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『キスの運び屋』

 ここ何ヶ月か私の古本ライフは、ほぼ「近所のブックオフ」に限定されています。ブックオフでは、いわゆるレア本が並んでいることは滅多にないし、それが私の探求書である確率は限りなくゼロに近いです。
 レア本ではなくても、嬉しい収穫はあります。存在を知らなくて、それゆえ買っていなかったショートショート集です。そういう本を見かけると、「おおっ」と心のなかで声を発してしまいます。
 先ほど読み終わったロベルト・ピウミーニ『キスの運び屋』PHP研究所(06)も、そんな1冊です。
キスの運び屋.jpg 帯.jpg
 ショートショートというより奇想短編というほうが、私にはしっくりします。
 名前も知りませんでしたが、イタリアの奇想作家たち――たとえばイタロ・カルヴィーノ、ディーノ・ブッツァーティ、ジャンニ・ロダーリ――の系譜に連なる作家なんですね。
 とても楽しい読書タイムを過ごさせていただきました。今後、要チェックです。>ロベルト・ピウミーニ
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