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そうそうたるメンバー?

夕刊フジ.jpg 私の作家デビューは「奇想天外」1979年12月号ということになっています。その通りなんですが、プレ・デビューもあります。
 拙ブログを読まれている方ならご存じですよね。豊田有恒編『日本SF ショート&ショート選 ユーモア編』文化出版局(1977年6月)です。(SF同人誌「NULL」に掲載された拙作「シミリ現象」を豊田さんが大抜擢、収録)
   日本SFショート&ショート選.jpg
 この本に関して、いまだに忘れられない出来事がありますので、ここに書いておきます。
 右の新聞記事をご覧ください。「夕刊フジ」1977年8月30日号です。
>星新一、広瀬正、手塚治虫、河野典生、筒井康隆、斎藤栄、都筑道夫、眉村卓、半村良、高井信、福島正実、小松左京ら、そうそうたるメンバー
 読んだ瞬間、目を疑いましたよ。この執筆者、いったい誰と勘違いしたんでしょうねえ(笑)。――というか、「楽しい」なんて書いているけど、ちゃんと読んでないだろ。>プロフィール
 念のために言っておきますと、当時の私は大学に入学したばかりの、そこらにいるSFファンでした。いまだって、こんな方々と同列に並べられたら、何をどうしたらいいのかわからなくなりますよ、絶対に。
 あれから38年も経ちますが、折に触れて思い出すのであります。

 ん?
 はたと気づけば、星新一「命名」は全文が引用されていますね。いくら短いとはいえ、これはいかんのではないでしょうか。

【追記】
 この『日本SF ショート&ショート選 ユーモア編』には(拙作のことは別として)本当に面白いショートショートが集められていると思います。
 古い本ですから、もちろん新刊では買えません。残念ながら文庫本にもなっていません。しかし、アマゾンのマーケットプレイスを見たら、リーズナブルな値段でどっさり出品。
 もし読んだことのないショートショート・ファンがおられましたら、ぜひ。買って後悔することはないと確信しています。
 これ、どうして文庫化されないのかなあ。売れると思うんだけどなあ。
 どうぞご検討ください。>出版社各位
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