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『サンリオSF文庫総解説』ほか

 新刊書店に行ってきました。ここのところ手ぶらで店を出ることが続いていましたが、本日は4冊購入。
◎牧眞司・大森望編『サンリオSF文庫総解説』本の雑誌社(14)
 言うまでもなく私はサンリオSF文庫のリアルタイム世代です。もちろん、そこそこ買いましたし、そこそこ読んでいますが、さほどの思い入れはありません。
サンリオSF文庫総解説.jpg つらつら思い返すに――
 え~と、サンリオSF文庫の刊行は1978年~87年ですか。私が商業誌デビューしたのは1979年ですから、創刊はその前年ですね。当時の私はせっせと創作に励み、翻訳ものには目もくれず、もっぱら読むのは日本人作家の小説ばかり(SFに限らず、特に新人作家の作品を手当たり次第)。
 デビュー後は、読書よりも創作のほうが何倍も楽しくて、またそれで忙しかったこともあり、読書量が激減しました。1980年代、おもに読んでいたのは現代日本SF(特に同世代SF作家たちの本)で、翻訳ものはあんまり読まなかったように記憶しています。
 それでもサンリオSF文庫、最大時で100冊くらい持っていたでしょうか。ただし、欲しがっている人がいれば譲ることもあるし、10年近く前、「高井さん高井さん、サンリオSF文庫、高く売れまっせ」という悪魔の囁きにそそのかされ(笑)、あれこれ処分。現在は50冊くらいしかありませんけれど。
 それでも、こういう本はやはり手元に置いておかなければ。――SFファンですなあ(笑)。
 ただ一点、古参SFファンから言わせてもらえば、この表紙は勘弁してほしいですね。リバーシブル仕様にはなっていますが、カバー裏の、あんなに素っ気ないデザインも願い下げです。
 だいぶ前、SF文庫の表紙がコミック本みたいになって溜め息をつきました。まさか、今後は徐々にカバーガールに……。
◎小説現代編『10分間の官能小説集3』講談社文庫(14)
 このシリーズも3冊目(この記事参照)。10編収録。タイトルに「10分間の」とついていなければ買わないかもしれないなあ(笑)。
◎中村明『日本語のニュアンス練習帳』岩波ジュニア新書(14)
 日本語の微妙なニュアンス(言い回し)を解説した本。帯に――
>「一億円という大金」「一億円といった大金」どちらをもらう?
 これで私の心は鷲づかみ。ぱらぱらと中を見ますと――
>「あく」と「ひらく」、「あやまる」と「わびる」、「どうぞ」と「どうか」を比べると、それぞれ印象や連想にどのような違いを感じるでしょうか?
 などなど。購入決定です。
◎田辺青蛙『あめだま 青蛙モノノケ語り』青土社(13)
 昨年末発売の本。こんな本が出ていたとは気づきませんでした。
 掌篇連作全60話とあります。ちょっとショートショートとは肌合いが違うような気もしますが、とりあえずチェックは必要でしょう。
10分間の官能小説集3.jpg 日本語のニュアンス練習帳.jpg あめだま.jpg
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