映画『マタンゴ』
久しぶりに映画『マタンゴ』を観ました。ソフトは『東宝特撮映画DVDコレクション15 マタンゴ』デアゴスティーニ(10)に付属のDVDです。(下の写真は函、冊子、DVD)
原作はウィリアム・ホープ・ホジスンの「夜の声」(『夜の声』創元推理文庫(85)に収録)で、映画の画面では「原案 星新一 福島正実」となっています。→下の写真
しかし実際のところは、福島正実の創作部分が大きく、星新一は深く関わってはいなかったようです。『東宝特撮映画DVDコレクション15 マタンゴ』の冊子には――
原案:ウィリアム・ホープ・ホジスン『闇の声』
原作:福島正実
脚本:木村武
協力:星新一
とあります。また、加藤まさし(福島正実の次男)がコラム「日本SFの勃興を告げる『マタンゴ』」を寄稿しています。
>早世したためもあり、代表作がないと言われがちな福島だが
>小説「マタンゴ」こそ、彼の代表作と呼ぶべき作品である。
福島正実の小説「マタンゴ」は最初、「笑いの泉」1963年8月号に掲載されたそうです。残念ながら、この作品は福島正実単独の著作に収録されてはいませんが、2冊の怪獣アンソロジー――『怪獣総進撃 怪獣小説全集Ⅰ』出版芸術社(93)、東雅夫編『怪獣文学大全』河出文庫(98)に収録されています(書影はここに)。
後者にはホジスンの原作(この本では「闇の声」)のほか、橋本治「マタンゴを喰ったな」、同「更にマタンゴを喰ったな」、大槻ケンヂ「マタンゴ」も収録されています。
とまあ、解説じみたことを書いてしまいましたが、そんなことはどうでもよくて――
何回観ても面白いですね。傑作映画と思います。
【追記】
『マタンゴ』の余韻に浸っていて、こんなDVDをプレイヤーにセットしてしまいました。
何年か前、たぶん20年くらい前のテレビ放送を録画してあったビデオをDVDに焼いたのです。どれも大好きですねえ。
なんとなく、いまはゴケミドロ気分(笑)。
原作はウィリアム・ホープ・ホジスンの「夜の声」(『夜の声』創元推理文庫(85)に収録)で、映画の画面では「原案 星新一 福島正実」となっています。→下の写真
しかし実際のところは、福島正実の創作部分が大きく、星新一は深く関わってはいなかったようです。『東宝特撮映画DVDコレクション15 マタンゴ』の冊子には――
原案:ウィリアム・ホープ・ホジスン『闇の声』
原作:福島正実
脚本:木村武
協力:星新一
とあります。また、加藤まさし(福島正実の次男)がコラム「日本SFの勃興を告げる『マタンゴ』」を寄稿しています。
>早世したためもあり、代表作がないと言われがちな福島だが
>小説「マタンゴ」こそ、彼の代表作と呼ぶべき作品である。
福島正実の小説「マタンゴ」は最初、「笑いの泉」1963年8月号に掲載されたそうです。残念ながら、この作品は福島正実単独の著作に収録されてはいませんが、2冊の怪獣アンソロジー――『怪獣総進撃 怪獣小説全集Ⅰ』出版芸術社(93)、東雅夫編『怪獣文学大全』河出文庫(98)に収録されています(書影はここに)。
後者にはホジスンの原作(この本では「闇の声」)のほか、橋本治「マタンゴを喰ったな」、同「更にマタンゴを喰ったな」、大槻ケンヂ「マタンゴ」も収録されています。
とまあ、解説じみたことを書いてしまいましたが、そんなことはどうでもよくて――
何回観ても面白いですね。傑作映画と思います。
【追記】
『マタンゴ』の余韻に浸っていて、こんなDVDをプレイヤーにセットしてしまいました。
何年か前、たぶん20年くらい前のテレビ放送を録画してあったビデオをDVDに焼いたのです。どれも大好きですねえ。
なんとなく、いまはゴケミドロ気分(笑)。
2011-12-25 18:13
コメント(7)
年賀状を印刷しつつ、古い特撮映画を観ています。テレビ画面の情報から、『美女と液体人間』は1986年に放送されたものとわかりました。ほかも同じ年と思います。
こういった映画は、高校生のときにテレビで初めて観て、この1986年あたりの放送が2度目。で、何年か前にDVDに焼く際に観て、今回が4度目ということになるのかなあ。正直、よく覚えていません。
by 高井 信 (2011-12-26 12:29)
『マタンゴ』は子供の頃、夏休みになるたびに夕方のTVでやっていたので、毎年のように観た覚えがあります。大人になってから見直して、子供の頃には判らなかったエロティックなニュアンスがあったことに気づいて「そうだったのか」と思った覚えがあります。
by 北原尚彦 (2011-12-27 02:23)
そんなに何度も放送してましたっけ。>『マタンゴ』
毎年観ると、さすがに食傷するでしょうね(笑)。
by 高井 信 (2011-12-27 07:30)
「マタンゴ」のネーミングも福島さんが考えたのですか?
忘れがたい、インパクトのあるひびきです。
by 山本孝一 (2011-12-27 19:41)
いやほんと、一度聞いたら忘れられませんね。
コラム「日本SFの勃興を告げる『マタンゴ』」には――
>福島はこの「闇の声」に出てくるキノコ人間にマタンゴという不気味な名前を与え、
と書かれています。
忘れがたいという点では「ゴケミドロ」もなかなか。
by 高井 信 (2011-12-27 21:18)
東宝の恐怖の変身人間シリーズ「美女と液体人間」「電送人間」「ガス人間第一号」プラス「透明人間」(これに「マタンゴ」を加える場合もあるそうです)ですが、30年以上前に阪神尼崎にあった尼崎東宝でオールナイト上映があって観に行きました。
とくに「電送人間」では軍国キャバレー「大本営」というキャバレーが登場し、金粉ショーがあったり、また「なんて酒だい?」「焼夷弾よ」「もっと特上のヤツな」「はい!ミサイル二丁!」「おい、氷嚢が足らない。」なんてやりとりが面白かったなぁと思い出します。あの当時にこんなキャバレーがあったのかと思ってしまいます。一度いってみたかったですねェ。
by 藤浦正暢 (2011-12-28 22:51)
オールナイトで変身人間ですか。それは羨ましい! 『透明人間』は観てないような気がします。観なきゃ。
いかがわしいシーンも、この手の映画を観る楽しみのひとつだったりします(笑)。
by 高井 信 (2011-12-29 08:36)