ラジオドラマ『町みなが眠ったなかで』
ラジオドラマ『町みなが眠ったなかで』を聴きました。ブラッドベリの短編を訳者・都筑道夫が脚色したものです。
通り魔の影に怯えつつ家路を急ぐ若い女性。その心理が緊張感たっぷりに描かれています。出色のスリラードラマでした。楽しかった~。

短編「町みなが眠ったなかで」の初邦訳は「EQMM」1959年6月号(都筑道夫訳)。短編集には収録されていませんが、のちに改稿され、『たんぽぽのお酒』晶文社・文学のおくりもの(71)/晶文社・ベスト版 文学のおくりもの(97)に組みこまれています(北山克彦訳)。
〈文学のおくりもの〉では225ページ~254ページ、〈ベスト版 文学のおくりもの〉では260ページ~292ページです。
通り魔の影に怯えつつ家路を急ぐ若い女性。その心理が緊張感たっぷりに描かれています。出色のスリラードラマでした。楽しかった~。



短編「町みなが眠ったなかで」の初邦訳は「EQMM」1959年6月号(都筑道夫訳)。短編集には収録されていませんが、のちに改稿され、『たんぽぽのお酒』晶文社・文学のおくりもの(71)/晶文社・ベスト版 文学のおくりもの(97)に組みこまれています(北山克彦訳)。
〈文学のおくりもの〉では225ページ~254ページ、〈ベスト版 文学のおくりもの〉では260ページ~292ページです。
2016-07-21 12:28
コメント(5)
都筑道夫さんが書いたラジオドラマ版「町みなが眠ったなかで」のシナリオは、昨年河出書房新社から出した『都筑道夫ドラマ・ランド 完全版 下』に収録しました。シナリオが活字化されるのは、これが初めてだと思います。
by 日下三蔵 (2016-07-22 11:17)
小説版は「ミステリマガジン」2012年10月号にも再録されています。
by 日下三蔵 (2016-07-22 11:20)
日下さん、ありがとうございます。
『都筑道夫ドラマ・ランド 完全版 下』は以前に書店で見かけ、気になったんですけれど、買いませんでした。次回、書店に行く機会に確認したいと思います。
私が聴いたラジオドラマは再放送のもので、都筑さんご本人も出演されていました。本放送時(1959年)の想い出など、興味深かったです。
by 高井 信 (2016-07-22 12:52)
都筑道夫さん脚色の『町みなが眠ったなかで』は知らないのですが、手元にアメリカでラジオドラマ化された『THE WHOLE TOWN IS SLEEPING 街が眠るとき』(語学春秋社 1985)というシナリオがあります。
たぶん1955年に放送されたときのものと思います。
こちらも読むだけでもけっこう怖いです。
ちなみに幕切れは
Voice: Beautiful. (声 美人だ。)
でした。
by 山本孝一 (2016-07-22 21:16)
あ、原作は同じですね。ということは、この作品は日米でラジオドラマされたわけですね。
>たぶん1955年に放送されたときのものと思います。
日本版は1959年12月16日に放送されました。都筑さんはご存じだったんでしょうかねえ。
興味深い情報をありがとうございます。
by 高井 信 (2016-07-22 23:12)