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『私は呪われている』

私は呪われている.jpg もう何度も書いていますが、ミステリ珍本全集(戎光祥出版)で来月発売予定の宮崎惇『21世紀失楽園』が楽しみで仕方がありません。その予習として(笑)、ミステリ珍本全集の1冊――橘外男『私は呪われている』(15)を買いました。
 橘外男って、若いころに何冊か読みました。いやあ、懐かしいですね。
 うちにある橘外男の本というと、桃源社の『伝奇耽美館』(ダンボールに入れたので書影なし。背の画像だけでしたら、ここに)と教養文庫〈橘外男傑作選〉(全3巻/1977年)くらいでしょうか。あ、池上遼一のマンガ『陰獣トリステサ』文藝春秋(00)の表題作は橘外男原作ですね。
死の蔭探検記.jpgナリン殿下への回想.jpgベイラの獅子像.jpg陰獣トリステサ.jpg
 まずは日下三蔵「編者解題」を読みました。おお、こんなに詳細かつ親切な解題ですか!
 ますます宮崎さんの本が楽しみになりました。わくわく、どきどき、そわそわ。

【追記】
 巻末の既刊目録を見ていて――ああ、高橋鉄『世界神秘郷』久保書店(1953年/奥付は久保書店ですが、表紙には青潮社版と書かれています)は持ってるなあと思いました。もちろん、あれこれ収録されているミステリ珍本全集とは違って『世界神秘郷』単体。戦後版で、しかも裸本。
 目次を眺めて――おお、「氷人創生記」だあ、と懐かしくなりました。忘れもしません、探偵小説専門誌「幻影城」創刊号(1975年2月号)の「特集:日本のSF」、その巻頭に据えられていたのが高橋鉄「氷人創生記」なのでした。これ、特集のなかで群を抜いて面白かったのです。
 1975年2月号ということは、発売は1974年の年末。私は高校2年生ですね。マニアでしたなあ(笑)。
世界神秘郷.jpg 幻影城.jpg
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高井 信

「編者解題」より――
>五八年七月十三日公開の「亡霊怪猫屋敷」は『怪猫屋敷』の映画化。―中略―五九年三月七日に『地底の美肉』原作の「女吸血鬼」、六〇年七月一日に『私は呪われている』原作の「怪猫お玉が池」が、それぞれ公開された。
 あ、そうだったのですか。全部観たことあります。
by 高井 信 (2015-10-22 18:47) 

高井 信

 ブログ内検索。この3本について、以下の記事で少し触れているとわかりました。
http://short-short.blog.so-net.ne.jp/2011-01-06
by 高井 信 (2015-10-22 18:53) 

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