SSブログ

『ニュー・アトランティス』

 ゆえあって、フランシス・ベーコン『ニュー・アトランティス』思索社(48)を読みました。初読です。どうしてこんな古い本を読むのかというと、うちにはこれしかないから(苦笑)。
 主人公たちは漂流の末、未知の島にたどりつきます。その島――ベンサレム島の歴史、社会形態、風俗・習慣が綿密に語られるあたりは、まさにユートピアものの典型というか原型というか。
 いきなりターザンが出てきて(80ページ)、しかもそれからしばらく出まくっていて、もちろんバローズのターザンとは全く関係ない(そもそも『ニュー・アトランティス』のほうが300年も先駆)んだけど、なんだか妙な気持ちになりました。(ちなみに、ターザンとは一家の家長とのこと。註釈には「タラタン トマス・モア「ユートピア」に出る族長シフォグランテ及び族長差配トラニボレなどからえたヒントか?」とあります)
 ふと思いついて、村山勇三『ユートピヤ物語』京北書房(47)――これはユートピアものの解説本(→この記事参照)ですが――をチェックしましたら、「ターサン」と記されていました。
 そんなこんなで興味深く読み進んだのですが、島の概観説明がおおむね終わったところで「未完」。うわあ、残念。
 欲求不満に陥っております(笑)。
ニュー・アトランティス.jpg ユートピヤ物語.jpg 世界大思想全集50.jpg

【追記】
『世界大思想全集50』春秋社(29/昭和4年)があることを思い出しました。カンパネラ『太陽の都』、モーア『ユートピア』、モリス『無何有郷通信記』、ベーコン『ニュー・アトランティス』が収録されています。
 というわけで、
>どうしてこんな古い本を読むのかというと、うちにはこれしかないから(苦笑)。
 前言撤回します。もっとも、こっちのほうがもっと古いですけれど(笑)。

【追記2】6月25日
『世界大思想全集50』もターザン・チェック(タータン・チェックではない)をしてみました。
 こちらは「ターサン」。『ユートピヤ物語』と同じです。
 それにしてもこの本、改行がほとんどなくて、読みにくいこと読みにくいこと。先に思索社版に気がつき、よかったです。
本文.jpg
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。