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戸倉正三 作品書誌(たたき台編)

 先ほど、ふと思い立って戸田和光さんのサイト「ミステリ書誌の吹きだまり」を見に行きましたら、おお、「戸倉正三 作品書誌(たたき台編)」
 戸田さん、相変わらずすごい! ありがとうございます、と言うのも変ですが、やっぱり、ありがとうございます。
 とはいえ、ショートショートに関することとなれば、ただ感謝しているわけにもいきません。リストを眺め、思いつくまま手持ちの資料をチェック。抜けているものを書き出してみました。

「NULL」5号/1961.10.1/「空間移動機」※現物確認済み。
「SFマニア」31号/1970.2.28/「怪獣忌」「都会のあわ」※現物未確認。
「星群」7号/1973.8.1/「双子贄」※現物未確認。
「ハガジン・ミクロSF・別冊」第1号/1972.3.1※現物確認済み。
  「ピクニック」本誌50号(1970.4.11)より転載
  「平和な村」本誌1号より転載
  「生きとし生きるもの」本誌2号より転載
  「原始の造反」本誌5号より転載
  「処女懐妊」本誌3号より転載
  「SF作戦」本誌8号より転載
  「奇跡の青空」本誌15号より転載
  「原爆の幻影」本誌19号より転載
  「暗い道標」本誌23号より転載
  「怪獣忌」本誌28号より転載
  「カセット」本誌36号より転載
  「日本をのむ」本誌75号より転載
「ミクロSF」※私が所有しているのは以下の号だけです。
  15号/1969.6.21/「奇跡の青空」
  PR号(20号)/1969.8.11/「器械礼賛」
  25号/1969.10.1/「都会のあわ」
  28号/1969.11.1/「怪獣忌」
  59号/1970.9.11/「月に這う」
「宇宙塵」※現物確認済み。
  75号/1964.1.1/「表彰」
  79号/1964.5.1/「原始20世紀」
  85号/1964.11.1/「取材禁止」
  131号/1969.3.20/「点描」
  136号/1969.9.20/「平和主義者」「テレビ怪談」「月のレクイエム」:「ミクロSF」より
  144号/1970.5.20/「女人禁制」
  148号/1970.10.20/「バイスター」「ピクニック」「進歩と調和」「ペット・エレキ」
  174号/1974.5.30/「ベツヘレムの星」「ゲーム」「昭和文明考」「フリー・トーキング」「銀河の曲」
(戸田さんのリストのなかで、「宇宙塵」掲載の「隅にはいる」は「隅へはいる」? ※この号は未所有のため現物未確認)
「宝石」1963年12月号/「宇宙のどこかで」※現物確認済み。

【単行本への再録】※すべて現物確認済み。
石川喬司・柴野拓美編『日本SF・原点への招待Ⅱ』講談社/1977.5.20/「こうして神話はつくられる」
加納一朗編『恐怖の館』広済堂出版・豆たぬきの本/1978.11.10/「どこにもいない名優」
柴野拓美編『宇宙塵傑作選Ⅱ』出版芸術社/1997.12.20/「どこにもいない名優」

 以上。
 気がついたものをチェックしただけで、何か忘れている可能性大です。思い出したら、またチェックしてみようと思います。
 はたと気づけば、昼間はハヤカワSFシリーズのダンボールを引っかき回し(→この記事)、夕方以降、「宇宙塵」や「宝石」のダンボールを引っかき回したのですね。こんなこと、好きですなあ(笑)。
 おっと。戸倉正三をご存じない方もおられるかもしれませんね。そういう方はこの記事をご覧ください。日本ショートショート史上、重要な作家なのです。

 最後に、情報提供お願いを。
 上にも書きましたように、私は「ミクロSF」を少ししか持っておりません。ほかの号をお持ちの方、データをいただけると嬉しいです。
 また、戸倉正三が数多くのショートショートを発表したというラジオ番組「ショートショートファイブ」のことも気になっています。何かご存じの方は、ぜひご教示をお願いします。
コメント(5) 

コメント 5

山本孝一

手元に「SFマニア」31号があるので確認してみました。
どちらも転載で、
「怪獣忌」(「ミクロSF」28号より)
「都会のあわ」(「ミクロSF」25号より)
となってます。
どちらも高井さんがお持ちの「ミクロSF」にありますね。
「SFマニア」の編集後記を読むと、会員からの原稿が不足したので、戸倉氏のショートショートの転載で何とか頁数を確保したとありました。
by 山本孝一 (2014-11-02 20:54) 

高井 信

 山本さん、ありがとうございます。こういう調査はデータだけではなく、可能な限り現物チェックすべきと考えていますので、とてもありがたいです。
「怪獣忌」は「ミクロSF」→「ミクロSF・別冊」→「SFマニア」→「小五教育技術 」、「都会のあわ」は「ミクロSF」→「SFマニア」→「SFマガジン」と転載されたことになりますね。
 戸倉さんがショートショートで活躍されたのは、私がショートショートというものを知る前です。大先輩であります。
by 高井 信 (2014-11-02 22:41) 

戸田和光

高井 さま

ご紹介&ご指摘、ありがとうございます。
そもそも、作成する資格がない上に、急ごしらえがバレバレのページでしたが、気になった方に指摘していただく(より完全版にしていただく)ことを目的にしていましたので、このような指摘は大歓迎です。
折角ですし、今回の指摘は後日反映させようかと思いますが、再録をどう表記するか悩ましいかも――。

私が戸倉リストを作ろうと思った理由は極めて単純で、≪ 小五教育技術≫の連載を知って、これって知られた経歴なのだろうか、と思ったから――というものでした。自明なことでしたら恥ずかしいかも。

SF作家についても書誌作成する気がない訳ではないのですが、手を出すに出せない理由は、『拾遺集』に書いた通りです(汗)。従って、殆ど忘れ去られたSF作家(瀬川昌男とか森田有郎ですね)はやっておきたいと思った訳でした。(瀬川と森田を一緒にするなと怒られそうですが、門外漢からすると一緒なんですよね……)
さすがに、ネタ切れに近いのですが、気が向いたら何か考えますm(__)m
by 戸田和光 (2014-11-03 17:15) 

高井 信

 叩き台としては充分と思います。ただ、ファンジンまで含めちゃうと、完全を目指すのは厳しいでしょうね。「ミクロSF」の全号確認は必須ですし。全号をお持ちの方って、何人くらいいるんでしょう。そもそも何号まで出ているのか。

>再録をどう表記するか悩ましいかも――。
 改めて眺めますと、再録、多いですねえ。調べたことがなかったので、驚いています。

>≪ 小五教育技術≫の連載を知って、これって知られた経歴なのだろうか、
 少なくとも私は知りませんでした。貴重な発見と思います。

 戸倉さんに関して情報をお持ちの方がおられましたら、戸田さんのところへでも私のところへでも、よろしくお願いいたします。


by 高井 信 (2014-11-03 22:01) 

高井 信

>(戸田さんのリストのなかで、「宇宙塵」掲載の「隅にはいる」は「隅へはいる」? ※この号は未所有のため現物未確認)
 確認しました。目次では「隅にはいる」、本文ページでは「隅へはいる」。こういうのは悩ましいです。
by 高井 信 (2016-04-19 07:56) 

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