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那須正幹のショートショート集

 ジャンニ・ロダーリ『もしもし‥‥はなしちゅう』や庄野英二『アルピエロ群島』を入手したことで、ちょっと意識が児童書に向いています。
 ショートショート集と掌編小説集の線引きは難しく、いつも悩まされていますが、児童書のショートショート集と童話集の線引きにも悩まされています。加えて児童書の場合、全貌が掴みにくいというのも悩みの種です。もちろん調査はしていて、ある程度はリストアップもしているのですけれど、おそらく未知の本がたくさんあることでしょう。
 そんななかで、私が注目しているのは那須正幹です。那須正幹は児童文学界では数少ない、大人の鑑賞に堪えるショートショートの書き手と思います。童話とは明らかに違っていて、見事にショートショートなんですね。
 ということで、今日は那須正幹のショートショート集を紹介します。

『少年のブルース』偕成社・偕成社の創作文学(78)/偕成社文庫(93)
 原稿用紙数枚の短いショートショートが74編収録されています。
『筆箱の中の暗闇』偕成社・ワンダーランド(01)
 こちらは、もう少し長めのショートショートが計30編。
少年のブルース.jpg 少年のブルース(偕成社文庫).jpg 筆箱の中の暗闇.jpg 時の石.jpg
 あと1冊、これはショートショート集ではありませんが、連作短編集『時の石』文渓堂・創作の扉(94)もお勧めです。
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