訃報:中原涼さん
中原涼さんの訃報に接しました。といっても、亡くなったのは最近ではなく3年前――2013年の5月とのこと。中原さんは1957年4月生まれですから、享年56ということになります。
いやあ、驚きましたねえ。ショックですねえ。
中原さんとは同い年で、同じころに「奇想天外」でデビュー。それだけでも親近感を覚えるのですが、さらに中原さんは優れたショートショートの書き手なんですよね。意識するなというほうが無理な話です。
残念なことに一度も会う機会には恵まれず、電話で何度か話したことがあるくらいの関係なのですが、ほんと、ずーっと気になる存在でした。
中原さんは第3回奇想天外新人賞で佳作入選。「奇想天外」1980年9月号(第54号)にて作家デビュー。当該誌の目次を見てみましたならば、おお、なんと、中原さんと私の名前が並んでいるではありませんか!
お目にかかったことがないと書きましたが、中原さんのサイン本は持っています。とにかく私は中原さんのショートショートが好きで、無理にお願いして、サイン本を送っていただいたのです。「2000.5.1」と書かれていますから、16年前ですね。
実はこの訃報、井上雅彦さんから電話でお知らせいただいたのですが、聞いた瞬間から手の震えが止まらなくなり、心臓がばくばくとなりました。
ああ。中原さんと会う機会は失われてしまったのかあ。もう中原さんの新作を読むことはできないのかあ。
心の底からショックです。残念です。やりきれません。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
中原さんのショートショート集リストはこの記事に。
いやあ、驚きましたねえ。ショックですねえ。
中原さんとは同い年で、同じころに「奇想天外」でデビュー。それだけでも親近感を覚えるのですが、さらに中原さんは優れたショートショートの書き手なんですよね。意識するなというほうが無理な話です。
残念なことに一度も会う機会には恵まれず、電話で何度か話したことがあるくらいの関係なのですが、ほんと、ずーっと気になる存在でした。
中原さんは第3回奇想天外新人賞で佳作入選。「奇想天外」1980年9月号(第54号)にて作家デビュー。当該誌の目次を見てみましたならば、おお、なんと、中原さんと私の名前が並んでいるではありませんか!
お目にかかったことがないと書きましたが、中原さんのサイン本は持っています。とにかく私は中原さんのショートショートが好きで、無理にお願いして、サイン本を送っていただいたのです。「2000.5.1」と書かれていますから、16年前ですね。
実はこの訃報、井上雅彦さんから電話でお知らせいただいたのですが、聞いた瞬間から手の震えが止まらなくなり、心臓がばくばくとなりました。
ああ。中原さんと会う機会は失われてしまったのかあ。もう中原さんの新作を読むことはできないのかあ。
心の底からショックです。残念です。やりきれません。
謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。
中原さんのショートショート集リストはこの記事に。
2016-08-23 21:36
コメント(6)
えっ!
私もショックです。晩年(といってもお若い)はどうしておられたのでしょう?
ある種の天才だったのに作品発表が途絶えてしまい、心配していました。
地図の塗り分けの「四色問題」を解いた、と言ってこられたことがあり、数学者を紹介して論文を読んでもらったこともありましたっけ。
直接お目にかかる機会がなかったのが残念。ご冥福をお祈りします。
by 森下一仁 (2016-08-24 09:07)
ほんと、超特大のショックですね。記事にも書きましたけれど、しばらく手の震えが止まりませんでしたよ。
直接会ってお話をする機会がなかったのが、本当に心残りです。
by 高井 信 (2016-08-24 10:23)
こちらでは、初めて書き込みさせていただきます。
中原さんとは、私もお目にかかったことがなく、お電話とFAXだけのご連絡でした。
いつかお会いできると思っていたのですが、本当に残念です。
まだまだ書いていただきたかったのですが、今となっては、本格的な再評価を切望いたします。
拙編《異形コレクション》シリーズには、過去三回ご寄稿いただきました。
・「乾き」(5巻『水妖』)1998
・「イタイオンナ」(39巻『ひとにぎりの異形』)2007
・「小説の神様」(48巻『物語のルミナリエ』)2011
「小説の神様」が、おそらく――現在確認できる限りでは――遺作になるのではないかと思います。
by 井上雅彦 (2016-08-24 10:27)
井上さん。
お知らせいただき、ありがとうございました。
>今となっては、本格的な再評価を切望いたします。
思いっきり同感です。
それにしても、私だけではなく森下さんや井上さんも中原さんと面識がなかったとは……。意外です。
by 高井 信 (2016-08-24 11:04)
残念です。
ついに一度もお会いしませんでしたが、私にとっては特別な人でした。
目次であげられている新人賞、私も最後まで残っていて、これがあったから小説を書き続けてきた、と言えるような号でした。
ご冥福をお祈りします。
by 斎藤肇 (2016-08-24 17:53)
斎藤さんもお会いになったことがなかったですか。本当に悔やまれますよね。
第3回奇想天外新人賞、最終に残ったのは4作品でした。2編が佳作で2編が選外。とはいえ、斎藤さんの作品も評価は高かったですし、最後には――
星 あるいは参考作として掲載するかね。
小松 どうだ一発、おれが最初にもらった選外努力賞というの、五千円で(笑)
という話も出ていました。そのとき斎藤さん、19歳!
>これがあったから小説を書き続けてきた、
よくわかります。
by 高井 信 (2016-08-24 18:58)