「TERRA」
このコマーシャル、いいなあ。――私の好みです。
さて、たまにはマニアな話題を。
ファンジン「TERRA」――明治大学SF研究会の会誌を眺めています。うちにあるのは4号(1970年1月)、5号(1971年6月)、6号(1973年4月)だけです。
目次を見て、すぐに目につくのはクラーク、ラファティなどの翻訳ですが、私の個人的な興味で言えば、4号と5号に埋め草的な囲み記事で掲載されている「SFジョーク」に注目しちゃいますね。4号に6編、5号に5編、計11編。
いずれも「××博士は~~を発明した」で始まり、次文か次々文にオチがついています(つまり、最長で3文)。こんなの、好きですねえ。読んでいて思い出すのは星新一「命名」(『つぎはぎプラネット』に収録)です。ほんと、よく似ているのですよ。仮に「SFジョーク」に「命名」が紛れ込んでいても、さほどの違和感はないほど。
「TERRA」には読者からの感想も掲載されています。そのメンバーは星新一、柴野拓美、浅倉久志、渡辺晋、岡部宏之……。豪華ですね。星新一の感想は4号と5号に掲載。5号では「SFジョーク」に触れ、「気がきいています」と。
1号から3号には「SFジョーク」は掲載されていないのか、気になります。ですが、ご安心。明治大学SF研究会の設立者である川瀬広保の著書『SFファン48年』近代文芸社(09)には「TERRA」1~5号までの目次が掲載されています。それを見ますと、「SFジョーク」が掲載されているのは4、5号だけです。ほっ。
ファンジンって、どうしてこんなに楽しいのでしょう。
実は私、大学生のときに「発明」というショートショートを書いています。星新一「命名」を読み、それで思いついて書いたものです。覚えていませんが、たぶん未発表。――というか、こんなの発表できません(笑)。
しかしまあ、ここなら構わないかな。発表しちゃいましょう。
発 明
アルファ博士は、光子ロケットを発明した。ほぼ光速に近い速度で航行できるようになった。
ベータ博士は、ワープ宇宙船を発明した。けれど、目的地を出発点にひきよせるために光速を要し、また元に戻さなくてはならなかったので、結局、光子ロケットの二倍の時間がかかった。
2014-06-11 20:53
コメント(2)
>たまにはマニアな話題を
たまには?(笑)
by 大熊宏俊 (2014-06-11 21:16)
あはは。
by 高井 信 (2014-06-12 07:50)