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モルナールの本

 ブログを開設して間もない2009年3月6日の記事に――

 モルナール(1878~1952)はハンガリーの劇作家で、おもに昭和の初期に盛んに戯曲や小説が出版された。その短編小説にはフランス・コントに似た味わいがある。第一書房から発行された『お互に愛したら』『町のをんな』『奥さんは嘘つき』など、何しろ古い本(それぞれ昭和4年、5年、6年に刊行)で入手は困難だが、機会があれば、一読を勧める。

 と書きました。
 モルナールの本は短編集に限らず、手ごろな値段で売っていれば買うようにしていますが、私の希望する値段では滅多に売っていません。
 そんななか、先日のことです。某古書店の店頭50円均一ワゴンのなかに、フェレンツ・モルナール『回転木馬(原名 リリオム)』春陽堂書店(57)を発見。表題作は戯曲で、併録されている「ドナウの春は浅く」は中編小説です。ショートショートの資料にはなりませんが、この値段なら迷わず買います(嬉)。
 この機会に、うちにあるモルナールの著作をまとめておくことにしました。あくまでも、私の所有本リストです。

モルナアル短篇集 町のをんな』第一書房(30)
モルナアル戯曲集 男の流行』第一書房(30)
町のをんな.jpg 男の流行.jpg
モルナアル小説集 奥さんは嘘つき』第一書房(31)
『お互に愛したら』第一書房(32)
『お人好しの仙女』コバルト叢書(39)
奥さんは嘘つき.jpg お互に愛したら.jpg お人好しの仙女.jpg
『回転木馬(原名 リリオム)』春陽堂書店(57)
『パール街の少年たち』偕成社文庫(76)
『リリオム』中公文庫(76)
回転木馬.jpg パール街の少年たち.jpg リリオム.jpg
『お互に愛したら』は1929年(昭和4年)に初版発行(おそらく函入りのハードカバー)。28編収録のショートショート集です。私の所有本は1932年刊の普及版(書影の本。ソフトカバー)でして、初版も入手したいと思っているのですが、お手ごろ価格では目にしません。

【追記】2021年4月1日
 1929年版の『お互に愛したら』を入手しました。この記事参照。
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