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「けがれなき新世界」

 森下一仁さんのブログ(→この記事)を読んで、星新一さんのショートショート「けがれなき新世界」を思い出しました。この作品には「だれもが楽しげに〈いいじゃないの、無公害ならば……〉と歌うようになる。」なんて書かれているのです。これ、若い人にわかるのかなあ。
 この作品は「週刊読売」1970年9月24日臨時増刊号に発表。星さんの歿後作品集『気まぐれスターダスト』出版芸術社・ふしぎ文学館(00)に収録されました(のちに『天国からの道』新潮文庫(05)に収録)。
 時事ネタを避けた星さんが生前の作品集に収録されなかったのはわかります。もし収録するとしたら、どのように書き換えたかな、なんて考えるのも楽しいかも。
 ちなみに、相良直美「いいじゃないの幸せならば」は1969年の日本レコード大賞の大賞受賞曲。「けがれなき新世界」が発表されたころ、誰もが知っている歌だったのです。

コメント(2) 

コメント 2

清水孝俊

昭和末期生まれの僕は、これは知りません(笑)
最近だと、誰もが口ずさむ歌ってありますかね……。
by 清水孝俊 (2015-07-09 20:09) 

高井 信

 若い方は知らないでしょうね。
>最近だと、誰もが口ずさむ歌ってありますかね……。
 ないと思います。昔は世代を超えたヒット曲がたくさんあったんですけど、いまは完全に細分化されちゃいました。
by 高井 信 (2015-07-09 21:16) 

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