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「宇宙人」

 昨日、うちのメールボックスでは「宇宙機」の話題が交錯しておりました。「宇宙機」のことはご存じの方も多いと思います。日本空飛ぶ円盤研究会の会誌で、星新一も会員だったことでも知られています(この記事参照)。
 ネット検索してみますと――
 おお、こんな顕彰サイトが!
 さらに、ブログ「UFO本の世界」には全号の表紙画像が!
 いやあ、眼福眼福。
 当然と言いましょうか、私は「宇宙機」を1冊も持っていません。それどころか、実際に手にしたこともありません。世田谷文学館の星新一展に展示されていましたので、見たことはありますが。

 さて。ここからが本題です。
宇宙人.jpg「宇宙機」の話題を耳にするたび、私は「宇宙人」を思い出します。「宇宙塵」ではありません。「宇宙人」です。宇宙クラブ発行。
 うちにあるのは第5号(1958年5月発行)だけです。10数年前、ある方からいただいたもの。
「宇宙塵」や「宇宙機」と同時代の創刊で、似たような誌名。言ってしまえば、昭和30年代前半の三大「宇宙~」(笑)。にもかかわらず「宇宙人」はほかの2誌と比べてあまりにもマイナーです。気が向くと調べるのですが、全容は杳として知れず。といって、特に知る必要があるわけでもなく(笑)、まあ、いつかどこかで詳しい情報を得られることもあるだろうと、のんびり待っております。

 この号で私が面白く読んだのは「十代の欄」に掲載されている「科学小説」という一文。執筆は小学6年生(12歳)で、内容はSF小説の感想文です。採り上げられているのは、フィリップ・ジョン「火星号不時着」、同「消えたロケット」、エリック・リーン「水星基地SOS」、ポールアンダースン「五百年後の世界」、A・ドナルド「土星の環の秘密」、アーサー・クラーク「宇宙島へ行く」、レスター・デル・リー「海底大陸アトランチス」。
 末が楽しみな小学生ですね。いまもSFファンなのでしょうか。
コメント(2) 

コメント 2

高井 信

「科学小説」の小学6年生ですが、珍しいお名前なので、もしかしたら、とネット検索してみました。おそらくご本人ではないかという方がヒット。書評家をされているようです。
by 高井 信 (2014-06-17 12:43) 

高井 信

 おわかりと思いますが、感想文の対象は石泉社のSFシリーズです。現在ではレアなSF本の代表とも言える叢書! 私は1冊も持っていませんし、読んでもいません。
 感想のなかには「今まで、十一冊位の科学小説を読んで来たが、どれも外国人がかいたものばかりだ。日本の人はこういう小説を書かないのだろうか。それともかけないのだろうか?」とあります。この文章が書かれたのは昭和32年か33年。隔世の感がありますね。
 当該ページ(3ページ)をスキャンして、石泉社のシリーズを愛読されていた方々に送りましたところ、皆さん、感心することしきり。ほんと、小学生とは思えないほど、しっかりした文章なのです。
 読んでみたい方にはスキャン画像を送りますので、ご連絡ください。(私がメールアドレスを存じ上げている方限定)
by 高井 信 (2014-06-18 13:28) 

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