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『抱卵』ほか

 新刊書店に行ってきました。
◎堀真潮『抱卵』キノブックス(16)
 ショートショート大賞の大賞受賞者の最初のショートショート集です。まだ読んでいませんが、帯の惹句を読んで、首傾げまくり。
>等身大のテーマに魅せられる、SSの枠を超えた多彩な「短品集」、全24篇!
 等身大のショートショートって、魅力あるのかなあ。それに「SSの枠を超えた」って文言、やめてほしいな。「××の枠を超えた」とか「単なる××ではない」とか、そういう表現は嫌いなんですよね。まるで「××はつまらないけど、これは面白いよ」と言われているみたいで。そもそもショートショートは「なんでもあり」が魅力なわけで、その「枠を超えた」って、どういう意味? 要するにショートショートではないということなんでしょうかねえ。
 もちろん著者の責任ではないでしょうけれど、読む気を失せさせる惹句です。
◎カツオシD『不条理な弱点』幻冬舎メディアコンサルティング(16)
 知らない作者ですが、短いので買ってみました。帯には――
>クスリと笑えて、背筋がひんやりして、ちょっぴり感動する、30編を収録
 この惹句は平凡ではあるけれど好印象ですね。帯の惹句って大切だなあと思います。
抱卵.jpg 不条理な弱点.jpg
 書店では大瀧啓裕『翻訳家の蔵書』東京創元社・キイ・ライブラリー(16)を立ち読みしました。
 広島SF同好会のことが書かれていたら買おうと思っていましたが、ざっと眺めた限り見当たらず、スルー。あ、「ひゅーまんるねっさんす」のことには触れられていました。
コメント(3) 

コメント 3

雫石鉄也

「××の枠を超えた」とか「単なる××ではない」という表現、私も嫌いです。
それに「まるで××のよう」もイヤです。「このアジの刺身、まるでトロのよう」アジが下でトロが上で、アジががんばってトロの領域になったということでしょうか。アジやすもん、トロ高級は、市場原理でアジが多く、マグロが少ないからでしょう。アジはアジの値打ちがあるし、トロはトロの値打ちが有ります。こういういい方はアジ、トロ、双方に失礼です。
by 雫石鉄也 (2016-12-28 10:38) 

高井 信

 ××を評価していないんだろうな、と思います。悲しいですね。
by 高井 信 (2016-12-28 12:25) 

高井 信

 あ、そうそう。
 この記事に関しては、賛同のメールが何通も届いています。こんなことは珍しいのですよ。ありがたや、ありがたや。
by 高井 信 (2016-12-28 14:33) 

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