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40年前……。

 昨日の記事のコメント欄にちらと書いたのですが、いまから40年前――1977年の6月に、こんなショートショート・アンソロジーが発行されました。

 豊田有恒編『日本SFショート&ショート選 ユーモア編』文化出版局・FICTION NOW
日本SFショート&ショート選.jpg
 いま見ても、くらくらと目眩がしそうな名前が並んでいますが、この本にはなんと拙作も収録されているのですよね(アマチュアの作品は2編収録で、そのうち1編が拙作)。当時、私は19歳。ただのSFファンでした。
 嬉しいのはもちろん嬉しい。しかし同時に、なんと言うか、どう表現すればいいのかわからない気持ちに陥っていました。雲の上にいるような、ふわふわと足が地に着かない気持ち。
 それから2年後、私は作家デビューを果たします。デビューにいたるまで、さまざまなことがありましたけれど、このアンソロジーの存在が私の力になってくれていたことは確かです。
 今回の『ショートショートの宝箱 短くて不思議な30の物語』もそのような存在になるかもしれません。いや、なってほしいと願っています。
 そして40年後、「あれのお陰で頑張れた」と回想する人が……。まあ、そのころには私はこの世にいないでしょうが(笑)。

【追記】
 アマゾンをチェックしたら、最安値25円から出品されていました。で、26円、27円……。安っ(笑)。
 前にも書きましたが、ほんと、素晴らしいショートショート・アンソロジーだと思います。読んでない方がおられましたら、ぜひ、ぜひ!
コメント(2) 

コメント 2

和田信裕

たとえAMAZONで1円で売られていても、それはあくまで経済原則。中身とはまったく関係ないですからね。
なつかしいなぁ。
by 和田信裕 (2017-04-03 07:07) 

高井 信

 和田さん、ありがとうございます。
 確か3刷までいきましたし、かなり売れたのだと思います。
 新しいショートショート・ファンにも、ぜひ読んでほしいと思っています。
by 高井 信 (2017-04-03 08:16) 

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