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映画『放浪の王子』

 映画『放浪の王子』を観ました。『失はれた地平線』と同年、1937年の映画です。
放浪の王子.jpg 原作はマーク・トウェイン『王子と乞食』です。好きなんですよねえ、『王子と乞食』。マーク・トウェインといえば、一般的には『トム・ソーヤーの冒険』が最もポピュラーでしょうし、SFファンは『アーサー王宮廷のヤンキー』を思い浮かべるかもしれません。また、短編の名手でもあり、リドル・ストーリー「中世のロマンス」(この記事参照)は忘れ得ぬ傑作です。
 いずれのマーク・トウェインも好きなのですが、『王子と乞食』は格別なんですよね。小学生のときには子ども向けの翻訳を読み、中学にはいってからは大人向けの訳書を読みました。何回読んでも面白いんです。
 ということで、映画『放浪の王子』です。
 飽きることなく楽しく観ましたけれど、原作のファンからしたら今ひとつですね。多くの魅力的なエピソードの大部分がカットされ、粗筋に過ぎません。これでは『王子と乞食』本来の魅力の2割か3割しか表現できていないと思います。う~~~ん、残念。

 以下の書影は、私が初めて読んだ大人向け訳書『王子と乞食』角川文庫(52)と、トウェインの作品集2冊です。
『マーク・トウヱーン名作集』改造社・世界大衆文学全集(29)
 共函入りで、カップリングされているのはデュマ『三銃士』です。
『貴族病患者 マーク・トウヱーン名作選』東西出版社(46)
王子と乞食.jpg マーク・トウヱーン名作集.jpg 共函.jpg 貴族病患者.jpg
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