『わたしのいそっぷ』

ショートショートは3つのパートに分けられていて、「かりかちゅあの花束」には21編、「新鳥獣戯画」には21編、「絵のない漫画」には17編、計59編。
タイプ印刷ですから、おそらく自費出版と思います。アマチュアの自費出版物? いや、巻末の著者略歴を読みますと、そうではないようです。

19世紀生まれということにはびっくりしました。海野十三(1897年生まれ)と1歳違い! んで、『わたしのいそっぷ』が出版された1976年には78歳!
著者略歴の最後に――
>1968年 短編小説集“神々の笑い”刊行。
とあります。
気になってネット検索してみたら、古本がヒット。もちろん注文いたしました。

山脇虹太郎『神々の笑い』文学通信社(68)が届きました。タイプ印刷。『わたしのいそっぷ』と同じく自費出版のようです。
全26編収録で、うち10ページ以下の作品が17編、11~20ページが7編、それ以上が2編。短編集ということでしたが、これ、ほとんどショートショート集ではないですか!
この作者、ほかに小説集はあるのでしょうか。無性に気になります。
2016-11-10 15:26
コメント(1)
『日本ショートショート出版史』に加筆しました。
私の知らないショートショート集、まだまだあるのでしょうね。ふう~。
by 高井 信 (2016-11-13 13:26)