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『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』

日本ショートショート出版史.jpg『日本ショートショート出版史』ですが、先週末、とりあえず脱稿しました。いや脱稿といっても下書きというか初稿というか、要するに未完成品です。
 書き始める前から、この段階でショートショートや星新一に詳しい方々に目を通してもらい、チェックしてもらおうと考えていました。
 さて、どのようにしてお送りするか。考えた末、せっかくだからと冊子化することに決定。あくまでも打ち出し原稿に過ぎないんですが、この体裁は前代未聞でしょう(笑)。(けっこうたくさん作りました。時間かかったよ~。インクの消費量、半端じゃなかったよ~)
 予定よりも早く書き上げることができたのは、表紙を見ていただければわかりますが、編年体で詳述するのは1957年から1997年(要するに星新一デビューからご逝去まで)にし、あとは略史という形でまとめたからです。で、タイトルを『日本ショートショート出版史~星新一と、その時代~』と改めました(もちろん仮題ですが)。
 体裁は立派ですし、内容も悪くはないと思うのですけれど、読み返すと冷や汗が出ます。いいかげんな推敲に加え、版下作り&校正は完全なやっつけ仕事。活字のポイント数を下げるべきなのに下がっていない箇所多数。15+10+10という簡単な足し算を間違えるなんて恥ずかしいミスも……。また、すでに新たな事実(→「戀のテンセン・マアケット」)が判明していますし……。いやまあ、初稿はこんなもんです(苦笑)。

 ということで一昨日、チェックをお願いしてある方々に向け、発送いたしました。特に遅れることがなければ、本日お手元に届くでしょう。
 ゆっくりと時間をかけて、完成に近づけていきたいと思っています。どんな些細なご指摘でも歓迎です。どうぞよろしくお願いいたします。

【追記】2月27日
背.jpg お送りした方々から、続々とメールが届いています。おおむね好評で、ひと安心。
 ただ、いささか誤解されている方もいるようなので、改めて書いておきます。これ、ただの打ち出し原稿で、出版物ではありません。内容をチェックしていただくために印刷したもの。当たり前ですが、売る気なんてありません。
 15部も印刷しました(→右の画像)から、打ち出し原稿としてはかなり多いですね。え? 打ち出し原稿には見えない? いやいや、体裁にとらわれてはいけません。誰がなんと言おうと、打ち出し原稿なんです!(きっぱり)
 皆さま、頼りにしてます。

【追記2】
「別冊奇想天外NO.12 SFゴタゴタ資料大全集」奇想天外社(80)と並べてみました(コメント欄参照)。
 この雑誌にはものすごく思い入れがあります。自分も執筆していることもありますけれど、それだけではありません。いろいろなリスト作りに適した方々を何人も編集部に進言し、その多くには私が執筆を依頼したのです。皆さん快く引き受けてくれました。
 久しぶりに手に取り、そのころのことが思い出されました。いやしかし、もう35年も前のことなんですね。あのころはSFマニアだったなあ。なんでも読んでたし、なんでも知ってたなあ。←遠い目になっております。
「別冊奇想天外」と.jpg
 あ。何冊か、同じ本がある!
コメント(11) 

コメント 11

高井 信

 森下一仁さんがブログで紹介してくれました。ありがとうございます。
http://blog.goo.ne.jp/nukunukuonthedull/e/60846f10f417a0d0138d5ff8472631b4
 へえ、「SFマガジン」最新号、こんな表紙ですか。偶然とはいえ、びっくり。実は私の頭にあったのは「別冊奇想天外・ゴタゴタ資料大全集」でした(笑)。
>これはいずれきちんとした本として刊行されるんじゃないかなあ。
 そうなると嬉しいです。下書きの段階で喜んではいられません。完成を目指して!
 ご協力をお願いします。
by 高井 信 (2015-02-27 12:16) 

高井 信

 朝起きてコーヒー飲みながら、ふと――
 テレビ『世にも奇妙な物語』のことにも触れておいたほうがいいな。ノベライズ本もたくさん出てるし。あ、マンガ化もされてたな。
 と思いました。――って、こんなところにメモして、どうする(笑)。
by 高井 信 (2015-02-28 08:27) 

高井 信

 最終回文庫さん(本名書いてもいいと思いますが、まあ一応)にも紹介していただきました。
http://blog.goo.ne.jp/saisyukai-bunko/e/348ee9e250ba51e5396285e1d6165272
 ありがとうございます。
by 高井 信 (2015-02-28 23:02) 

高井 信

 ある方から、私がいくら打ち出し原稿だと言い張っても、実物を見た人は誰も信じないというメールをいただきました。いやいや、それでも打ち出し原稿なのです!(笑)
by 高井 信 (2015-03-01 10:27) 

高井 信

 思いついた項目2点、ご指摘いただいた項目1点、加筆しました。その過程で誤入力に気がつき、へこんでおります。
「ボンテムペッリ」と「ボンテンペルリ」はOK、しかし「ボンテムペルリ」はNGなんですが、つい間違えてしまいました。人名の間違いはいけませんよね。
by 高井 信 (2015-03-01 13:55) 

高井 信

>「ボンテムペルリ」はNG
 これだけじゃなく、「ボンテンペッリ」もNG。私が誤入力したのはこちらでした。う~~ん、ややこしい。
 こんなことを気にする人はほとんどいないかもしれませんが、書き手としては気になります。
 ちなみに、「ペルリ」の「ル」は小文字なのです。
by 高井 信 (2015-03-01 15:17) 

高井 信

 目覚めれば、ご指摘メールが1通。ありがとうございます。
 ご指摘に従って原稿を訂正し、それから派生して思いついた2点を加筆しました。
 皆さま、ご指摘をお待ちしております。
by 高井 信 (2015-03-02 08:27) 

高井 信

 原稿を眺めていて、とんでもない誤変換に気がつきました。>68ページ
『沿革催眠術』!
 うひゃあ。初稿とはいえ、恥ずかしすぎます。
by 高井 信 (2015-03-02 11:58) 

高井 信

 大熊宏俊さんにも紹介していただきました。
http://6823.teacup.com/kumagoro/bbs/6193
 ありがとうございます。
 今朝も1点、思いついた項目を加筆しました。少しずつですが、完成に近づいています。
by 高井 信 (2015-03-03 07:46) 

高井 信

 新たなご指摘メールを参考に、今朝も原稿を微修正。
 いろいろな視点から見ることは大切だなあと、改めて思いました。
by 高井 信 (2015-03-04 10:23) 

高井 信

 連日、新たな発見があったり、新たなご指摘を受けたり……。間違った記述はあるし、重要な本が抜けているし……。
 本日は2箇所修正、1冊追加。先は長いです。
by 高井 信 (2015-03-04 21:26) 

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