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映画『金瓶梅』

『金瓶梅』が『水滸伝』のスピンオフということは、知識としては持っていたのですが、児童書や横山光輝のマンガでしか『水滸伝』を知らないファンとしては、いまひとつピンときませんでした。
 ところが、TVドラマの『水滸伝―永遠なる梁山泊―』を観て――
 おお、そうだったのか!
 そんなわけで、映画『金瓶梅』を観ることにしました。2008年の香港映画です。

 濡れ場はたくさんありますが、さほどエロチックな感じはなく、どちらかといえば、コメディ・タッチ。雁夫人との一戦なんて完全にギャグでした(笑)。
金瓶梅.jpg『水滸伝』では武大・武松の兄弟、『金瓶梅』では西門慶の側から物語が語られます。両側から見るのは、これもまた楽しいですね。
『水滸伝』では西門慶は極悪非道、しかし『金瓶梅』では好色漢という点では同じですけれども、なかなかの好漢です。潘金蓮はどちらでも、良くも悪くも潘金蓮ですが(笑)。

 大昔に読んだ『金瓶梅』東京創元社・世界大ロマン全集(57)を取り出してきました。
 富士正晴・訳、棟方志功・箱絵! なんと豪華な!

【追記】3月19日
 引き続き、続編(2009年)を観ました。
「好色漢という点では同じですけれども、なかなかの好漢」と書きましたが、前言撤回。西門慶は快楽を得るためには手段を選ばぬ人非人でした。
 西門慶はどんどんケダモノ化。妻たちの権力争いも含め、愛欲と謀略、さらには残虐の嵐が吹きまくります。――てめえら、人間じゃねえ(笑)。
 面白かったです。好色云々ではなく、物語として。
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