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『寄港地のない船』

 ゆえあって、H・G・ウェルズ『モロー博士の島』創元SF文庫(96)を手に取りました。映画『D.N.A.』公開に合わせて発行された新訳版(完訳)です。巻末の藤元直樹編「H・G・ウェルズSF作品邦訳書誌が超労作。
 買ったときには気にもかけなかったのですが、改めて手にして――
 あ、これ、中村融さんの訳書だったのか。
 そんなことを考えながら眺めていたところへ、自宅郵便受けに何か投函される音が聞こえてきました。1通は、なんと偶然にもその中村さんからの封筒で――
◎ブライアン・オールディス『寄港地のない船』竹書房文庫(15)
 おお、オールディス! 懐かしい!(装幀も素晴らしいので、書影はふだんより大きめに)
寄港地のない船.jpg モロー博士の島.jpg
 帯を見ますと――
帯.jpg
 わあ。大傑作『地球の長い午後』の原点! 言うまでもなく、私も大好きなSFですよ、『地球の長い午後』。いやまあ、『地球の長い午後』が嫌いなSFファンを探すほうが難しいと思いますが(笑)。
 さらにカバー裏――
紹介.jpg
 めちゃ面白そうではないですか。50年代SFの香りがぷんぷん。
 中村さん、ありがとうございます。

 冒頭「ゆえあって」の「ゆえ」は次の記事にて。
コメント(3) 

コメント 3

山下孝一

毎月怪談実話の文庫本を買っているので竹書房はなじみのある版元だったのですが、早川も東京創元社も出さなかったオールディスの長編を出してくれたとはありがたい。
この作品、昔々(五十年近く前)SFマガジンの連載コラムで伊藤典夫さんが紹介されていて読みたかったのです。
載っていた原書の表紙絵が美しいでした。
>『地球の長い午後』が嫌いなSFファンを探すほうが難しいと思いますが
私はオールディスのファンではなく、読んだのは、『地球の長い午後』とショートショート『T』だけですが、、『地球の長い午後』は大好きです。
行きつけの本屋に予約してありますがまだ入荷していません。私も早く読みたいものです。
by 山下孝一 (2015-07-03 19:33) 

大熊宏俊

何十年も待っていた長篇です。ほとんど諦めていましたが、ついに翻訳されたのですね。
私はネットで注文しました。明日届く予定。楽しみです(^^)
by 大熊宏俊 (2015-07-03 22:05) 

高井 信

 古くからのSFファンにとっては、たまらない作品ですね。
 私も特にオールディスのファンというわけではありませんけれど、『地球の長い午後』はファン云々関係なく、別格と思います。
 竹書房文庫、偉い!
by 高井 信 (2015-07-03 22:08) 

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