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『第四次元の小説』

 私は〈悪魔との契約〉ものの短編やショートショートが好きで、自分でも決して少なくはない数の小説を書いています。
 アーサー・ポージス「悪魔とサイモン・フラグ」はこのジャンルの忘れられぬ名作として、私の脳内に深くインプットされています。悪魔に〈フェルマーの定理〉を解かせるという話です。
 読んだのは、確か中学3年のころだったでしょうか。私はこの作品で初めて〈フェルマーの定理〉なるものを知ったんですよね。で、ミョーに興奮してしまったことを覚えています。
 ちょっと読み返す必要が生じて、この作品が収録されているアンソロジー――C・ファディマン編『第四次元の小説』を手に取りました。三浦朱門訳。
 この本は3回刊行されています。

◎荒地出版社(1959年8月30日初版)
 全10編+三浦朱門「あとがき」
◎荒地出版社(1971年4月30日改訂初版)
 全10編+三浦朱門「あとがき」+本間龍雄「(付)第四次元空間への招待」
◎小学館・地球人ライブラリー(1994年9月20日初版第1刷発行)
 全7編+吉永良正「コラム」+三浦朱門「あとがき」+森毅「解説」+「リスト・オブ・ブックス」
初版.jpg 増補改訂版.jpg 地球人ライブラリー.jpg
 このうち、地球人ライブラリー版は買っただけで中身をチェックすることなく、放置していました。今回この記事を書くために本を手にして、大幅な変更に気がついた次第。まさか収録作品が減っていたとは……。驚きました。(もちろん、そのことは本に書かれているのですが、中身を見てなかったので)
 それに、三浦朱門の「あとがき」も新たなものに差し替えられているのですね。「SFと私の関わり」という副題が付いて、その内容は――
 うひゃ。星新一とのエピソードではないですか。
 本を持っていながら、これに気がつかなかったのは迂闊でした。
 深~く反省しております。
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