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「星は生きている」

 ゆえあって、SF同人誌「パラノイア」7号(1965年7月25日発行)を手に取りました。この記事に表紙と目次の画像をアップしてありますので、どうぞご覧ください。
 目次に、筒井康隆「星は生きている」とあります。はい、『にぎやかな未来』に収録されているショートショートです。この時代、プロ作家がファンジンに寄稿することはさして珍しいことではなく、それ自体は驚くに当たりません。
 しかしながら、その紹介ページに――
>「星は生きている」は、筒井氏のSF処女作との由。文体と用字から考え、やや信じがたい節もありますが、とにかくずっと前に頂戴してストックしておいたもの。
 と書かれていることに気がついてしまいまして……。
 ええええええーーーーーー!!! でありますよ、ほんと。
 もしかしたらよく知られていることなのかもしれませんが、私は知りませんでした――と思います。忘れている可能性もあります(笑)。
 こういう発見って、ものすごく嬉しいです。にやにや。むふむふ。
コメント(6) 

コメント 6

尾川 健

「星は生きている」がSF処女作というのは私も「パラノイア」で知りました。「宇宙気流」での予告といい、「別冊小説現代」での無署名コラム「ユーモアラウンジ」欄掲載(1967・4・15)といい、「星は生きている」は興味深いエピソードが多いです。
by 尾川 健 (2015-02-04 22:25) 

高井 信

>「宇宙気流」での予告といい、「別冊小説現代」での無署名コラム「ユーモアラウンジ」欄掲載(1967・4・15)といい、
 う。なんじゃ、そりゃ。
 最近、星新一マニアのすさまじさを再認識しています。筒井康隆マニアもすさまじいですねえ。
 ともあれ、「星は生きている」はインパクト抜群のショートショートで、読んだのは中学生のころですけれども、いまでもくっきりと覚えています。
 すごい人は最初からすごいのですね。
by 高井 信 (2015-02-04 22:45) 

尾川 健

「宇宙気流」は33号次号予告に「星は生きている」掲載とあったのが、実際34号掲載は「ラッパを吹く弟」になったと記憶しています(高井さんに教わった気がするのですが)。
「ユーモアラウンジ」は「別冊小説現代」での無署名コーナーで1号あたり6頁ほど掲載されていました。筒井さんは「星は生きている」ほか「逃げろ」や「怪物たちの夜」「ながい話」などが掲載(再録含)されています。不思議と国会図書館にも所蔵がないことが多く、調査しきれていません…。
by 尾川 健 (2015-02-05 23:24) 

高井 信

 尾川くん、ありがとうございます。
>(高井さんに教わった気がするのですが)
 あ、そうかも。もう完全に忘れております(苦笑)。
「ユーモアラウンジ」は知りませんでした。へえ、そんなショートショートが無署名で掲載されていたのですか。隔世の感がありますね。非常に興味深いです。
by 高井 信 (2015-02-06 09:31) 

林 芳隆

「宇宙気流」33号(1965年7月)に「星は生きている」の予告が載っていたのですね。「パラノイア」に先に掲載されたので、変更されたのか。で、原稿が残されていたのか。
どういう事情だったのか牧村さんに聞いてみなければと思っていた矢先、6日午後1時、牧村さん急死です。脳梗塞だったそうです。またお一方、歴史が失われてしまいました。
by 林 芳隆 (2015-02-07 00:22) 

高井 信

 林さん、ありがとうございます。
>「パラノイア」に先に掲載されたので、変更されたのか。
 裏事情、興味ありますね。
 それよりも――
 牧村光夫さんご逝去とのこと。お付き合いはありませんが、お名前はよく存じ上げております。
 ご冥福をお祈り申し上げます。
by 高井 信 (2015-02-07 09:30) 

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