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縮刷涙香集

 ブログにも何度か書いています(この記事とか)が、私は一時期(高校から大学にかけて)、黒岩涙香の本(いわゆる涙香本)を熱狂的に読み耽りました。私がおもに読んでいたのは縮刷涙香集です。発行は大正時代から昭和初期。新書サイズで函入り。体裁は違いますが、現在で言うならば文庫本みたいな存在ですね。
 昨日、久しぶりに涙香本を購入(→この記事)。うちにある縮刷涙香集(および、それに類する本)をチェックしてみました。
縮刷涙香集.jpg
 最近の相場は知りませんが、当時、涙香本の古書価は高かったです。学生には、おいそれと手が出る価格ではありません。
 とにかく読むことを最優先させていたため、函の有無とか状態とか気にせず、安く読めればOKというスタンスでした。結果、上の画像のような、きっちゃない本が並んでいる次第です。
 画像ではタイトルが読めない本もありますね。左から、『死美人』『捨小舟』『後の巌窟王』『後の巌窟王』『人耶鬼耶』『嬢一代』『人外境』『山と水 下』『巨魁来』『巌窟王 下巻』『巨魁来』『破天荒』『嬢一代』『玉手箱』『玉手箱』『島の娘』『武士道』『野の花』『涙香傑作集』です。ダブりもけっこうあるなあ(苦笑)。
 う~~~む、懐かしい。わが青春の1ページであります。
コメント(2) 

コメント 2

清水孝俊

古いけれど雰囲気があってとても素敵ですね!
そして『しかばね綺譚』は僕の青春の1ページです。
by 清水孝俊 (2015-12-21 21:24) 

高井 信

 そう。まさに古色蒼然なんですよ。涙香に限らず、こんな本ばっかり読んでいた時期がありました。
 それにしても『しかばね綺譚』とは懐かしい。こういう読書体験はあったから書けた小説ですね。――なんて言いながら、実はもはや内容はおぼろげだったりしますが(笑)。
 嬉しいお言葉をありがとうございます。
by 高井 信 (2015-12-22 07:44) 

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