素晴らしいんですよね。私も仙花紙本は好きですから、嬉しい嬉しい。
 まずは巻末の古書山たかし「これぞ怪書惑溺の極み」を読んで、その熱い文章に魅了。続いて小野純一「あとがきにかえて」を読みましたら――な、なんだと? カミの作品集を準備中だと!? なんとも言えず魅惑的&感動的。すごいぞ、盛林堂書房!
 通販ご希望の方は書肆盛林堂まで。1000円。内容に比して格安です。

【追記】
 おっと。重要なことを書き忘れていました。『怪人ジキル』はカミ「処女華受難」の翻案なのです。「なんじゃこれ(笑)」となったのもおわかりただけるかと。
「処女華受難」といえば、こんな珍品も。掲載誌「うごく顔」は北原尚彦さんにお譲りしました。今度の作品集には水谷準訳「処女華受難」を収録予定とのことですが、こちら(ダイジェストですから短い)も収録しちゃうというのはいかがでしょう。
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